パラレルブロック使い方と収納DIY棚の作り方完全ガイド

パラレルブロック使い方と収納DIY棚の作り方完全ガイド

パラレルブロックの使い方と収納棚DIYの作り方

ブロックを積むだけで棚が作れると思っているなら、床が凹んで退去費用を請求される危険があります。


🧱 この記事でわかること
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パラレルブロック棚の基本

ブロックと板を組み合わせる「パラレルブロック式収納棚」の仕組みと、DIY初心者が知っておくべき選び方を解説します。

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工具なしで作れる手順

材料費約8,000円・工具ゼロでできる棚の作り方を、ステップごとに詳しく紹介。ホームセンターで揃えられる素材だけで完成します。

⚠️
床傷・地震・重量の注意点

賃貸でのフローリング損傷リスクや、コンクリートブロック1個あたり約10kgという重さが引き起こすトラブルを事前に回避する方法を紹介します。

収納情報


パラレルブロック収納棚とはどんな仕組みか

「パラレルブロック式収納棚」とは、ブロック(コンクリートブロック・ピンコロ石・レンガなど)を左右の支柱として並べ、その上に板を渡して棚板とする、シンプルな積み上げ式の収納棚のことです。ネジも接着剤も使わず、ブロックと板を交互に積み上げるだけで棚が完成するため、DIY初心者や工具を持っていない人でも取り組みやすいのが最大の特徴です。


インテリア好きの間ではここ数年で広く知られるようになり、海外では「cinder block shelf(シンダーブロックシェルフ)」とも呼ばれています。SNSでも「ブロック棚」「ピンコロ棚」などのキーワードで多くの実例が投稿されており、本棚・テレビ台・ディスプレイ棚など様々な用途で活用されています。これは使えそうです。


ブロックは市販品で規格がほぼ統一されており、コンクリートブロックなら長さ390×高さ190×厚み100mmが標準サイズです。このサイズに合わせて板の奥行きを400mm前後に設定すると、見た目がきれいに収まります。板とブロックのサイズを揃えることが基本です。


用途に応じてブロックの向きや重ね方を変えることで、棚の高さ・奥行きを自由に変えられるのも大きな魅力です。1段だけのローシェルフにも、3段以上の高い本棚にもなります。模様替えが好きな人にとっては分解・再組み立てが手軽にできる点も見逃せないポイントで、引っ越し時にも素材を分けて運べます。


パラレルブロック棚の材料と費用の選び方

材料費は構成によって変わりますが、比較的リーズナブルに作れることがこの棚の魅力の一つです。実際に杉ムクボードとピンコロ石を使って2段棚を作成した事例では、材料費の合計が約8,000円(税込)という結果が報告されています。既製の本棚や収納家具を購入する場合と比較すると、かなり低コストで抑えられます。


| 材料 | 目安の価格 | 備考 |
|------|-----------|------|
| コンクリートブロック(1個) | 約150〜200円 | 標準サイズ390×190×100mm |
| ハーフブロック(1個) | 約100〜150円 | 段差調整に便利 |
| ピンコロ石(1個) | 約500〜600円 | スクエア形でスタイリッシュ |
| パイン集成材(1枚) | 約1,500〜3,000円 | 奥行400mm・長さ1,800mm目安 |
| 杉ムクボード(1枚) | 約2,500〜4,000円 | 温かみのある仕上がりに |


板の素材選びは見た目と機能の両方に影響します。パイン集成材は明るい色合いで加工しやすく、初心者にも扱いやすい定番素材です。杉ムクボードは木目が際立ちナチュラルな雰囲気を出しやすい反面、水分を吸うと反る可能性があるため、塗装やワックス仕上げを施すと長持ちします。棚板には厚み18〜20mm程度のものを選ぶのが基本です。


厚みが薄すぎる板を使うと、重いものを置いた際に棚板がたわんでしまうリスクがあります。目安として、棚板の長さが1,200mmを超える場合は厚み18mm以上を選ぶと安心です。逆に20mmを超える厚い板は棚全体の重量が増し、持ち運びや模様替えが大変になるため、扱いやすさとのバランスを考えて選びましょう。


ホームセンターでは木材のカットサービスを提供している店舗が多く、「部屋の寸法に合わせた長さにカットしてもらう」という使い方が便利です。カット代は1カットあたり50〜100円程度が相場で、作業負担を大幅に減らせます。


パラレルブロック棚の作り方ステップと段取りのコツ

工具なしで作れる手順はシンプルで、基本的には「ブロックを置き、板を渡し、また積む」の繰り返しです。しかし手順に気を付けないと、仕上がりがぐらついたり傾いたりすることがあります。順番とポイントを押さえておきましょう。


①床の保護シートを敷く
最初に床へのダメージ防止のため、ゴムマットや保護シートを敷きます。100均のクッションシートでも代用可能ですが、耐荷重のしっかりしたものが安心です。この下準備が全体の完成度を左右します。


②ブロックの設置位置を確認する
棚の幅に合わせて、左右にブロックを2個ずつ配置します(固定側と可動側のイメージ)。ブロックの穴が正面を向かないよう内側に向けて置くと、正面から見たときにすっきりした見た目になります。


③板を渡して水平を確認する
ブロックの上に板を置いたら、板の端を手で押してガタつきがないか確認します。ブロックと板の接触面にゴミや段差があると水平が崩れるため、乾いた布で接触面を拭いてから置くと精度が上がります。水平が出ていれば安心です。


④積み重ねながら段数を増やす
2段目以降は、板の上にまたブロックを置き、さらに板を渡すという手順を繰り返します。ブロック1個の高さは190mmなので、2個重ねると約380mm(文庫本・雑誌が余裕で入る高さ)になります。3段目まで積む場合は全体の安定性を見ながら進めましょう。


⑤ブロックの向きで奥行きを調整する
ブロックを「横向き」(奥行き390mm)に置くか、「縦向き」(奥行き190mm)に置くかによって棚の奥行きを変えられます。デスク上の限られたスペースに設置したい場合は縦向きが有効です。奥行きの使い分けが独自のアレンジの鍵になります。


Re:CENO Mag「工具も使わずとっても簡単ブロックと板の収納棚を作ってみた!」(パイン集成材×コンクリートブロックの実例・手順写真あり)


パラレルブロック棚の床傷・転倒リスクと賃貸での注意点

ここが最も見落とされやすいポイントです。コンクリートブロックは1個あたり約10kgあり、標準的な2段棚(ブロック8個+板3枚)を作ると棚全体の重量が100kgを超えることもあります。これは、90cm×60cmほどの面積に一般的な洗濯機(約60〜80kg)と同程度、またはそれ以上の重量が集中することを意味します。


特にフローリングへのダメージに注意が必要です。建築基準法で定められた住宅の床の耐荷重は1㎡あたり180kgとされていますが、それはあくまでも荷重が均等に分散されている場合の話です。ブロックのように接地面積が小さく、重量が局所に集中する場合は、フローリングに深い凹みや傷が生じるリスクがあります。つまり単純な重さだけでは判断できません。


賃貸の場合は特に注意が必要で、国土交通省の原状回復ガイドラインでは「入居者の故意や不注意によってついた傷や凹みの修繕費は借主負担」となっています。フローリングのへこみ補修費用は、1か所あたり5,000〜30,000円程度が目安とも言われており、複数箇所に及ぶと退去時に予想外の請求が来るケースがあります。


この問題を解決するには、ブロックと床の間に「耐荷重用のゴムマット」や「防振・床保護シート」を挟むことが有効です。ブロック1個あたりに厚みのあるゴム製のマットを1枚ずつ置くだけで、接地圧を分散させることができます。賃貸にお住まいなら、退去前にこの対策をしているかどうかを確認しておきましょう。


東京都防災ホームページ「自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策」(壁固定・突っ張り棒の効果的な使い方の解説)


また、地震時の転倒リスクも見逃せません。ブロック棚は接着剤もネジも使わないため、強い揺れが来たときに崩れる恐れがあります。震度5強以上の地震では接合していない家具の多くが転倒・移動することが確認されており、固定されていないブロック棚も例外ではありません。地震対策が条件です。


就寝場所の近くや通路沿いにブロック棚を置く場合は、耐震マット(転倒防止ジェル)をブロックと板の間に挟むか、万が一崩れても怪我しにくいよう棚の高さを2段以内に抑えておくことをおすすめします。


パラレルブロック棚をもっと活用できる独自アレンジ術

ブロック棚の使い方は「本棚をつくる」だけにとどまりません。視点を変えると、収納の悩みを解決するさまざまな活用法が広がります。検索上位ではあまり取り上げられない、実践的なアレンジ術を紹介します。


間仕切りとして使う
ワンルームや1Kの部屋では、ブロック棚を部屋の間仕切りとして活用する方法があります。棚の高さを腰程度(2段分・約380mm)にすることで、視線を遮らずに生活エリアをゆるく区切ることができます。棚板の上にグリーンや雑貨を置けば、見せる収納とゾーニングを同時に実現できます。


テレビ台として使う
奥行きのあるブロックを使えば、テレビ台としても十分な安定感を確保できます。ブロックの穴の向きを正面に向けることで、穴の中にコードをまとめて収納するという裏技も使えます。視覚的にすっきりさせたい人には効果的なアレンジです。


高さの異なるブロックを組み合わせる
標準ブロック(高さ190mm)とハーフブロック(高さ90mm前後)を組み合わせると、棚の段ごとに高さを変えた「カスタム棚」が作れます。例えば、文庫本(高さ約150mm)とA4雑誌(高さ約295mm)を同じ棚に収納したい場合、段ごとに高さを変えることで無駄なスペースが生まれません。つまり空間を最大限に活かせます。


塗装やワックス仕上げでインテリアに馴染ませる
板にブライワックス(オイルワックス)やウォールナット系の塗料を塗ることで、ヴィンテージ感のあるおしゃれな仕上がりになります。ブロックにもペイントを施した事例もあり、部屋のカラーコーディネートに合わせたオリジナルの棚を演出できます。ブロックをそのまま使うだけが正解ではありません。


DIY経験が少ない方でも、まずは小さめのピンコロ石2個と棚板1枚を使った「1段飾り棚」から始めると、失敗なく感覚をつかめます。材料費は1,500〜2,000円程度で試せるため、気軽に挑戦できます。


goodroom journal「工具いらずで簡単!板とブロックでDIY、おしゃれな棚の実例まとめ」(本棚・テレビ台・間仕切りなど多様な実例を多数掲載)