スライドレール底引きをコーナンで選ぶ完全ガイド

スライドレール底引きをコーナンで選ぶ完全ガイド

スライドレール底引きをコーナンで選ぶ完全ガイド

底引きスライドレールを水平に取り付けると、耐荷重が表示値の4分の1以下に落ちてしまいます。


📋 この記事でわかること
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底引きスライドレールとは?

底引きタイプの仕組みと、側付け・底付けとの違いをわかりやすく解説します。

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コーナンで買えるラインナップ

水上金属の324mm・375mm・425mmなど、コーナンの取り扱い商品を一覧で確認できます。

🔧
取り付けの寸法計算と失敗回避

引き出し幅の計算式、クリープ現象の対策など、DIY初心者が失敗しやすいポイントを網羅します。


スライドレール底引きタイプの基本と側付けとの違い


収納DIYでスライドレールを検討するとき、最初に迷うのが「底引きにするか、側付けにするか」という選択です。この2つは見た目はもちろん、引き出しの有効幅や取り付けの難易度まで、複数の面で大きな差があります。


底引きタイプ(アンダーマウント)とは、引き出しの底面にインナーレールを、棚の地板にアウターレールを取り付ける方式です。最大の特徴は、引き出しを開けてもレールが外から見えないという点にあります。側板にレールを通さないため、引き出しの内側の有効幅をそのまま広く使える点も見逃せません。すっきりした見た目です。


一方、側付けタイプは引き出しの両側板にレールを取り付ける、最もポピュラーな方式です。左右それぞれにレールの厚み(一般的に約12〜13mm)が必要なため、引き出しの内寸は両側合わせて25mm以上狭くなります。棚の内寸が300mmしかない小さな収納では、側付けだと引き出し幅が275mm以下になってしまいますが、底引きなら300mmに近い幅を確保できるわけです。これは使えそうです。


ただし、底引きタイプには注意点もあります。引き出し底面だけで荷重を支える構造のため、側付けベアリング式に比べて耐荷重は全体的に低めに設定されています。調味料や食器など、重量物をたっぷり入れるつもりの引き出しには向かないケースがあります。耐荷重の確認が条件です。


また、底引きタイプには「クリープ現象」が起きにくいという利点もあります。クリープ現象とは、レール内のボールが使用しているうちに偏り、引き出しがだんだん狭い範囲でしか動かなくなる現象のことです。底引きのローラータイプはボールベアリングを使わない構造のため、この問題が起こりにくいという特徴があります。


































比較項目 底引き(アンダーマウント) 側付け(サイドマウント)
見た目 レールが見えないスッキリ仕上げ 側板にレールが見える
引き出し幅 広く確保できる 両側で25mm程度狭くなる
耐荷重 低め(軽〜中量向き) 高め(重量物にも対応)
取り付け難易度 やや高い(精度が必要) 標準的
隙間(底面との間) 少なく済む やや大きくなる


収納の見た目を重視したい方、あるいは引き出しの幅を1mmでも広く使いたい方には底引きタイプが向いています。逆に、工具・缶詰・重い書籍などを収納する棚には、耐荷重の高い側付けベアリング式を選ぶのが無難です。


参考:スガツネ工業によるスライドレール基礎知識ページ(底引きタイプの耐荷重・構造解説)
【スライドレールの基礎知識】設計者・部品選定者なら知っておきたい – スガツネ工業


スライドレール底引きのコーナン取り扱い商品と価格一覧

コーナンで底引きスライドレールを探すと、主に水上金属(みずかみきんぞく)というメーカーの製品が見つかります。水上金属は日本の金物メーカーで、ホームセンター向けの建具・収納パーツを多数製造しており、品質と入手のしやすさで長く支持されています。信頼あるメーカーです。


コーナン(コーナンeショップ含む)での取り扱いラインナップは以下の通りです。




























商品名 レール長さ 目安価格(税込) 購入方法
底引きスライドレール 324mm ¥1,628 店舗受取
底引きスライドレール 375mm ¥1,848 店舗受取
底引きスライドレール 425mm ¥1,958 店舗受取


3サイズ展開というのはポイントで、棚や収納ユニットの奥行きに合わせて選ぶことができます。一般的なシステムキャビネットやDIY棚の奥行きは300〜450mm前後が多いため、この3サイズでほぼカバーできます。なお、コーナンeショップのローラータイプ底付き(アイワ金属 AP-1100W 250mm、¥712)のような250mmのタイプも別途取り扱いがあり、小型収納や机の浅い引き出しにはこちらが向くこともあります。


ここで大切な選び方の基本があります。


レールの長さは棚の奥行よりも短いものを選ぶ必要があります。例えば奥行が400mmの棚なら375mmのレールを選ぶのが正解です。奥行ぴったりまたはそれ以上の長さのレールを無理に入れようとすると、レールの端が棚板に当たって引き出しが最後まで入らない、あるいは取り付け自体できないというトラブルが起きます。


また、コーナンのアプリを利用するとお得情報を入手しやすいという側面もあります。木材カットが1回33円(税込)と安価で、アプリのクーポンで10カットまで無料になることもあるため、DIYの木材費を抑えながら引き出しボックスを自作する際には活用する価値があります。


参考:コーナン公式のスライドレール解説記事
DIYに欠かせないスライドレールとは?種類や選び方、取り付け方法 – コーナンTips


スライドレール底引きの取り付け方と寸法の計算方法

底引きタイプのスライドレールは、側付けよりも「寸法の余裕」が比較的大きいため、DIY初心者でも取り組みやすい面があります。引き出しがレールの上に乗っかる構造なので、左右の寸法精度がシビアになりにくいのが理由です。つまり失敗しにくい構造です。


ただし、手順を正しく理解しておかないと後から修正が難しい部分もあるため、事前の計算が大切です。


【取り付け前の寸法確認チェックリスト】


  • 🔲 棚(キャビネット)の内寸の奥行きを計測する

  • 🔲 棚の内寸のを計測する

  • 🔲 レールの長さ < 奥行き内寸 であることを確認する

  • 🔲 レールの幅(取り付けに必要なスペース)を確認する

  • 🔲 引き出しボックスの底板の厚みを確認する


取り付けの流れは3ステップで覚えられます。


ステップ①:棚(地板)にアウターレールを固定する


まず棚の地板にアウターレール(固定側レール)を取り付けます。左右2本のレールが平行になるよう、定規と水平器を使って正確に位置を決めます。この水平が出ていないと、引き出しが左右に傾いたり引き出しにくくなったりします。位置を決めたら鉛筆で印をつけ、下穴を開けてからネジ止めします。ネジの頭がレール表面より出ないように注意しましょう。


ステップ②:引き出しボックスの底面にインナーレールを固定する


次に引き出しボックス(箱)の底板にインナーレール(可動側)を取り付けます。底引きタイプは底板の裏面または底板側面にインナーレールをネジ止めします。ここでも下穴を先に開けておくことで、板が割れるリスクを防げます。


ステップ③:引き出しをはめて動作確認する


インナーレールをアウターレールに重ねて引き出しをセットし、開閉を繰り返して確認します。スムーズに動かない場合は、アウターレールの左右の間隔が均一になっているか、ネジの締め方が均一かを確認しましょう。


取り付け後は必ず全開まで引き出す動作を数回おこなうことを忘れずに。スライドレールは途中までしか引き出さずに使い続けると「クリープ現象」が起きやすくなります。全開操作が習慣が条件です。


参考:スライドレールの詳細な取り付け解説(DIYクリップ)
スライドレールの種類について | DIY Clip! ー暮らしに創る喜びをー


スライドレール底引きで収納を広げるDIYアイデア実例

底引きスライドレールは、単に「引き出しをつける」だけでなく、収納のデッドスペースを潰す武器として使えます。これは使えそうです。


活用シーン① キッチンシンク下のデッドスペース


シンク下は奥行きが深い割に側板がないため、側付けスライドレールが取り付けにくい場所です。こういった壁補強がない箇所には底引きタイプが向いています。底引きレールを地板に固定するだけで引き出しトレイを作れるため、シンク下の奥にある調理器具や洗剤のストックを手前にスライドして取り出せるようになります。シンク下収納の奥行きは一般的に40〜45cm前後あるため、375mmまたは425mmのレールが活躍します。


活用シーン② 炊飯器のスライドテーブル


キッチンの棚板に底引きスライドレールを取り付けて、炊飯器専用のスライドテーブルをDIYする方法も人気です。炊飯器は蒸気が上に出るため、棚の中に収納すると棚板が傷みます。スライドテーブルを手前に引き出して使うことで棚への蒸気ダメージを防げます。実際には棚板に2本のレールを固定し、薄い合板でテーブル部分を作るだけです。コーナンでは木材カットも対応しているため、材料一式をまとめて調達できます。


活用シーン③ デスクのキーボードスライドトレイ


デスク天板の裏側にアウターレールを固定し、キーボード専用のスライドトレイを取り付けるDIYも底引きタイプの定番用途です。デスクの作業スペースが増え、キーボードを引き出さない時は収納できます。デスク天板の裏側の幅に合わせてレールサイズを選ぶ際、天板の奥行きが400mm以下であれば324mmのレールが使いやすいです。


活用シーン④ 引き出し二段化でスペースを倍に


深い引き出しの内部に、もう一段底引き式の引き出しトレイを追加する方法もあります。キッチンや洗面台の収納は深さが200〜250mm(A4用紙の短辺が210mmなのでそれに近いイメージ)あることが多く、上段しか活用されていないケースが少なくありません。下段のスペースに小さな引き出しを増やすことで収納量が実質2倍近くになります。


参考:コーナン公式のDIYアイデア(炊飯器スライドテーブル・デッドスペース活用)
スライドレールを使ったDIYアイデア集 – コーナンTips


スライドレール底引き選びで見落としがちな耐荷重・クリープ現象・素材の落とし穴

収納DIYに慣れてきた人でも、意外とスルーしがちなのが耐荷重の計算方法とクリープ現象の仕組みです。ここを正確に理解するかどうかで、仕上がりの品質が大きく変わります。


耐荷重は「引き出し本体+中身の合計」で考える


スライドレールのパッケージに表示されている耐荷重は、「2本1セットで使用したときに耐えられる最大荷重」です。引き出しの中身だけでなく、引き出しボックス本体の重さも含めた合計重量で考える必要があります。例えば、合板で作った引き出しボックスが1.5kgで、中に調味料を3kg入れるなら合計4.5kgです。耐荷重5kgのレールではギリギリなため、余裕を持って耐荷重10kg以上のものを選んだほうが安全です。


重要なことがあります。スガツネ工業の公式情報によると、スライドレールを縦向きではなく水平向きに取り付けて使う場合、耐荷重は表示値の25%以下に低下します。一般家具の引き出しは通常の縦取り付けなので問題ありませんが、スライドテーブルなど水平状態で荷重がかかる用途の場合は必ず底引き専用タイプを選ぶ必要があります。水平の用途には底引きが原則です。


クリープ現象を防ぐ3つの習慣


ベアリング式(ボールタイプ)のスライドレールを使っている場合は、クリープ現象に注意が必要です。クリープ現象が起きるのは主に次の3つの状況が原因です。



  • 🔸 レールが平行に取り付けられていない(傾いて固定されている)

  • 🔸 毎回途中まで引き出して使うことが多い(全開しない習慣)

  • 🔸 引き出しの動きが硬いのに無理に使い続ける


防止のためには、取り付け時に水平器で正確に水平を出すことと、週に一度程度は引き出しを全開まで引き出す習慣をつけることが効果的です。なおクリープ現象が起きた場合は、引き出しをゆっくり力を加えながら全開まで引っ張ることで改善できます。急激に引っ張ると破損するため注意が必要です。


素材選びは設置場所で決める


スライドレールの素材は「スチール」「ステンレス」「プラスチック」の3種類が主流です。



  • 💧 ステンレス製…錆びにくく水回り(キッチン・洗面・浴室)に最適。価格はやや高め

  • 🔧 スチール製…強度があり価格も手頃。乾燥した場所(リビング・クローゼット)向き

  • 📦 プラスチック製…軽量で安価だが耐荷重が低い。文房具や軽い雑貨向き


コーナンで販売されている水上金属の底引きスライドレールはスチール製です。リビングや寝室の収納DIYには十分ですが、シンク下のような水気が多い環境に使う場合は、サビ止め対策か、ステンレス製のレールへの変更を検討するのが得策です。素材だけは後から変えにくいポイントです。


参考:スライドレール耐荷重と水平取り付けに関する注意点(スガツネ工業 FAQ)
スライドレールを底付したいので水平にして使いたい – スガツネ工業 FAQ




アイワ金属 アイワ スライドレール ベアリングタイプ 350mm 00113373-1 AP-1142C