カップボード収納の引き出しを使いこなす整理術

カップボード収納の引き出しを使いこなす整理術

カップボード収納の引き出しを完全攻略するコツと整理術

引き出しをギュウギュウに詰めるほど、取り出しに余計な時間がかかって1日トータルで10分以上ロスしています。


📋 この記事でわかること
🗂️
引き出しの深さ別・使い分け方

浅型・中型・深型それぞれに向いているアイテムと、デッドスペースをゼロにする配置ルールを解説します。

🍽️
食器・カトラリーの収納アイデア

立てる収納・仕切りケース・一軍二軍方式など、整理収納アドバイザーが実践するテクニックを具体的に紹介します。

🛒
100均・ニトリ・無印良品で買えるおすすめグッズ

コスト別・サイズ別に実際に使える収納グッズをまとめました。シンデレラフィットを実現するための選び方のポイントも紹介します。


カップボードの引き出し収納で失敗する「詰め込みすぎ」の落とし穴


カップボードの引き出しに食器をぎっしり収納しているご家庭は、じつは多くあります。しかし「収納が多いほど整理できている」というのは大きな思い込みです。収納の専門家が口をそろえて言うのが、「8割収納」というルールです。


引き出しに入れるのはスペースの8割まで、残り2割は空けておく——これが鉄則です。2割の余白がある状態だと、両手を入れてスムーズに取り出せ、どこに何があるかひと目でわかります。逆に10割詰め込んでしまうと、奥の食器を取り出すたびに手前を動かす必要が生じ、調理前後のちょっとした動作が積み重なって時間ロスにつながります。


整理収納アドバイザーNANAKOさん(フォロワー約7万人)は「食器棚は8割収納を心がけると、両手が入るゆとりができて快適で美しい収納になる」と語っています。


食器を詰め込みすぎていると、無意識に「取り出しにくい食器=使わない食器」となりがちです。つまり、引き出しが満杯なほど「使われない食器」が増えていくという逆説が起きます。8割が基本です。


また、詰め込みすぎは食器の欠けや割れリスクも高めます。引き出しの開閉の衝撃で食器同士がぶつかり、縁に小さなヒビが入るケースも珍しくありません。特に陶器やガラス製の食器は要注意です。


では、どうやって8割ルールを実現するか。まず引き出しにあるものを全部出して、「今、実際に使っている食器」だけを選び直すことから始めましょう。使っていないものを引き出しに入れている場合ではないんです。使用頻度の低い食器は、上段の吊り戸棚や別の保管場所に移すのが正解です。



  • 🔲 引き出しに入れるのはスペースの8割まで

  • 🔲 「今使っている食器」だけを厳選して収納する

  • 🔲 使用頻度の低いものは別スペース(吊り戸棚など)に移動する

  • 🔲 食器同士がぶつからないよう、わずかな隙間を確保する


8割収納を守るだけで、毎朝の食器取り出しがスムーズになり、家族も迷わず戻せるキッチンになります。これは使えそうです。


参考:収納の専門家が推奨する「8割収納」の考え方と実践例はこちらで詳しく解説されています。


片付けのプロに教わる、食器棚をスッキリ使いやすくする整理方法。|リンナイ公式スタイルストア


カップボードの引き出し収納は「浅型・中型・深型」の使い分けが9割

引き出し収納で思うように使いこなせない場合、ほとんどは「深さと入れるものが合っていない」ことが原因です。つまり使い分けが条件です。


引き出しには主に3種類の深さがあり、それぞれ入れるべきものが明確に異なります。


🟦 浅型引き出し(深さ6〜8cm程度)


お箸・スプーン・フォークなどのカトラリー類と、小さなキッチンツール(計量スプーン、ピーラーなど)に最適なスペースです。一般的なカトラリーケースの高さが5cm前後なので、深さ6〜7cmあれば十分に収まります。ここに仕切りアイテムを使うと、開けた瞬間に「全部が見える」状態になり、取り出しが格段に楽になります。


🟨 中型引き出し(深さ10〜15cm程度)


茶碗・お椀・取り皿・小鉢など、毎日使う日常食器のホームポジションです。深さ12cmあれば、深みのある椀を2枚重ねることもでき、お椀の収納にも対応できます。ここが「一軍の食器」を置く最重要スペースです。


🟥 深型引き出し(深さ18〜25cm程度)


深さ18cmあれば、タンブラーやマグカップを立てて収納できます。鍋・フライパン・ボウルといった大型調理器具、2Lのペットボトルや醤油瓶などの背の高い食品ストックも縦に入ります。深型引き出しの最大のコツは「立てる収納」で、寝かせると何が入っているかわからなくなり、下のものが取り出せない状態になります。


| 引き出しの深さ | 向いているアイテム | 収納のポイント |
|---|---|---|
| 浅型(6〜8cm) | カトラリー・キッチンツール | カトラリーケースで仕切る |
| 中型(10〜15cm) | 日常使いの食器(茶碗・皿・椀) | 一軍食器を集中配置 |
| 深型(18〜25cm) | 鍋・調理器具・背の高いボトル類 | ファイルボックスで立てる |


深さに合ったものを配置するだけで、引き出し内のデッドスペースが大幅に減少します。スペースが無駄になるのは、たいてい「深さ18cmの引き出しにカトラリーを入れている」などのミスマッチが原因です。意外ですね。


参考:引き出しの深さ別の選び方と活用法について、具体的な数値付きで解説されています。


キッチンの引き出し収納術!浅い・深い場所別に解説|大建工業(DAIKEN)


カップボードの引き出しに「立てる収納」を導入すると取り出し時間が半分になる

引き出し収納の最大のメリットは「上から中身が全部見渡せること」です。このメリットを活かすも殺すも、収納の向きと配置次第です。


重ねる収納は量が入りますが、下のものを取り出すときに必ず上を動かす必要があります。毎日3回食器を取り出すとして、その都度2〜3枚の食器をどける操作が発生するとどうなるか。1回の動作が5秒だとしても、1日15秒、1年換算で約90分が「食器をどかす時間」に消えています。立てる収納が基本です。


ディッシュスタンドを使った立て収納


引き出しの中にディッシュスタンド(プレートスタンド)を設置すると、平皿を縦に並べて収納できます。重ねる場合と比べると枚数は少し減りますが、1枚ずつがすぐに取り出せるため、実際の使い勝手は劇的に向上します。リッチェルの「TOTONO(トトノ)引き出し用ディッシュスタンド」は直径12〜20cmのお皿に対応しており、価格は990円(税込)と手頃です。


重ねる場合でも、同じ色・同じシリーズで3〜4枚程度にまとめるのが美しく取り出しやすい枚数です。5枚以上重ねると底の食器が取り出しにくくなります。4枚が目安と覚えておけばOKです。


ファイルボックスを使った立て収納(深型引き出し向け)


深型引き出しには、無印良品ダイソーのファイルボックスを横向きに並べる方法が非常に有効です。鍋蓋・フライパン・まな板などを1アイテム1ボックスで仕切ることで、どれがどこにあるか一目瞭然になります。無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ」(幅10cm×奥行32cm×高さ24cm)は引き出しの奥行きとほぼ一致するケースが多く、使い勝手が高いと定評があります。



  • 🍽️ 平皿はディッシュスタンドで立てて収納(3〜4枚ずつ)

  • 🥘 鍋・フライパンはファイルボックスで仕切って縦置き

  • 🧂 深型引き出しのボトル類も立てて収納、ラベルを上向きに

  • 🥄 カトラリーは伸縮カトラリーケースで種類別に分ける


立てる収納を実現するためには、収納グッズのサイズ選びが重要です。購入前に引き出しの「幅・奥行き・深さ」を3辺ともメジャーで測り、メモしておきましょう。グッズ選びの際はそのメモを見て確認するだけで、失敗を防げます。


参考:立てる収納の実例と、おすすめディッシュスタンドの選び方はこちらで確認できます。


ずっと整うキッチンを実現する TOTONO(トトノ)|リッチェル公式


カップボードの引き出し収納を「一軍・二軍方式」で仕切ると家族全員が迷わない

食器の収納で多くの家庭が見落としているのが「誰が使うか・どのくらいの頻度で使うか」という視点です。整理収納アドバイザーの間では、これを「一軍・二軍方式」と呼び、引き出し収納の最重要テクニックとして位置づけています。


一軍とは、毎日または2〜3日に1回は必ず使う食器のことです。お茶碗・お椀・取り皿・カトラリーなどがこれにあたります。一軍はカップボード下段の、最も目線に近い引き出し(ウエスト〜腰の高さ)に集中させます。この高さは腰をかがめることなく、片手でさっと取れる「ゴールデンゾーン」で、動作が最小限で済みます。


二軍は週1〜2回程度使う食器です。丼・煮物用の中皿・ホットサンドメーカーのプレートなど、出番はあるが毎日ではないアイテムがここに属します。二軍は一軍のすぐ下の段か、やや取り出しにくい引き出しに入れるのが適切です。


年に数回しか使わない食器(来客用・季節品・お正月の器など)は、引き出しではなく吊り戸棚のボックスに収めるのが合理的です。吊り戸棚には取っ手付きのラタンバスケットや無印良品のPP収納ボックスを使い、ラベルを貼っておくと取り出しが楽になります。


一軍・二軍方式の実際の配置例



  • 🥇 【最上段・浅い引き出し】カトラリー一式(箸・スプーン・フォーク)+仕切りケース

  • 🥈 【中段・中型引き出し】毎日のお茶碗・お椀・取り皿(一軍食器)

  • 🥉 【下段・深型引き出し】フライパン・鍋・鍋蓋(調理器具)

  • 📦 【吊り戸棚ボックス】お正月の器・来客用食器・季節のお弁当グッズ


一軍・二軍の割り振りは家族構成やライフスタイルによって変わります。たとえばお子さんが小学校に上がると給食が始まり、毎日使っていたお弁当箱は二軍以下になります。半年〜1年に1回、引き出しの中身を「今も使っているか?」と見直す習慣を持つことが、ずっと使いやすい収納をキープするコツです。


整理収納を実践するなら、今の自分が「管理できる物量」を把握しておくことが大切です。引き出しに入るサイズも事前に把握しておくと「新しく買った食器が引き出しに入らない!」という失敗を防げます。


参考:整理収納アドバイザーNANAKOさんへの取材をもとにした一軍・二軍方式の詳細はこちら。


食器棚引出し収納の極意【整理収納アドバイザー・NANAKOさんに聞く】|AYANO


カップボードの引き出し収納グッズの選び方——100均・ニトリ・無印良品を正しく使い分ける

収納グッズは、闇雲に買い集めると逆効果になります。グッズ自体がスペースを食い、食器が入らなくなるという本末転倒が起きてしまいます。グッズは「サイズを測ってから買う」が原則です。


まず引き出しの内寸(幅・奥行き・深さ)をメジャーで測ってください。このひと手間が、シンデレラフィットへの唯一の近道です。サイズが少し合わないと隙間ができ、グッズの中でアイテムが動き回って散らかる原因になります。


🛒 100均(ダイソー・セリア・キャンドゥ)でそろえるもの


100均の強みは、バリエーションの豊富さと気軽に試せる価格です。カトラリー仕切りトレー、小分けボックス、滑り止めシート、マスキングテープ(ラベル代わり)などが揃います。特にセリアの「キッチンオーガナイザー」シリーズは引き出し内の小物整理に評判が高く、XS〜Lサイズまでの展開があります。ただし素材が薄いものもあるため、重いものを入れる用途には向きません。


🛒 ニトリでそろえるもの


ニトリの「Nシリーズ」収納ボックスや抗菌・滑り止めシートは引き出し収納の定番です。特に「伸縮できるカトラリートレー」は引き出しの幅に合わせて長さを変えられるため、サイズが合わなかったという失敗が起きにくい優れものです。引き出しの耐荷重は製品によって異なりますが、ニトリのカップボードでは引き出し1段あたり約20kgの耐荷重を確保しているモデルもあり、鍋類の収納にも安心して使えます。


🛒 無印良品でそろえるもの


無印良品の「ポリプロピレン整理ボックス」は、4サイズ(1〜4)を組み合わせて引き出しにぴったり収まる仕切りを自作できます。シンデレラフィットを追求したい方に絶大な支持を誇るアイテムです。また「アクリル仕切りスタンド(3仕切り)」は平皿を立てる収納に使え、見た目も洗練されています。価格は1,290円〜とやや高めですが、耐久性と美観の両立という点では優秀です。



  • 💴 100均:カトラリートレー・小分けボックス・滑り止めシート(お試し用途に最適)

  • 🏠 ニトリ:伸縮カトラリートレー・抗菌滑り止めシート(サイズ調整がしやすい)

  • ⬜ 無印良品:PPポリプロピレン整理ボックス・アクリル仕切りスタンド(統一感重視)


収納グッズに一度にお金をかける必要はありません。まずは100均で試して「このサイズ感が使いやすい」と確認してから、ニトリや無印良品でグレードアップするという順番が失敗を防ぐ賢い方法です。一度その手順をメモしてから購入しましょう。


参考:無印良品・ニトリ・100均の収納グッズを使ったキッチンボード収納アイデアを詳しく紹介しています。


キッチンボード収納の正解は?食器・家電を使いやすく整理するアイデア|激安家具通販


カップボード収納の引き出しを「動線」で設計すると毎日の家事が変わる独自視点

多くの収納記事は「何をどこに入れるか」に終始しますが、本当に時短になる引き出し収納は「どこで使うか」から逆算して設計するものです。動線設計という視点は、収納の最終形態として意識されることが少ない分、取り入れるだけで大きな差が出ます。


たとえば、カップボードと食卓の距離が2〜3メートル(一般的なLDKのレイアウトでは多い距離です)あるとします。毎日の夕食準備でお茶碗・汁椀・箸をセットするためにカップボードを1往復するとして、それが1分かかるとすると、1年で約6時間もその動作に費やしていることになります。これを「食卓に一番近い引き出し」に一軍食器を集中させることで、歩数が半分以下になり、時間節約が実現します。


動線設計の具体的な考え方


コーヒーを毎朝飲む方なら、コーヒーメーカーのすぐ隣の引き出しにマグカップ・スプーン・砂糖を収納します。炊飯器の隣の引き出しには茶碗としゃもじ。電子レンジの下にあるカウンターの引き出しには、温め直す際に使う取り皿やラップを入れる。この「使う場所の近くに置く」原則を実行するだけで、调理中の移動距離が大幅に減ります。


動線設計は「調理動線」「配膳動線」「片付け動線」の3種類に分けて考えると整理しやすいです。



  • 🔴 調理動線:コンロ・シンク周辺の引き出しに調理器具・調味料

  • 🟡 配膳動線:食卓に最も近いカップボードの引き出しに一軍食器・カトラリー

  • 🟢 片付け動線:食洗機・水切りかごの近くの引き出しに「戻す食器」の定位置


「片付け動線」の設計は特に見落とされがちですが、食器を「戻す場所」が使う場所から遠いと、つい食器棚に戻さず置きっぱなしにしてしまう習慣が生まれます。食洗機から取り出してすぐにしまえる場所に収納の定位置があると、自然と片付けが完了する仕組みができあがります。これは使えそうです。


片付けが習慣化するキッチンを作るには、グッズや技術より先に「動線」という設計思想を取り入れることが最も効果的です。結論は動線ファースト、収納グッズはその後です。


参考:動線を意識したキッチン収納の考え方と実例について詳しく解説されています。


カップボード・引き出しを上手に使う。食器収納の例とアイデア|LIXIL Living Deli




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