

糸をかぎ針1本で編み終えた後にハサミを入れると、仕上げた作品が一瞬でほどけてしまいます。
収納情報
ハートのイヤーマフをかぎ針で編むのに必要な道具は、意外にもシンプルです。基本的に揃えるのは「かぎ針」「毛糸」「糸切りハサミ」「とじ針」「段数マーカー」の5点だけ。これだけ用意すればスタートできます。
かぎ針の号数については、使う糸の太さに合わせて選ぶことが大前提です。ハートイヤーマフでよく使われる太めのファンシーヤーンには8号〜10号(4.5mm〜6.0mm)のかぎ針がよく合います。マーノクレアール武蔵小杉店のブログでは、かぎ針10/0号(6.0mm)を使ったレシピが紹介されており、ふっくらとした仕上がりになると紹介されています。初心者さんの場合は太めの針の方がループが見やすく、目を落としにくいというメリットがあります。
糸の素材は、大きく分けて「ウール」と「アクリル」の2種類が主流です。ウールは天然素材で保温性と吸湿性に優れており、暖房のきいた室内でも比較的快適に過ごせます。一方のアクリルは洗濯に強く、色落ちや虫食いの心配が少ないため、初心者が扱いやすい素材です。セリアやダイソーなどの100均でも「メランジアクリル」や「ドリームキャット」といったふわふわ系の糸が手に入り、材料費を1玉110円程度に抑えることも可能です。
糸の量については、太めの糸1玉(約50g)でイヤーマフ1つがほぼ編み切れるケースが多いです。ただし輸入毛糸など1玉の長さにばらつきがある場合は、あご紐(三つ編み部分)だけ別糸にするか、ヘッドバンド部分の段数を少し減らすなどで調整するとよいでしょう。これが基本です。
| 道具・材料 | 推奨スペック | 備考 |
|---|---|---|
| かぎ針 | 8号〜10号(4.5〜6.0mm) | 太い糸を使う場合は10号 |
| 毛糸 | 太め〜極太(並太以上) | 100均糸でもOK |
| とじ針 | 毛糸用(穴が大きいもの) | 糸始末に必須 |
| 段数マーカー | 輪編み用 | 目数管理に役立つ |
| 糸切りハサミ | 先が細いもの推奨 | 細かい糸始末に便利 |
ハートの形をかぎ針で再現するには、増やし目と減らし目のタイミングが命です。形がきれいに出るかどうかは、この2つの技法にかかっています。
まず、ハートモチーフは「輪の作り目」から始めます。針に糸を2回巻いて輪を作り、その輪の中に細編みを6目入れます。これがハートの丸い上部(ふくらみ2つのうちの1つ)の土台になります。1段目が終わったら段数マーカーで目の位置を記録しておくと、目数管理がグッとラクになります。
2段目以降では「増やし目(1目に2回細編みを入れること)」を使って少しずつ目数を増やし、ハートの丸みを出していきます。その後、ハートの谷(くぼみ部分)を作るために中央の目を1つ「減らし目」で絞り、さらに下のとがった先端に向けて両脇から減らし目を繰り返します。ハートは左右対称が美しいので、増やし目と減らし目の回数は両側で必ず揃えることが条件です。
動画解説として人気の高いTSUMUGIさんの方法(セリアのメランジアクリル+ドリームキャットを使用)では、ハートモチーフを2枚編んで「すじ編み」でとじ合わせることで立体感を出しています。2枚合わせにすることで保温性も向上する、というのは意外なメリットです。
ハートモチーフが完成したら、次はヘッドバンド部分を編みます。鎖編みで9目の基底を作り、長編みと細編みを交互に繰り返して、30cmほどの長さになるまで編み続けます。大人の頭囲は約55〜58cm程度が平均なので、ヘッドバンド部分の長さは実際に頭に当てながら微調整するのがベストです。子どもに作る場合は45〜50cm程度を目安にするとよいでしょう。
参考として、編み物初心者向けのハートイヤーマフ編み方レシピを詳しく紹介しているマーノクレアールのブログも確認してみてください。
編み物初心者さんにもおすすめ!ハートのイヤーマフを編もう!(マーノクレアール武蔵小杉店)
初めてハートのイヤーマフに挑戦する方が最も悩むのは「目数がわからなくなること」です。特に輪編みでは、どこが段の始まりでどこが終わりなのかが見えにくく、気づいたら目が増えていたり減っていたりしがちです。段数マーカーを使うのはそのためです。
もう1つのつまずきポイントは「ハートの形がいびつになること」です。これは増やし目と減らし目のタイミングが左右でずれていることが原因です。解決策は、編む前に段ごとの目数を紙にメモしてから作業することです。例えば「1段目6目 → 2段目12目 → 3段目18目」というように、増やし目の法則(段数-2回の細編み後に増やし目1回×6セット)に沿って書き出しておくと確認しやすくなります。
完成までの時間については、経験者でリボン付きのタイプで約4時間という声があります。まったくの初心者が初めて挑戦する場合は、基礎練習(鎖編み・細編み)の習得を含めると6〜10時間程度を見ておくのが現実的です。はじめからハートイヤーマフに挑戦するより、まず鎖編みと細編みで小物を1つ作ってから取り掛かると、完成率がぐっと上がります。これは使えそうです。
糸端の処理(糸始末)も忘れがちな工程です。とじ針を使って糸端を編み目の裏側に3〜4cm通すことで、使用中に解けるリスクをほぼゼロにできます。糸始末を省略すると、使ううちに糸端が出てきて見た目が悪くなるだけでなく、最悪の場合は編み目がほつれてしまいます。糸始末は必須です。
糸の素材選びは、仕上がりの質感だけでなく、お手入れのしやすさや長持ちするかどうかにも直結します。知っておいて損はありません。
アクリル素材の糸は、洗濯に強く扱いやすいのが最大の特徴です。自宅で洗濯ネットに入れて弱水流(おしゃれ着コース)で洗えるため、毎日でも気軽に使えます。注意点は、40℃以上のお湯で洗うと繊維が伸びる可能性があること。冷水か30℃程度のぬるま湯で押し洗いするのが正解です。セリアやダイソーの糸はほぼアクリル素材なので、価格を抑えたい初心者にはまずアクリルを選ぶのがよいでしょう。
ウール素材は天然繊維ならではの保温性の高さが魅力です。温度調節能力があるため、外の寒さに対して特に優れた防寒効果を発揮します。ただし、ウールは摩擦や水濡れに弱く、手洗いでも揉み洗いをすると縮む「フェルト化」が起きやすいです。洗う場合は30℃以下の水で優しく押し洗いし、タオルで包んで水気を取ってから平干しするのが基本です。
アクリルとウール、どちらを選ぶかの判断基準は「洗いやすさを優先するならアクリル、保温性と風合いを重視するならウール」とシンプルに考えれば問題ありません。
| 比較項目 | アクリル | ウール |
|---|---|---|
| 保温性 | △ 普通 | ◎ 非常に高い |
| 洗いやすさ | ◎ 洗濯機OK | △ 手洗い推奨 |
| 虫食い | ◎ 心配なし | △ 防虫対策が必要 |
| 価格 | ◎ 安い(100均あり) | △ やや高め |
| 風合い | △ やや人工的 | ◎ 柔らかくナチュラル |
手間をかけて完成させたハートのイヤーマフを型崩れさせてしまうのはもったいないです。実は収納方法を少し変えるだけで、形を長持ちさせることができます。
まず大切なのは、ハンガーにかけて保管しないことです。ニット素材は重さで引っ張られると形が伸びてしまい、ハートの丸みが失われてしまいます。正しい方法は「たたんで引き出しに立てて収納すること」です。重ね積みすると底のものが圧迫されて変形するので、立てる収納が原則です。
シーズン中の収納では、使ったあとにすぐしまわないことも重要です。着用後のイヤーマフには湿気が含まれているため、直接引き出しにしまうとカビや臭いの原因になります。使用後は風通しのよい場所で30分〜1時間程度陰干ししてから収納するのが理想です。
シーズンオフの保管では、防虫対策が必要です。特にウール素材の場合、虫食いのリスクがあります。圧縮袋に入れて防虫剤を一緒に入れるか、クローゼット内に吊り下げタイプの防虫剤を設置する方法が効果的です。アクリル素材なら虫食いの心配がないため、ジップロック袋や不織布のポーチに入れるだけで十分です。
保管の前に、汚れやほこりを取ってから収納することも忘れずに。粘着テープのコロコロで表面を軽く転がすと、毛玉の前段階となる毛羽立ちを取り除けます。これを習慣にするだけで、翌シーズンも新品のような状態で使えます。
参考として、ニット小物の正しい収納・保管方法についてはディノスのコラムがわかりやすくまとめています。
ニット・セーターの収納方法!たたみ方・吊るし方・保管のコツ(ディノス)

Supoion レース ニット イヤーマフ スイートラビット イヤーマフ 暖かい 快適 イヤーマフ レディース ガールズ