

FMSのラジコンを収納する前に、まず本体サイズを確認してみましたか?スケールが大きいモデルは標準的な棚に入らないことがあります。
FMSは、正式名称を「Beijing FMS Model Co., Ltd.(北京エフエムエス模型有限公司)」といい、中国・北京に本社を置くラジコンメーカーです。創業は2007年ごろとされており、当初は電動RCプレーンの製造から事業をスタートさせました。現在は飛行機・グライダー・ヘリコプター・クローラー(オフロードバギー)など多岐にわたるカテゴリを展開しています。
「中国製ラジコン=安かろう悪かろう」というイメージを持っている方もいるかもしれません。しかしFMSはOEM生産で培った品質管理ノウハウを自社ブランドに落とし込み、ヨーロッパ・北米・オーストラリアなど世界50カ国以上の正規代理店を通じて販売実績を積み上げてきました。これは意外ですね。
製品の多くはRTF(Ready To Fly)仕様で販売されており、プロポ・バッテリー・充電器がセットになっているため、ラジコン初心者でも購入直後から楽しめます。国内でも複数の正規代理店が取り扱っており、日本語マニュアルやサポートが受けられる環境が整いつつあります。
FMSブランドの信頼性を裏付ける情報として、欧州のRCコミュニティでは「コストパフォーマンスの高さ」と「パーツの入手性」が高く評価されています。日本国内でも模型専門店やAmazon.co.jpを通じた販売が広がっており、2024年時点では1/12スケールのクローラーシリーズが特に人気を集めています。
FMSの製品ラインナップは大きく分けて「RCプレーン(電動飛行機)」「クローラー(オフロードカー)」「グライダー」の3カテゴリです。収納スペースを検討する際に最も重要なのが「スケール表記」です。つまりスケール選びが収納の鍵です。
RCプレーンについては、翼幅が400mmのマイクロ機から1,400mm超のスケール機まで幅広く揃っています。翼幅1,400mmのモデルは、畳んだ状態でも長辺が約90cm前後になるため、一般的な押し入れ(内寸奥行き約80cm)には収まりにくいことがあります。これは見落としがちなポイントです。
クローラーシリーズで現在最も売れ筋なのは、1/12スケールの「FMS Atlas」や「FMS Predator」シリーズです。1/12スケールのボディ全長はおよそ35〜40cmで、A4用紙(長辺29.7cm)より一回り大きいサイズ感です。収納ケースを選ぶ際の参考にしてください。
収納の観点からのおすすめは、プレーン系であれば専用スリムケース(翼を外した状態で保管できるもの)、クローラー系であれば蓋付きのコンテナボックス(幅45cm以上)が適しています。ホームセンターで手に入るスタッキングコンテナ(幅45cm×奥行き34cm×高さ21cm程度)なら、1/12スケールのクローラー本体とプロポを一緒に収納できます。
| カテゴリ | 代表モデル | スケール | 本体の目安サイズ |
|---|---|---|---|
| 電動RCプレーン | FMS Ranger / Kingfisher | — | 翼幅400〜1,400mm |
| クローラー | FMS Atlas / Predator | 1/12 | 全長約35〜40cm |
| クローラー(大型) | FMS FCX24シリーズ | 1/24 | 全長約20〜22cm |
| グライダー | FMS Fox / Easy Glider | — | 翼幅1,220〜1,500mm |
FMSの製品価格帯はエントリーモデルで8,000〜15,000円、ミドルクラスで20,000〜40,000円、上位モデルでは50,000円以上になることもあります。同じ中国系ラジコンブランドである「WLtoys」や「HobbyZone(米国)」と比較した場合、FMSはやや高め。しかしその分パーツの入手性と完成度が高いのが特徴です。
品質については、主要パーツのABS樹脂ボディやステアリングサーボ、ブラシレスモーターが標準装備されている点が評価されています。クローラーシリーズでは金属製ビーズロックホイールや4リンクサスペンションを採用したモデルも存在し、1/12スケールとしては同価格帯の競合より作り込みが丁寧です。
ただし「どこの国製か」を気にするユーザーには、一つ注意点があります。FMSは中国ブランドですが、設計・品質管理は北京本社が主導しており、生産委託工場の品質チェックも厳格に行っています。つまり「中国製だから品質が不安」という先入観は当てはまりにくいブランドといえます。
価格とパーツ供給のバランスを重視するなら、FMSはコストパフォーマンスの高い選択肢の一つです。国内の正規代理店(例:有限会社エム・エス・エム商事など)を通じて購入すると、メーカー保証や日本語サポートが受けやすくなります。
FMSのラジコンには多くの場合、リチウムポリマーバッテリー(LiPo)が付属します。このバッテリーの保管方法を誤ると、最悪の場合発火・発煙につながる危険があります。収納を考えるうえでここは見逃せないポイントです。
リポバッテリーを安全に保管するための基本ルールは以下の通りです。
耐火バッグはAmazon.co.jpやホビーショップで容易に入手できます。容量は1〜2セルの小型バッテリーなら「Sサイズ(約15cm×10cm)」で十分対応できます。これが条件です。
FMSのクローラーシリーズによく使われる2S〜3S LiPoバッテリー(容量1,000〜2,200mAh)は、短辺が3〜5cm程度のコンパクトなサイズです。耐火バッグをコンテナの底に敷き、その上にバッテリーを並べて収納すると、スペースを無駄にせず安全に保管できます。
ラジコンは「走らせるもの」というイメージが強いですが、FMSのクローラーシリーズやスケールモデルは造形の完成度が高く、飾って見せる「ディスプレイ収納」としても活用できます。これは使えそうです。
特に1/12スケールのFMS Predatorは実車(フォード・ブロンコなど)を忠実に再現したボディを持ち、ダイキャストミニカーのような質感があります。コレクションケース(アクリル製・幅45cm×奥行き20cm×高さ20cm前後)に2台並べて飾ることができ、リビングのシェルフや趣味部屋の壁面収納との相性が良好です。
ディスプレイ収納として活用する際のポイントをまとめると、以下のようになります。
ディスプレイ収納に適したケースとしては、無印良品の「アクリル仕切りケース」シリーズや、山崎実業(tower)のスチールラックが国内では入手しやすく、インテリアとの馴染みも良いです。FMSのスケールモデルを「見せながら保管する」という発想は、収納スペースの有効活用と趣味の充実を同時に実現できる一石二鳥のアプローチといえます。
走らせる前後の一時保管場所としても、取り出しやすいオープン棚への配置が機能的です。「引き出し収納」よりも「前面オープン棚収納」のほうが、ラジコンの取り出し・戻し動作がスムーズです。収納のしやすさが続けるコツです。