ヒートシンクのSSDをPS5に収める完全ガイド

ヒートシンクのSSDをPS5に収める完全ガイド

ヒートシンクのSSDをPS5へ収納する方法と選び方

「ヒートシンクありのSSDなら、PS5専用設計が絶対に安心」と思っていると、新型PS5(CFI-2000)では物理的に取り付けできず数千円をムダにします。


この記事でわかること
📏
PS5のSSDサイズ制限

ヒートシンク込みで厚さ11.25mm・幅25mm以内が絶対条件。この数字を1mmでも超えると物理的に入りません。

⚠️
旧型専用ヒートシンクの罠

「PS5専用設計」でも旧型CFI-1000向けが多数。新型・Proでは使えないケースがあります。

失敗しない選び方

汎用タイプのヒートシンクなら全モデル対応可。サイズさえ守ればどのPS5にも使えます。

収納情報


PS5のSSDにヒートシンクが必須な理由と収納の基本ルール


PS5の拡張スロットに取り付けるM.2 SSDは、PCI-Express Gen4対応という高速規格を使うため、動作中に非常に高い熱を発します。この熱を逃がさないと、SSD自体が「サーマルスロットリング」という自己防衛モードに入り、読み書き速度が著しく低下します。つまり、せっかく高速なSSDを買っても、熱のせいで本来の性能が出なくなるわけです。


そのためソニー(SIE)の公式仕様では、PS5にM.2 SSDを取り付ける際にはヒートシンクなどの放熱構造が必須と明記されています。ヒートシンクなしでの使用は推奨されていません。


ここで「収納」という視点で重要になるのが、サイズの問題です。PS5の拡張スロットカバー内は非常に狭く、ヒートシンクを装着したSSD全体のサイズが以下の制限に収まっていなければ、物理的にカバーが閉まりません。


| 項目 | 制限値 |
|---|---|
| 幅 | 最大 25mm |
| 長さ | 30 / 42 / 60 / 80 / 110mm |
| 高さ(厚さ) | 最大 11.25mm(基板上面から8.0mm、基板裏面から2.45mm) |


厚さ11.25mmというのは、一般的な定規の厚みとほぼ同じくらいのイメージです。この数字は「SSD本体+ヒートシンク+サーマルパッドすべてを合算した値」であるため、ヒートシンクを選ぶ際には必ず組み合わせ後の総厚を確認する必要があります。


サイズ確認が基本です。


公式の仕様要件については、PlayStation公式サポートページで詳しく確認できます。


M.2 SSDの要件と取り付け手順の公式解説ページです。


PS5にM.2 SSDを取り付ける方法 – PlayStation公式サポート


PS5専用設計のヒートシンクは旧型向けが多い:新型・Proでは使えない罠

「PS5専用設計」と書かれたヒートシンクを買えば安心、と思いがちですが、実はこれが大きな落とし穴です。


市場に流通している「PS5専用設計」ヒートシンクの多くは、初代モデル(CFI-1000)の内部構造に合わせて設計されたものです。ところが2023年以降に発売された新型PS5スリム(CFI-2000)やPS5 Pro(CFI-7000)は、SSDスロットの位置やスロットカバーの形状が旧型とは異なります。そのため旧型専用設計のヒートシンクは、新型・Proでは物理的に収まらないケースがあります。


これは意外ですね。


実際、Amazonや家電量販店でも「PS5対応」と書かれた商品説明のままCFI-1000専用品が並んでいることがあります。商品ページの説明文や対応モデルの欄を注意深く読まないと、購入後に「入らなかった」という失敗につながります。


一方、汎用タイプのヒートシンクはPS5特定モデルの形状に依存しない設計なので、CFI-1000・CFI-2000・CFI-7000(PS5 Pro)のすべてのモデルで使用できます。ただし汎用タイプは取り付け後の総厚が11.25mm以内に収まるかどうかを、購入前に仕様表で必ず確認する必要があります。


たとえばGLOTRENDS社の汎用M.2ヒートシンクはアルミ製で厚さ約3mm、サーマルパッドとSSDを合わせた総高さが約9.5mmとなっており、PS5の全モデルに対応しています。このように汎用品でも適切なものを選べば問題ありません。ヒートシンク選びの安全策は「全モデル対応の汎用タイプ+サイズ確認」が条件です。


PS5新型・旧型モデルの違いとSSD増設の注意点を詳しく解説しています。


PS5増設にオススメなSSDを解説 – 自作とゲームと趣味の日々


ヒートシンク付きSSDの厚さ選びで失敗しない:11.25mmの意味を理解する

PS5にSSDを収納するうえで最も注意すべき数字は「11.25mm」という厚さ制限です。この数字は、SSD基板の表面側に8.0mm、裏面側に2.45mmというように内訳があります。


基板の裏面側はわずか2.45mmしか余裕がないことがポイントです。これははがきの厚みの約10枚分程度という非常に薄い空間で、両面実装タイプのSSD(基板の表裏両方にメモリチップが搭載されているもの)を使う場合、裏面のチップが制限に引っかかることがあります。


💡 両面実装SSDへのヒートシンク取り付けは特に注意が必要で、対応する両面実装用ヒートシンクを選ぶ必要があります。片面実装SSDであれば、構造がシンプルなので取り付けやすく、選択肢も多いです。


市場に流通しているヒートシンクのサイズ例を整理すると、次のようになります。


| 製品名 | 総高さ | PS5対応 | 備考 |
|---|---|---|---|
| GLOTRENDS M.2 ヒートシンク | 約9.5mm | ✅ 全モデル | アルミ製・薄型 |
| SGTKJSJS ヒートシンク銅 | 最小設置高1.5mm〜 | ✅ 全モデル | 銅製・高熱伝導率 |
| HIKSEMI MH1 | 約9mm | ✅ 全モデル | ケースタイプ |
| MHQJRH 両面ヒートシンク | 約11mm | ✅ 全モデル | 深溝・放熱面積大 |


11.25mm以内に収まっているかどうか確認すれば大丈夫です。


なお、SSDにすでにヒートシンクが内蔵されている製品の場合、さらに別のヒートシンクを重ねて取り付けることはソニーの公式FAQでも推奨されていません。内蔵ヒートシンクの効果が弱まる可能性があるためです。この点も覚えておけばOKです。


ヒートシンク付きSSDをPS5に取り付ける手順と静電気対策

サイズ要件をクリアしたSSDとヒートシンクが手元に揃ったら、いよいよPS5への取り付けです。作業前に必ずやるべきことが1つあります。それは身の回りの金属に触れて体の静電気を逃がすことです。静電気はSSDやPS5の内部基板を一瞬で壊す可能性があり、防ぐのは非常に簡単なのでかならず実施してください。


作業に必要なものはプラスドライバー1本です(小型懐中電灯があると便利)。以下が大まかな手順です。


1. PS5の電源を完全に切り、すべてのケーブルを抜く
2. PS5が冷えるまで待つ(使用直後はNG)
3. サイドカバーを取り外す
4. 拡張スロットカバーのネジを外してカバーを取り外す
5. スペーサーをSSDのサイズ(2230〜22110mm)に合わせて移動する
6. SSDの端子を斜め上からスロットに差し込む
7. SSDを水平に倒してネジで固定する
8. 拡張スロットカバーを戻してネジを締める
9. サイドカバーを取り付け、電源を入れてフォーマットを実行する


手順自体はシンプルです。


ただし一つ特に注意したいのが、カバーが閉まらない場合はヒートシンクのサイズが制限を超えている可能性が高いということです。無理に押し込もうとせず、SSDを取り出してヒートシンクの寸法を再確認してください。


また、SSDのフォーマットは初回取り付け時のみ必要で、PS5間でSSDを移し替える場合は再フォーマット不要です。フォーマット時にそのドライブ内のデータはすべて消えるので、新品SSD以外を流用する場合はバックアップを忘れずに行いましょう。


ヒートシンク一体型SSDと別付けタイプ:PS5収納から見た選び方の独自視点

「収納のしやすさ」という観点からSSD選びを考えると、一般的なゲーマー向けの解説ではあまり語られない視点が見えてきます。


ヒートシンク一体型SSD(例:WD_BLACK SN850X with Heatsink、Samsung 990 PROヒートシンクモデルなど)は、購入後すぐに取り付けられる手軽さが魅力です。WD_BLACK SN850Xの場合、ヒートシンク込みのサイズが幅23.4mm・高さ約8.8mmとPS5の制限を余裕でクリアしており、連続読み取り速度7,000MB/sというスペックはPS5の推奨速度5,500MB/sを大幅に上回ります。


これは使えそうです。


ただし「将来SSDを入れ替えたときにどうするか」を考えると話が変わります。一体型SSDからヒートシンクを取り外す行為はメーカー保証の対象外になるため、別の用途への転用が難しくなります。現在主流の2TBモデルは実勢価格1万5,000〜2万円前後ですが、将来さらに大容量・安価なSSDに乗り換えた際に、既存のSSDをPS5の外付けストレージやPCのサブストレージとして再活用したい場合、ヒートシンク別付けタイプを選んでおく方が柔軟です。


| 比較項目 | ヒートシンク一体型 | ヒートシンク別付け |
|---|---|---|
| 取り付けのしやすさ | ◎ 即座に使える | △ 別途ヒートシンクが必要 |
| PS5収納サイズ | ◎ 設計済みで安心 | 要確認(サイズ計算が必要) |
| 将来の流用しやすさ | △ 分解で保証切れ | ◎ USB変換ケースでそのまま使用可 |
| 価格 | 高め | SSD+ヒートシンクを個別に選べば安い |


収納・運用コスト・将来性の3点を同時に考えるのが最適な選び方です。


SSDをPS5から外して外付けストレージとして使いたい場合、「NVMe M.2 SSD用USB変換ケース」(1,500〜3,000円程度)を使えば簡単にUSB外付けストレージとして転用できます。PS5のUSBポートはUSB 3.2 Gen2(最大10Gbps)に対応しているため、変換ケース経由でも読み取り速度1,000MB/s以上が出せれば実用上は十分です。


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