

「たたんで収納しているのに、引き出しを開けるたびに崩れている」という経験、あなたにもありませんか?
Tシャツ収納が続かない原因は、「意志の弱さ」ではありません。収納の仕組みが生活動線に合っていないだけです。
よくある失敗パターンを整理すると、「畳んだつもりが崩れる」「どこに戻せばいいかわからなくなる」「引き出しを開けると雪崩が起きる」の3つに集約されます。いずれも仕組みの問題で、性格の問題ではありません。
とくに多いのが、平積み収納の罠です。Tシャツを重ねて積んでおくと、下のほうにあるシャツは取り出せず、結果として上の数枚しか使わなくなります。引き出しの底に「存在を忘れたTシャツ」が眠っているのは、まさにこのせいです。重ねる収納は5枚以内が目安です。
重ねるとすぐ崩れるということですね。
もうひとつ見落とされがちな問題が、戻すまでの動作数です。洗濯→乾燥→取り込み→たたむ→収納部屋まで移動→引き出しを開ける→しまう、という10ステップ以上の動作を毎日繰り返すことになります。ずぼらな人に限らず、誰でもこの工程は負担です。動作数を減らす仕組みを作ることが、Tシャツ収納を続けさせる根本的な解決策になります。
さらに、収納場所と着替え場所が離れていると、どんなにうまく整理しても維持しにくくなります。「使う場所の近く」に収納を置くだけで、維持の難易度がぐっと下がります。
ずぼらな人が最初に取り入れるべきは、立てる収納です。
立てる収納とは、たたんだTシャツを本棚の本のように縦向きに並べる方法です。上から一覧できるため、探す手間がゼロになります。重ねる収納と違って一枚取り出しても崩れず、取り出した跡がひと目でわかるのも大きな利点です。
立てて収納するためのたたみ方は、次のステップで行います。まずTシャツを前向きにして置き、左右を内側に1/3ずつ折ります。次に裾側から3〜4つ折りにして、縦に自立できる形にします。高さは引き出しの深さに合わせて調整します。
つまり「引き出しに本を並べるイメージ」が基本です。
ここで使える100均グッズが、セリアの「連結できる仕切りスタンド」です。引き出しの中をいくつかのゾーンに区切れるため、Tシャツを2〜3枚ずつのかたまりで管理できます。1つ取り出しても隣のゾーンが崩れないので、引き出し全体の形をキープできます。ダイソーの仕切りトレーや整理ボックスでも代用できます。
立てる収納のメリットは省スペースにあります。同じ引き出しでも、平積みと比べると1.5〜2倍ほどの枚数を収納できるという報告も多く、たとえばA4用紙を縦に立てた感覚で並べると、引き出し1段にTシャツ10枚以上が収まります。
慣れると「どこに戻すか」が一目でわかるため、収納が崩れにくくなります。これが続くコツです。
RoomClip mag「見やすいからパッと選べる!Tシャツの整理収納アイデア」(RoomClip)
上記リンクでは、立てる収納の実例写真が多数掲載されており、どう並べるかのイメージをつかむのに役立ちます。
Tシャツ収納で、たたむよりさらに手軽なのが丸める収納です。
もともとは米軍の兵士が限られたスペースに大量の衣類を詰め込むために考案した方法で、「ミリタリーロール」とも呼ばれます。裾を5cmほど表に折り返し、両袖を中に折りたたんでから襟元に向かってくるくると巻いていき、最後に折り返した裾部分で全体を包んで固定します。一度覚えてしまえば30秒程度でできます。
丸めると崩れないのが特徴です。
丸めた状態で立てて並べると、柄や色が上から一目でわかります。「あのロゴのTシャツどこだっけ」と引き出しをかき回さずに済む、ずぼらにとって理想的な収納スタイルです。かご型の収納ボックスとの相性がよく、ニトリや無印良品のシンプルなケースに並べるだけでも絵になります。
ただし注意点があります。シワになりやすい素材や、プリントが大きいデザインのTシャツは、丸めると折り目が入りやすいです。コットン100%で薄地のものはシワが残りやすいので、ある程度厚みのあるTシャツや、ポリエステル混のものに向いています。素材で使い分けるのが条件です。
また、不織布ケースや紙袋で仕切りを作ると、丸めたTシャツが倒れにくくなります。100均で手に入るブックスタンド型のアクリル仕切りも活用できます。
UP-T「大量のTシャツは丸めてすっきり収納!楽しく持ち出しやすい方法」(UP-T)
丸める収納の詳しい手順と向いているTシャツの種類について確認できます。
Tシャツをたたむ時間そのものをなくしたいなら、吊るす収納が答えです。
洗濯後にハンガーにかけて干し、乾いたらそのままクローゼットやハンガーラックに移すだけです。たたむ工程が完全に消えるため、1枚あたり30〜60秒の作業が不要になります。週5枚洗濯するとして、年間に換算すると約20〜40時間の節約になります。意外ですね。
吊るす収納を取り入れるときに押さえるべきポイントが2つあります。まずハンガーの種類です。一般的なプラスチックハンガーだと肩の部分が出っ張り、Tシャツに「角跡」がつきます。MAWAハンガー(20本セット約3,630円)のような丸みのある形状のハンガーや、肩幅に合うサイズのものを選ぶと型崩れを防げます。
次に注意したいのが「かけすぎ」です。クローゼットは7割以下を目安に余白を残しましょう。ぎゅうぎゅうに詰めると通気性が悪くなり、湿気がこもってカビや臭いの原因になります。梅雨の時期は特に注意が必要です。
ただし、綿素材(コットン100%)のTシャツを長期間ハンガーにかけたままにするのは注意が必要です。伸縮性のある生地は、重力で首元や肩が伸びやすくなります。吊るす収納を使うなら、週に一度は折りたたみ保管と入れ替えるか、ポリエステル混のシャツに限定するのが現実的です。
ハンガーを統一するのが基本です。色や形がバラバラだと、クローゼットを開けたときに視覚的なストレスになります。同じハンガーを揃えるだけで、収納全体がすっきり見えます。無印良品の洗濯ハンガー(幅41cm)や、KEYUCAの滑らないハンガー(30本セット約3,030円)が定番です。
デイリークリーナーズ「TシャツをハンガーはNG?たたんだ方が良い?型崩れやシワを防ぐ方法」
ハンガー収納のメリット・デメリットと、素材別の向き不向きが詳しく解説されています。
収納方法を工夫する以上に効果があるのが、「動線」を変えることです。これはあまり語られません。
一般的な収納アドバイスは「こうたたみましょう」「こう並べましょう」で終わります。しかし、どんなにうまいたたみ方を学んでも、収納場所までの道のりが長ければ結局続きません。動線こそがずぼら収納の核心です。
具体的に言うと、洗濯→干す→しまうの3つを、できるだけ同じ場所または隣接した場所で完結させることが目標です。乾燥機付き洗濯機を使えば「干す」工程が消え、洗面所にTシャツ収納ボックスを置けば「しまう部屋まで移動する」工程が消えます。
たとえば、家族4人分のTシャツを寝室・子ども部屋にそれぞれ運んでいた場合、1回の洗濯で移動が3〜4往復になることも珍しくありません。これをリビングや洗面所そばにまとめた「ファミリークローゼット」に集約するだけで、その移動が完全になくなります。
「戻す場所をひとつだけにする」これだけで続きます。
もうひとつの独自視点として、「着る前日に出す習慣」があります。翌日着るTシャツを前夜に引き出しから出して専用フックやミニラックにかけておくと、朝の「どれにしよう」という探す時間がゼロになります。そのラックの洋服を着てしまえば、そのままハンガーを戻すだけで収納完了です。これは動線の観点では「取り出しと収納の場所を同一にする」発想で、一般的な収納術とは逆のアプローチです。
さらに、「洗ったら右側に戻す」ルールを決めると、着用頻度が可視化されます。ずっと左端に残っているTシャツは、自然と「もう着ない服」として断捨離の候補になります。収納スペースを圧迫しているTシャツを定期的に減らすことも、ずぼら収納を維持するうえで欠かせないステップです。
一般的には「増やして整理する」という発想になりがちですが、収納の最終解は「減らして管理を楽にする」ことです。Tシャツを10枚から7枚に減らすだけで、引き出し1段が劇的にすっきりします。
フェリシモ Kraso「ズボラさん向け!服の収納方法3選|便利な収納アイテムも紹介」
動線の工夫と、ハンガー収納・丸め収納・ポイポイ収納のそれぞれの具体的なアドバイスが掲載されています。参考として活用できます。

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