納戸収納アイデアで使いやすいスペースに変わる

納戸収納アイデアで使いやすいスペースに変わる

納戸の収納アイデアで空間を最大限に活かす方法

詰め込めば詰め込むほど、収納した衣類がカビで台無しになります。


📦 この記事でわかること
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ゾーン分けで迷わない収納へ

使用頻度・カテゴリ別にゾーンを決めるだけで、探し物が激減。まず「何をどこに置くか」を設計することが収納の第一歩です。

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スチールラックで高さを有効活用

棚なしの納戸でも、スチールラックを入れるだけで収納量は大幅アップ。棚板の高さ調整ができるタイプが特におすすめです。

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湿気・カビ対策は収納前に必須

窓のない納戸は湿度が上がりやすく、衣類や書類にカビが発生するリスクあり。70%以内の収納量とすのこ・除湿剤の活用が鍵です。


納戸収納の基本:ゾーン分けと使用頻度で場所を決める


納戸が「ただの物置」になってしまう最大の原因は、どこに何を置くかルールがないことです。整理収納アドバイザー1級認定講師として1000件超のご家庭を手がけてきたプロも、まず「ゾーニング(何をどこに置くか決めること)」から始めることを推奨しています。


ゾーニングとは、使う場所や使う頻度をもとに、納戸のエリアを「よく使う物ゾーン」「シーズン物ゾーン」「長期保管ゾーン」の3つに分けることです。こうすることで、"なんとなく置く"という行為がなくなり、取り出したいものへの動線が一気に短くなります。これが基本です。


具体的な配置ルールとしては、腰から目線の高さ(いわゆる「ゴールデンゾーン」)に日用品ストックや掃除用品など使用頻度の高いものを収納します。上段には軽くてかさばるもの(季節の布団・クリスマスツリーなど)、下段には重くて滅多に使わないもの(ホットプレート・ガスコンロなど)を置くのが鉄則です。


💡 ゴールデンゾーン(腰~目線)への配置例。


| 使用頻度 | 配置場所 | 例 |
|---|---|---|
| 高い(月1回以上) | 中段(腰~目線) | 掃除用品・ストック日用品 |
| やや低い(年数回) | 下段 | 季節家電・ホットプレート |
| 低い(年1回以下) | 上段 | 布団・冠婚葬祭用品 |


また、グルーピングも忘れてはなりません。アイロン・霧吹き・アイロン台・あて布を「アイロンセット」としてひとまとめにするなど、セットで使う物をひとつの収納ボックスにまとめておくと、使うときに一か所から取り出すだけで完結します。これは使えそうです。


ゾーン分けを決めたら、各ボックスには必ずラベリングをしてください。誰でもひと目で中身がわかる状態にしておくことが、家族全員が使いやすい納戸の条件です。特に納戸は「使わない物をしまう」という感覚が強いため、ラベルがないと「何が入っているかわからない=開けなくなる」という悪循環に陥ります。


整理収納の専門家・角一まり子氏(&STORAGE代表)によれば、納戸の収納は「普段使うものをしまう活きた空間にすること」が家全体を整える鍵だとしています。


整理収納アドバイザー監修|納戸の収納アイデア5選(長谷工スマイルクラブ)


納戸収納のアイデア:棚なしでも使えるスチールラック活用術

納戸に最初から棚が設置されていない場合でも、焦る必要はありません。スチールラックを入れるだけで、収納量は劇的に変わります。スチールラックが納戸向きな理由はシンプルで、棚板の高さを自由に変えられるため、布団のような大きな物からアルバムのような薄い物まで、サイズが違うものを柔軟に収納できるからです。


スチールラックを選ぶときのポイントは3つあります。①棚板が可動式かどうか、②耐荷重が十分かどうか(棚1枚あたり60〜100kg以上を目安)、③防錆加工がされているかどうか、です。納戸は湿気がこもりやすいため、錆びにくいラックを選ぶことはカビ・劣化対策にも直結します。防錆・高耐荷重は必須です。


さらに実践的なアイデアとして、「レクポスト」と呼ばれる棚板受け用の溝付き支柱を壁に固定する方法もあります。これはホームセンターやネットショップで購入でき、オーダーメイドの棚をつくるよりもはるかに安く(材料費だけなら数千円〜)、納戸の幅や高さに合わせた棚を自分でDIYできます。


ラックの最下段には、キャスター付き収納ケースを入れるのがおすすめです。奥行きのある納戸では、キャスター付きなら引き出すだけで奥の物が取り出せるため、重い物でも腰への負担なく出し入れができます。これは使えそうです。


また、突っ張り棒とS字フックの組み合わせも、棚なし納戸の定番アイデアです。壁間に突っ張り棒を水平に渡してS字フックを掛けるだけで、バッグ・帽子・アウターを"掛ける収納"として活用できます。100円ショップの突っ張り棒では耐久力が不足しやすいため、数百円〜数千円の極太タイプを選ぶことが長持ちの秘訣です。


棚なし納戸でも使えるスチールラック選びのコツ(ルミナスクラブ)


納戸収納のアイデア:奥行きが深い場合の取り出しやすい工夫

マンションや戸建ての納戸に多い「奥行きが深いタイプ」は、収納量は多いものの、奥に押し込んだものが二度と出てこなくなる"魔窟化"のリスクが高い構造です。奥行きが深い納戸でよくある失敗は、奥にどんどん物を積み重ねて、前列が取り出せないと後列が完全に封鎖されてしまうパターンです。


この問題を解決する最もシンプルな方法は、「手前と奥で役割を分ける」ことです。手前には使用頻度が高い物(月1回以上使う物)、奥には使用頻度が低い物(年1〜2回しか使わない物)と明確に区分けします。奥行きのある納戸では物の配置が原則です。


奥行きが深い納戸の実践アイデアをまとめると次のようになります。


- 🛞 キャスター付き収納ボックスを奥に置く:ボックスを引き出すだけで奥の物にアクセスできる。重い季節家電の収納に特に有効
- 📦 透明な収納ケースを使う:中身が見えることで「何がどこにあるか」を確認しやすく、奥行きの深さをカバーできる
- 🏷️ 棚板にラベリングする:棚板の前端にラベルを貼り、後ろの物の名前を書いておけば前列がなくても中身がわかる
- 📐 コの字型・L字型のレイアウトにする:間口が広い納戸なら、片側に棚を置き、もう片側を歩行スペースにするL字型レイアウトで奥まで入れる通路を確保できる


通路スペースの確保は安全面でも重要です。収納スペースとして使う場合は最低60cm、物を持って通るなら80cmの通路幅が必要とされています。はがき(横幅10cmほど)8枚分が60cm、10枚分が80cmのイメージです。このスペースが取れない場合は、収納量を見直すサインと考えましょう。


奥行きが深い収納の攻略法・実例集(ライフウィズボーイズ)


納戸収納の注意点:湿気とカビから物を守る対策

納戸は構造上、窓がないか非常に小さい窓しかないことがほとんどです。そのため、空気の流れが乏しく湿気がこもりやすい環境になっています。カビが発生・増殖しやすくなる条件は「湿度60%以上」「温度0〜40℃」「埃や皮脂などの栄養分」の3つが揃ったときです。夏場の締め切った納戸は、この3条件を全て満たしやすい危険な空間と言えます。


湿度が80%を超えると、カビは爆発的に繁殖します。意外ですね。しかも、一度カビが発生した衣類は洗濯しても繊維の奥に根を張ることがあり、カビ専用クリーニング(1点3,000〜5,000円程度)が必要になるケースも少なくありません。


カビを防ぐためにまず実践したいのが「収納量を70%以下に抑えること」です。物をぎっしり詰め込むと空気の流れが完全に遮断され、湿気が逃げ場を失います。収納物の間に隙間を意識的につくることが、空気の循環を保つ最初のステップです。70%以下が原則です。


具体的な湿気・カビ対策のアイデアは以下の通りです。


- 💨 週1回は扉を開けて30分換気する:サーキュレーターを使うとさらに効果的。空気を循環させるだけで湿度は大きく下がる
- 🪵 すのこを床に敷く:床と収納物の間に隙間ができ、空気が流れやすくなる。フローリングの納戸でも有効
- 💧 除湿剤・除湿機を活用する:押入れ用の置き型除湿剤(1個200〜500円)を棚の各段に1つずつ置くのが理想。月1回の交換を目安に
- 🛗 スチールラックを使う:木製棚板より通気性が高く、それ自体がカビにくい素材のため、湿気の多い納戸に向いている
- 🧺 収納前に衣類を完全乾燥させる:わずかな湿気を残したまましまうとカビの原因になる。クリーニング後のビニール袋は必ず外してから収納すること


「とりあえず扉を閉めておけば安心」という意識は要注意です。閉め切るほど湿気がこもり、カビリスクは上がります。意識的に開ける習慣を持つことが、大切な衣類や道具を守る最善策です。


カビ取りマイスター|納戸のカビ対策5つのポイント(専門家監修)


納戸収納のアイデア:扉裏・壁面のデッドスペースを使い切る独自発想

ほとんどの人が見落としているのが、「納戸の扉裏」と「側面の壁面」です。棚やラックが並ぶ正面ばかりに目が向きがちですが、扉の裏や側壁は活用次第で数十リットル分の収納スペースに化けます。床面積を1cmも増やさずに収納量を増やせる、コストゼロに近いアイデアです。


扉裏の活用で特に手軽なのが、「3M コマンドフック(剥がせる両面テープ式フック)」を使う方法です。ネジ穴不要で、賃貸でも壁や扉に傷をつけずにフックを設置できます。クイックルワイパーのような掃除道具、薄型の小物収納ポケット、折り畳み傘などの引っ掛けたい物を扉裏に集めると、納戸の床面積がそのぶん他の収納に使えるようになります。


側壁(サイドの壁面)には、縦方向にフックやハンガーバーを取り付けることで「掛ける収納」ゾーンを作れます。折りたたみ脚立、エコバッグ、ストックのレジ袋、アウター類などを掛けておくだけで、それらが床を占領しなくなります。つまり床面が空き、キャスター付きラックなどを動かす余裕が生まれます。


整理のプロが見落としがちと指摘するのが「天井付近の空間」です。納戸の高さは一般的に240cm前後あるものの、棚を設置するのは200cmほどまでというケースが多く、天井付近の40cmは完全に死んだ空間になりがちです。ここには「天井つっぱりラック」を使うと、軽いもの(季節の飾り物・ビニール袋のストックなど)を安全に収納できます。


扉裏・壁面・天井付近と、納戸の"立体的な面"をすべて使い切る意識を持つと、同じ床面積でも収納量の体感は大きく変わります。床面積だけに注目するのはもったいないですね。


以下に、デッドスペース活用のアイデアを整理しました。


| 場所 | 活用アイデア | 向いているもの |
|---|---|---|
| 扉裏 | 剥がせるフック・ポケット収納 | 掃除道具・折り畳み傘・薄型小物 |
| 側壁 | ハンガーバー・有孔ボード | 脚立・バッグ類・エコバッグ |
| 天井付近 | 天井つっぱりラック | 軽い季節用品・ビニール袋 |
| 床面(奥) | キャスター付きボックス | 重い季節家電・スーツケース |


結論は「床・扉裏・側壁・天井の4面を使い切る」です。これだけ意識を変えるだけで、納戸の収納力は体感上1.5倍以上に感じられます。この4面意識だけ覚えておけばOKです。




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