

ダイソーのコーキング剤は「どうせ100均だから、品質は期待できない」と思っていたら、実は60cmの目地補修で1本使い切ってしまうことが多く、広範囲の補修には複数本必要になります。
収納情報
コーキングとは、建物内の隙間や目地にシリコンなどの充填材を埋め込むことで、防水性と気密性を高める作業のことです。キッチンのシンクと壁の境目、浴槽のまわり、洗面台の縁など、水まわりで白いゴムのような素材が貼られている部分がそれにあたります。実は収納まわりのDIYをしている人にとっても、棚板と壁の隙間の処理や、シンク下の配管まわりの隙間ふさぎに使える実用的なアイテムです。
ダイソーでは「シリコーン補修材(タイル・目地の補修 お風呂キッチン用)」という商品名でコーキング剤が販売されており、内容量は1本あたり約20gとなっています。防カビ剤が配合されているため、湿気が多い浴室やキッチンにも対応しています。価格は商品によって100円〜300円程度とバリエーションがあり、コーキングガン(200円)もセットで揃えられる点が魅力です。
コーキング剤とシーリング剤の違いについても触れておきましょう。日本工業規格(JIS)では、油性素材がコーキング材、それ以外がシーリング材と区別されています。ただし、建築現場では両者はほぼ同じ意味で使われることが多く、ダイソーの商品パッケージでも「シリコーン補修材」と書かれていたとしても、一般的に「コーキング剤」として認識されています。つまり名称は気にせず、用途の記載を確認すれば大丈夫です。
パッケージ裏には「浴室・洗面台・キッチン用」「屋内専用」「耐水・防カビ」といった記載があります。購入前にここを確認することが、使い場所のミスマッチを防ぐ第一歩です。
| 種類 | 主な用途 | カラー | 価格目安 |
|---|---|---|---|
| シリコーン補修材(チューブ) | 浴室・キッチン・洗面台 | 白・透明 | 110〜220円 |
| コーキングガン対応カートリッジ | 広めの目地・隙間充填 | 白 | 220〜330円 |
| コーキングテープ(シーリングテープ) | 壁際・浴槽まわり | 白・ベージュ | 110円 |
参考:コーキング剤とシーリング剤の違いについての詳細解説
「コーキング材」と「シーリング材」の違い(TOTO解説ページ)
ダイソーでコーキング剤を探すときに迷う人は少なくありません。実際、小規模な店舗には置いていないケースがあるため、大型のダイソーを選ぶのが確実です。売り場は主に「工具・DIY用品コーナー」と「補修・修繕用品コーナー」の2か所です。
工具コーナーはたいてい店舗の奥側に配置されており、ドライバーやペンチ、コーキングガンと一緒に陳列されています。コーキングガンが目印になるので、そこを探せばコーキング剤も見つかるはずです。補修用品コーナーでは、両面テープや瞬間接着剤、補修テープと同じエリアに置かれていることが多く、目地補修マーカーやパテ類と並んでいます。
見つからないときの対処法が2つあります。1つ目はDAISOアプリを使って在庫検索することです。ダイソー公式のアプリでは一部店舗の在庫状況を確認できます。2つ目は店員に直接確認することです。「コーキング剤はどこにありますか?」と聞けばすぐに案内してもらえます。
ダイソーのネットストア(jp.daisonet.com)でも購入できますが、送料無料になるのは11,000円以上の注文からです。少量の購入なら店舗での購入が割安になります。また、ダイソーのコーキング剤が品切れのときはセリアでも「シリコーン補修剤(15g)」として販売されているため、代替品として活用できます。セリアの商品は内容量がダイソーより5g少ない15gとなっています。
ダイソーのコーキング剤で実際に補修を行う手順を、収納まわりのDIYに慣れた人でもつまずきやすいポイントを含めて解説します。道具は全てダイソーで揃えられます。
必要な道具リスト(全てダイソーで購入可能)
ステップ1:古いコーキングの除去 カッターで古いコーキングに斜めに切り込みを入れ、端を指でつまんで引っ張りながら剥がします。これが一番の手間ですが、ここを省くと新しい材の密着不良につながります。カビが生えた古いコーキングの上に重ね打ちすると、短期間で同じ場所が黒ずんでしまいます。除去が完了したら、中性洗剤で脱脂清掃し、完全に乾燥させます。
ステップ2:マスキングテープで養生する 充填する隙間の両脇に、テープを真っすぐ貼ります。空気が入らないよう、しっかり密着させてください。ラインが曲がると仕上がりにムラが出るため、定規を当てながら貼るのが確実です。幅広タイプのテープを使うとはみ出しをカバーしやすいのでおすすめです。
ステップ3:コーキング剤を充填する チューブの先端を目地幅に合わせて斜めにカットし、隙間に沿ってゆっくりと均等に押し出します。溝からわずかに盛り上がる程度の量が適量です。入れすぎると次のヘラならしでコーキングが大量にはみ出してしまいます。これが適量の基本です。
ステップ4:ヘラでならす ヘラを45度に傾け、一定の速度で一気に動かします。マスキングテープの上にコーキングが残らないよう、擦り落とすイメージで行います。表面の皮が張り始める前(施工後5分以内が目安)に完了させるのがポイントです。
ステップ5:マスキングテープを剥がす コーキングが半乾きのうちにテープを斜め45度方向へ引っ張りながら剥がします。完全に乾いてから剥がすと、コーキングが一緒に浮いてしまう場合があります。表面が乾いて見えても内部はまだ軟らかいため、施工後は半日〜1日は水をかけずに置いておきましょう。
参考:初心者向けコーキング打ち替えの具体的な手順と注意点
ダイソー「コーキング剤」で黄ばんだコーキングを打ち替えてみた!(ニコニコニュース)
ダイソーのコーキング剤を使って失敗したという声は少なくありません。実際によくある失敗パターンを知っておくと、初めての作業でもリスクを大幅に減らせます。
失敗その1:古いコーキングの上から重ね打ちする 最も多い失敗例です。古いコーキングを除去せずに上から新材を打つと、下の古い層との境界で剥離が起きます。特に浴室でこれをやると、カビの菌糸が残ったままになり、数週間で再び黒ずみが発生します。必ず古いコーキングを除去してから施工するのが原則です。
失敗その2:乾燥前に水をかける 表面が乾いたように見えても、内部はまだ硬化途中です。シリコン系のコーキング剤は表面の皮が張るまでに約20分かかりますが、完全硬化(本硬化)は半日〜1日かかります。施工後すぐにシャワーを使ったり、マスキングテープの除去を焦ったりすると、表面に凹凸やひび割れが入ります。痛いですね。特にお風呂場の補修は、就寝前か外出前に作業するのがおすすめです。
失敗その3:広範囲をダイソー品1本でまかなおうとする 1本あたり約60cmの施工が目安とされており、浴槽まわりを一周補修しようとすると、単純計算で8本以上必要になることがあります。実際に浴槽まわりを全周補修した事例では、20gを8本使ったという記録も残っています。途中で材料切れになると、継ぎ目が増えて見た目が乱れ、防水性も落ちます。広範囲の補修には、ホームセンターで300mlのカートリッジ製品を購入した方がコストパフォーマンスが良くなります。
| 失敗パターン | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 短期間で剥がれる | 古いコーキングを残したまま施工 | カッターで完全除去してから打ち替える |
| 表面がでこぼこになる | 乾燥前に触れた・水がかかった | 施工後は半日〜1日触れない段取りにする |
| 途中で材料が足りなくなる | 1本の施工長さの見積もり不足 | 施工前に必要本数を計算し、余分に購入する |
| ラインが曲がる・段差が出る | マスキング不足・テープを剥がすタイミングが遅い | 幅広テープで養生し、半乾きのうちに斜め引きで剥がす |
コーキングの失敗例と対策を体系的に解説した専門記事
コーキングの失敗例の全体像と対策(清掃・美装会社の解説)
ダイソーのコーキング剤をどんな場所にも使えると思っていると、思わぬトラブルにつながることがあります。実は使う場所によっては、ホームセンターのプロ用製品を選んだ方が長期的にコストが安くなるケースがあります。
ダイソーのコーキング剤の耐用年数は約1〜3年が目安とされています。一方、ホームセンターで購入できるJIS適合品のシリコンシーラント(500〜2,000円程度)の耐用年数は5〜10年とされています。屋内の目立たない小さな隙間や、定期的に打ち替えることを前提とした水まわりであればダイソー品で十分です。対照的に、外壁の目地・バルコニーの防水端部・サイディングのジョイント部など、長期の紫外線暴露や大きな伸縮が生じる部位にはダイソー品は向いていません。
コーキングの寿命についても整理しておきます。
「ダイソー品は安いから頻繁に打ち替えてもいい」という考え方も成立しますが、打ち替えには古いコーキングの除去作業という手間がつきまとうことも忘れてはいけません。浴槽まわり一周の打ち替えを業者に依頼すると、1〜3万円程度の費用がかかることもあります。最初からコストと手間のバランスを考えた材料選びが重要です。結論は「小さな部分補修にはダイソー品、大面積や屋外はプロ用品」が原則です。
収納DIYをよくする人がダイソーのコーキング剤を使うのに最も適した場面は、棚板と壁の間の小さな隙間処理、シンク下の配管まわりの隙間ふさぎ、洗面台の縁のちょっとした補修など、構造耐久性には影響しない見た目と防汚目的の補修です。これなら問題ありません。
参考:100均コーキング剤の耐久年数と使える場面・避ける場面の詳細
100均コーキング剤は使える?部分補修と選び方のポイント(いえつづき)
収納に興味がある人がコーキング剤を使うシーン、というとお風呂やキッチンの目地補修をイメージしがちです。しかし実は、収納DIY自体の精度を上げるためにコーキング剤が活躍する使い方が存在します。あまり紹介されていない視点です。
棚板固定のズレ防止に使う ダイソーの透明シリコーン補修材を棚板の裏面と壁の接触面に薄く塗布しておくと、棚板が水平を保ちやすくなります。完全に接着するわけではなく、剥がそうと思えば剥がせる程度の粘着力なので、賃貸物件にも使いやすい工夫です。棚受けだけでは不安定になりがちなスリムラックの棚板ズレ防止に特に効果的です。
収納ボックスのすき間からのホコリ侵入を防ぐ シンク下や洗面台下に収納を作る際、配管まわりの隙間は見えない場所だからと放置されがちです。この隙間から湿気、においの逆流、最悪の場合は虫が入り込むことがあります。ダイソーの白または透明のコーキング剤でこの隙間を埋めておくと、収納内のニオイ対策と衛生管理に直結します。これは使えそうです。
すき間テープとの使い分け ダイソーには「すき間テープ」も販売されていますが、コーキング剤との違いを理解して使い分けることが大切です。すき間テープはあくまで衝撃緩衝や隙間の物理的なふさぎ目的であり、防水性や防カビ性にはコーキング剤が勝ります。水まわりの収納(シンク下・洗面台下・浴室棚まわり)にはコーキング剤、乾いた場所の扉や引き出しの遊び防止にはすき間テープという使い分けが合理的です。
カビ防止マスキングテープとの組み合わせ ダイソーには「カビ防止マスキングテープ」という商品も存在します。コーキング剤で目地を打ち替えた後、その上に貼っておくことで汚れ・カビの付着を遅らせる効果が期待できます。汚れたら剥がして貼り替えるだけなので、打ち替え頻度を下げたい人に向いたアプローチです。
コーキングの硬化時間と施工後の注意点についての専門的な解説
シリコンコーキングの硬化時間に関する基礎知識と失敗しない施工(SZK美装)

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