食器棚ロータイプ引き出しで収納を極める選び方と活用術

食器棚ロータイプ引き出しで収納を極める選び方と活用術

食器棚ロータイプの引き出しで収納力を最大化する方法

引き出しタイプのロータイプ食器棚を選んでも、8割以上の人が引き出しの「深さ」を間違えて、収納力を半分以上ムダにしています。


この記事でわかること
📐
サイズの選び方

幅・奥行・高さの基準と、引き出しの深さ別の使い分けを解説します。

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引き出し収納の極意

浅い・深い引き出しへの収納アイデアと「立てる収納」の実践方法を紹介します。

後悔しない選び方のポイント

フルスライドレール・可動棚など、機能面で失敗しないチェックリストをまとめています。


食器棚ロータイプ引き出しが今注目される理由と基本知識


ロータイプの食器棚とは、一般的に高さが75〜90cm前後のカウンタータイプの収納家具のことです。ハイタイプ(高さ180cm超)と比べると圧倒的に背が低く、「収納量が少ないのでは?」と思う人も多いでしょう。ところが、収納を極めたい人ほど近年ロータイプの引き出しタイプを積極的に選んでいます。その理由は何でしょうか?


まず、視線の高さの話から始めましょう。整理収納の世界では「テキパキスペース」という概念があります。これは目線の高さから手を下ろした時の手首までの範囲のことで、最もラクにモノを取り出せる黄金ゾーンです。ロータイプの食器棚は、まさにこのテキパキスペースが収納の中心になるように設計されています。対してハイタイプは上段が高くなりすぎて、踏み台が必要になるケースも珍しくありません。


引き出しタイプが特に優れているのは、「奥が見える」点です。棚タイプや開き扉タイプは、奥のものが取り出しにくく、結果として「奥に置いたモノを忘れる」という死蔵問題が発生しやすくなります。引き出しを引いた瞬間に上からすべてが見渡せるため、何がどこにあるか一目瞭然です。整理収納アドバイザーの間でも「引き出しは上から使う収納スペース」として捉えることが大切だと言われています。


さらにロータイプならではの強みとして、地震時の安全性の高さが挙げられます。高さ190〜200cmのハイタイプ食器棚が転倒した場合の被害と比べて、90cm以下のロータイプでは万が一の際の被害が大幅に軽減されます。転倒防止の突っ張り棒が不要になるケースも多く、賃貸住宅でも安心して使えます。天板を作業台として活用できる点も、キッチン動線の効率化につながります。


つまり収納力・安全性・使いやすさ、この3点でロータイプ引き出しが優れているということです。



参考:ロータイプ食器棚のメリット・デメリットについて詳しく解説されています(Pamouna Store 公式)
https://pamouna-shop.com/topic/pick-up/pick-up-cupboard/211/


食器棚ロータイプ引き出しのサイズ選び|幅・奥行・高さの正解

ロータイプ引き出し食器棚を選ぶ際に最初に直面するのが「サイズ選び」の壁です。ここを間違えると、毎日使うたびにストレスを感じる家具になってしまいます。それだけは避けたいですね。


高さの選び方については、整理収納の世界では「身長÷2+5cm」という計算式が有名です。たとえば身長160cmの人なら「160÷2+5=85cm」が理想の作業高さです。多くのロータイプ食器棚はこの基準に合わせて75〜90cm程度に設計されており、炊飯器や電子レンジを天板に置いても操作しやすい高さになっています。低すぎると毎回かがむ動作が増え、腰への負担も蓄積します。高さは自分の身長を基準に選ぶのが原則です。


幅の選び方については、1〜2人暮らしなら幅60〜90cm、3〜4人家族なら幅90〜120cmが目安とされています。引き出し付きのタイプは、引き出しを手前に引いたときのスペースも必要なため、通路幅が最低60cm確保できているか事前に確認が必要です。幅が広いほど収納量は増えますが、引き出しを全開にしても邪魔にならないかどうかのシミュレーションを忘れないようにしましょう。


奥行の選び方については、市販品の奥行は一般的に30〜50cm程度の展開です。電子レンジやオーブントースターなど家電を天板に置きたい場合は奥行40〜45cmがほしいところです。大型の電子レンジの奥行は一般的に40〜45cm程度なので、奥行40cm未満の食器棚に置くと前にはみ出し、使い勝手も見た目も悪くなります。奥行45cm前後を基準に検討することをおすすめします。
























サイズ項目 目安 ポイント
高さ 75〜90cm 身長÷2+5cmが目安。作業台兼用なら85cm前後が◎
60〜120cm 1〜2人:60〜90cm、3〜4人:90〜120cm
奥行 40〜45cm 家電を天板に置くなら40cm以上を推奨


また、設置場所の採寸は「家具本体のサイズ+引き出しを開けたときのスペース」で考えることが鉄則です。引き出しは一般的に本体の奥行と同程度前に飛び出すため、奥行45cmの食器棚なら引き出し操作のために前方45cm程度の空間が必要になります。通路が狭いキッチンでは、引き出しタイプではなく引き戸タイプを検討する方が動線上のメリットが大きい場合もあります。


これがサイズ選びの基本です。



参考:引き出しの深さ別の使い方・選び方について詳しく解説されています(covearth.co.jp)
https://www.covearth.co.jp/magazine/70458/


食器棚ロータイプ引き出しの深さ別|収納アイデアと使い分けの極意

引き出しタイプを選ぶ際に最も重要で、かつ見落としがちなのが「引き出しの深さ」の使い分けです。深さが合っていないと、収納スペースの上部が空洞になり、デッドスペースだらけになってしまいます。これは使えそうです。


まず浅い引き出し(深さ6〜7cm程度)の使い方について説明します。はがきほどの厚みのカトラリーケースがちょうど収まる深さで、お箸・スプーン・フォーク・菜箸などのカトラリー類をきれいに仕分けるのに最適です。ここでのポイントは「1つのスペースに1種類だけ」を徹底すること。仕切りケースを使って種類ごとに区画を作ると、毎日の食事準備がワンアクションで完了します。


次に中くらいの引き出し(深さ12〜18cm程度)の使い方です。深さ12cmであれば、お椀を2枚重ねて収納できます(標準的なお椀は深さ6〜8cm程度のため)。深さ18cmであれば、タンブラーやマグカップを立てて収納することが可能です。コップを重ねずに立てて並べると、取り出しが格段にスムーズになり、下のコップを取り出すためにすべてを動かす手間が消えます。


そして深い引き出し(深さ20cm以上)の活用法が収納力を決定づけます。深い引き出しを「とりあえず重ねる」ために使っている方が多いのですが、これが一番もったいない使い方です。深い引き出しの正解は「立てる収納」です。大きな平皿を立てて並べれば、本棚から本を抜き取るように1枚ずつスムーズに取り出せます。ファイルボックスを仕切り代わりに立てて置くと、鍋やフライパンも立ち収納が実現します。



  • 🔵 浅い(6〜7cm):カトラリー・箸・薄い小皿の仕分けに最適

  • 🟢 中くらい(12〜18cm):お椀の2枚重ね、マグカップを立てて収納できる

  • 🔴 深い(20cm以上):大皿・鍋・ボウルを「立てる収納」で一覧化


また、整理収納アドバイザーが口を揃えて言うのが「8割収納」のルールです。引き出し1段に対して、8割までしか入れないことで2割の余白を作ります。この余白があることで、モノの出し入れがスムーズになり、新しい食器が増えたときにも対応できます。ぎゅうぎゅうに詰め込んだ引き出しは、開け閉めのたびにモノが動いて定位置が崩れ、結果として散らかりの原因になります。8割収納が条件です。


重いものをしまう場合の注意点も覚えておきましょう。鋳物鍋などの重い調理器具を引き出しに入れるときは、引き出しの中央に置くことを意識します。左右どちらかに偏ると、スライドレールに不均一な負荷がかかり、開閉がスムーズでなくなったり、レールの寿命が縮む原因になります。



参考:プロの整理収納アドバイザーによる食器棚収納の4ステップが詳しく解説されています(リンナイスタイル)
https://www.rinnai-style.jp/storage/6494.html


食器棚ロータイプ引き出しで失敗しないための機能チェックリスト

ロータイプ引き出し食器棚を購入する前に確認しておきたい機能がいくつかあります。見た目やサイズばかりに気を取られて機能チェックを怠ると、使い始めてから後悔することになります。厳しいところですね。


スライドレールの種類は、使い勝手の差が大きいポイントです。大きく分けてローラー式とベアリング式(ボールベアリング式)の2種類があります。ローラー式は手頃な価格帯の食器棚に多く採用されていますが、引き出しの奥まで完全に引き出せない「途中まで式」の製品も存在します。対してベアリング式は、引き出しを奥まで完全に引き出せる「フルスライド」タイプが多く、奥のものまで確認しやすいというメリットがあります。また、ベアリング式は耐荷重が高く、重い食器をたっぷり入れても長持ちしやすいです。価格は数千円高くなる場合がありますが、毎日使うものだけに長期的なコストパフォーマンスは高いと言えます。


可動棚の有無も重要な確認ポイントです。引き出し以外に棚板エリアが付いている場合、棚板が固定式か可動式かで長期的な使い勝手が大きく変わります。可動棚は棚板を3cm間隔などで上下に移動できるため、背の高いグラスを購入した際や食器のサイズが変わったときにも柔軟に対応できます。固定棚は価格が安い一方、一度購入したら高さを変えられないので、ライフスタイルの変化に対応しにくくなります。


耐震・安全機能の確認も怠れません。ロータイプは転倒リスクが低い反面、引き出しのストッパー機能は必ずチェックすべき項目です。引き出しを引いたときにロックがかかる「引き出し時ロック機構」があると、地震の際に引き出しが飛び出してくるリスクが下がります。また開き扉がある場合は耐震ラッチの有無を確認しましょう。食器棚の寿命は適切に使えば10〜20年以上と言われているため、耐震機能はコストではなく投資として考えることをおすすめします。



  • スライドレール:フルスライド対応のベアリング式かどうか

  • 可動棚:高さ調整が3cm間隔程度でできるかどうか

  • 耐荷重:天板に家電を置く場合は10kg以上あるかどうか

  • 耐震機能:引き出しストッパー・耐震ラッチが付いているかどうか

  • 素材・仕上げ:水拭きできるプリント合板・鏡面仕上げかどうか


組み立てについても注意が必要です。引き出しタイプの食器棚は、スライドレールの組み立てを含むため、他タイプと比べて組み立て難易度が高い傾向があります。購入前に重量(多くの場合20〜40kg超)と組み立て工程を確認し、難しいと感じるなら有料の組み立てサービスを利用することも選択肢の一つです。組み立てサービスは2,000〜5,000円程度で提供しているショップも多く、組み立てのストレスと時間コストを考えれば十分に検討の価値があります。



参考:引き出しの「引き戸vs開き戸」比較や機能選びの詳細解説があります(ディノス)
https://www.dinos.co.jp/furniture_s/column/kitchen_storage/15/


食器棚ロータイプ引き出しの独自視点|「天板の上」を第2の収納として設計する

ここでは、検索では出てこないような独自の視点をお伝えします。ロータイプ食器棚の天板を「収納の一部として最初から設計する」という考え方です。多くの人は天板を「家電を置く場所」として無意識に使っていますが、整理収納の観点から見ると天板は最も使いやすい「ゴールデンゾーン」です。


天板の高さは85〜90cm前後、つまり多くの人にとって視線の少し下、手が自然に届く位置です。これは棚の中にしまうよりも取り出しがラクであることを意味します。毎日使うオーブントースターや炊飯器の置き場所としてだけでなく、「よく使う食器をトレーに乗せて天板に出しておく」というアプローチが収納の効率を一段引き上げます。


具体的には、3〜4人分の毎日使う食器(ご飯茶碗・汁椀・箸置き・コップ)をお盆やトレーにセットして天板に置いておくスタイルです。食事の準備では引き出しを開ける手間なくすぐにテーブルへ運べ、後片付けでは洗った食器をそのままトレーに戻すだけで完結します。食器棚の「開ける→探す→取る→閉める」という4動作が「取る」だけの1動作に短縮されます。つまりワンアクション収納の完成です。


また、天板上の整理にはトレーの活用が鍵になります。無印良品ニトリで販売されているスチール製やポリプロピレン製のトレー(500〜1,500円程度)を使うと、家電と食器エリアを視覚的に区切れ、雑然とした印象を防げます。トレーを使うもう一つのメリットは、天板の掃除がしやすいことです。トレーごとサッと移動して拭き掃除ができるため、油汚れや水垢が溜まりにくくなります。


天板を使った収納と引き出し収納を組み合わせることで、ロータイプ食器棚は単なる「低い食器棚」ではなく、使い勝手が極まったキッチン収納ステーションに変わります。これは収納を極めたい人にとって見落としがちな、でも実践すると劇的に変わるポイントです。


このアイデアを実践するにあたって、「どの食器を天板に出すか」を決めることが先決です。「毎日全員が使うもの」という基準で選べば、迷わずに選定できます。食事の準備や後片付けに費やす時間が1回あたり2〜3分短縮されるとすると、1ヶ月で60〜90分の時短につながります。お得な情報ですね。


食器棚ロータイプ引き出しの収納を維持するための習慣とグッズ活用

きれいに整えた引き出し収納も、使い続けるうちに少しずつ乱れていくものです。収納を「整える」だけでなく「維持する」ための仕組み作りが、収納を極めるための最後のステップです。


まず重要なのが「定位置を決めて全員が守れる仕組み」にすることです。家族の誰が戻しても迷わないように、引き出しの中はグループ分けを視覚化することが大切です。100円ショップやニトリで販売されている「仕切りケース」や「伸縮トレー」を使うと、スペースが区画化されるためモノが元の場所に戻りやすくなります。特に伸縮式のカトラリーケース(288〜490mm幅に対応したタイプなど)は引き出しの幅に合わせて調整できるので、購入後に買い替えたり食器棚のサイズが変わっても対応できる点でコスパが高いです。


次に実践してほしいのが「定期的な見直し」です。整理収納の専門家・櫛田佳子先生は年間250件以上の家庭で整理収納を実践した経験から「半年に1度の見直しが収納を維持する鍵」と述べています。食器は知らず知らずのうちに増えていきやすいアイテムです。結婚式の引き出物・頂き物・100円ショップでついつい買ってしまった食器など、使っていないものが引き出しを圧迫することで本来使いたい食器が取り出しにくくなります。半年ごとに「使っていない食器を4分類(いる・いらない・迷い・移動)」で見直す習慣があれば、収納は長期間にわたってきれいを保てます。


また、引き出しの底には食器棚シートを敷くことを強くおすすめします。シートなしでは棚板に直接ホコリや汚れが溜まりやすく、食器に汚れが付着しやすくなります。防カビ・抗菌加工が施された食器棚シート(100均でも入手可能)を敷くことで衛生面の問題も大幅に改善できます。シートは1〜2年に1度交換するだけでよく、手間もコストも最小限です。



  • 🛒 伸縮カトラリーケース(ニトリ・山崎実業など):引き出し幅に合わせて調整でき、仕切りが増やせる

  • 🛒 ファイルボックス(100均・無印良品など):深い引き出しで「立てる収納」を実現するための仕切り代わりに

  • 🛒 コの字ラック(ホームセンター・ニトリなど):棚タイプの収納部分で高さを活かした2段活用が可能

  • 🛒 食器棚シート(100均で入手可能):抗菌・防カビタイプを選べば衛生管理もラクに


収納を整えたあとに「リバウンドさせない」ための最後のコツは、新しい食器を1つ増やしたら1つ手放すという「1in1out(ワンインワンアウト)」ルールの習慣化です。引き出し収納の8割ルールと組み合わせることで、常に余裕のある引き出しが維持されます。いつでも気持ちよく引き出せる食器棚は、毎日の料理と食事の時間を少し豊かにしてくれます。これだけ覚えておけばOKです。



参考:ディノスによるキッチン収納アイデアとアドバイザーによる食器棚の選び方が詳しくまとめられています(ディノス)




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