文具トレー引き出しで収納を極める整理術と選び方

文具トレー引き出しで収納を極める整理術と選び方

文具トレー引き出しで収納を極める整理術と選び方

引き出しに文具トレーをきっちり詰め込むほど、かえって取り出しにくくなります。


この記事でわかること
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買う前に測る!引き出しの正確な採寸ポイント

幅・奥行き・高さの3つを事前に測るだけで、シンデレラフィットが実現。サイズ選びの失敗を防ぐ基本ステップを解説します。

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無印・ダイソー・セリア 文具トレーの特徴と価格比較

各ブランドの仕切りトレーはサイズ感が似ていても構造が異なります。用途別の使い分け方を詳しく紹介します。

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探し物ゼロ!文具トレーの「定位置」設計術

コクヨ調査によれば探し物に年間54時間が消える事実。定位置ルールを守れば、この時間損失を一気に解消できます。


文具トレー引き出し収納の前に知っておきたいこと:探し物の時間ロス


引き出しの中が整っていないと、どれだけの時間が失われているのでしょうか?


コクヨ株式会社が2022年に行った独自調査によると、1日のうち「探し物」に充てている時間は平均13.5分。年間に換算すると約54時間にのぼります。これは丸2日以上、働き続けるのと同じ時間です。さらに2018年のコクヨ別調査では、書類や文具を探す行為だけで1日平均20分、年間約80時間になるというデータも出ています。


54時間という数字はピンとこないかもしれません。イメージしやすく言い換えると、映画を27本分、じっくり観られる時間です。それが毎年「引き出しの中を探す」だけで消えているのです。


整理された引き出しはそのまま時間の節約になります。文具トレーを正しく使いこなすことは、見た目の美しさだけでなく、実際の生産性と直結しているということですね。


収納の専門家やキングジム・コクヨのような文具メーカーが口を揃えて「引き出しにはトレーを使うべき」と言うのには、明確な理由があります。トレーで仕切ることで「どこに何があるか」が一目でわかり、探す行為そのものを排除できるからです。


参考:デスク整理と生産性の関係について詳しく解説されているコクヨの公式コラムです。


整った状態を保つ!デスク整理4つのポイントやおすすめ商品も紹介 | コクヨマーケティング


文具トレー引き出しの選び方:サイズ採寸と失敗しない購入手順

文具トレーを購入して後悔する最大の原因は、引き出しの寸法を測らずに買ってしまうことです。


引き出しに入れるトレーを選ぶ前に、必ず確認すべき数値が3つあります。「幅(左右の長さ)」「奥行き(前後の深さ)」「高さ(引き出しの内側の深さ)」の3点です。スチールメジャーを使い、内寸(引き出しの内側の寸法)を測ります。外寸ではないことに注意が必要です。


  • 📏 :引き出しの前板に沿ってメジャーをあて、内側から内側まで測る
  • 📏 奥行き:引き出しを最大まで引き出し、手前から奥の壁まで測る(A4用紙の長辺が約29.7cmなので、それを基準にするとイメージしやすい)
  • 📏 高さ:引き出しの底から上端まで測る(高さ4〜5cmが文具トレーの標準的なサイズ)


測った数値より「少しだけ小さいトレー」を選ぶのが基本です。ぴったりすぎると引き出しの開け閉めで引っかかったり、複数のトレーを組み合わせたときに隙間が生まれたりします。2〜3mm程度の余裕を持たせると、出し入れがスムーズになります。


もう一つ見落としがちなのが「仕切り板の高さ」です。仕切りがトレー本体より高すぎると引き出しが閉まらなくなる場合があります。高さ4cm前後のトレーが多くのデスクに対応しやすく、無印良品ダイソー・セリアのいずれも標準的な引き出しに収まるサイズで展開されています。


採寸のルールはシンプルです。「買う前に必ず3つの寸法を測る」、それだけ覚えておけばOKです。


参考:引き出し収納の採寸・測り方の基本についての解説ページです。


収納スペースの測り方~基本編~ | アイリスプラザ メディア


文具トレー引き出し収納:無印・ダイソー・セリアの特徴を徹底比較

三者三様の文具トレーは、価格差が思ったより小さい代わりに、構造の違いが意外なほど大きいです。


まず無印良品の「ポリプロピレンデスク内整理トレー」シリーズは、4つのサイズ展開が特徴です。1番(幅10×奥行10×高さ4cm・120円)、2番(幅10×奥行20×高さ4cm・190円)、3番(幅6.7×奥行20×高さ4cm・150円)、4番(幅13.4×奥行20×高さ4cm・190円)というラインナップです。最大の特徴は「仕切り板をはめる溝が2.5cm間隔で均等に並んでいる」こと。このため複数のトレーを並べたとき、全体に統一感が生まれます。仕切りがかっちりはまるので、引き出しを勢いよく開けても中身が乱れにくい点も優秀です。


次にダイソーの「仕切り板付き整理トレー」は、小(幅6.7×奥行20×高さ4cm)・中(幅13.4×奥行20×高さ4cm)・大(幅20×奥行20×高さ4cm)の3サイズすべて110円です。無印と寸法がほぼ同じなのに、1個あたり40〜80円ほど安く買えます。仕切り板をはめる溝がなく、自由に仕切りの位置を決められる点はメリットですが、反面、固定感がやや緩い傾向があります。サイズ展開に「20×20cmの正方形」があるのはダイソーだけで、大きな引き出しに使うには便利です。


セリアは「仕切りボックス浅型(幅12.2×奥行30×高さ6.2cm・110円)」や「リップル01(幅8×奥行24.6×高さ5.1cm・110円)」など、少し異なるサイズで展開されています。セリアには「メッシュタイプ」があり、これは積み重ね収納が可能なため、深めの引き出しで2段使いしたい場合に活躍します。通気性が高いのでキッチンの引き出しにも転用しやすい点がユニークです。


| ブランド | 特徴 | 価格帯 | 仕切り方式 |
|---|---|---|---|
| 無印良品 | 溝あり・統一感◎ | 120〜190円 | 固定溝 |
| ダイソー | コスパ◎・自由度高 | 110円 | 自由配置 |
| セリア | メッシュ・積み重ね可 | 110円 | 凹凸・自由 |


同じサイズでも構造が違うということですね。使い方のイメージに合わせて選ぶのが大切です。「とにかく統一感を出したい」なら無印、「コスパ重視で自分流に仕切りたい」ならダイソー、「深めの引き出しを2段活用したい」ならセリアのメッシュタイプ、という使い分けが実践的です。


参考:無印・ダイソー・セリアを含む多ブランドの引き出し整理トレー比較記事です。


ニトリ・無印良品・セリア・ダイソー等「引出し整理トレー」比較 | 収納を教えてくれるサイト


文具トレー引き出し収納で失敗しない「定位置」設計術

引き出しを仕切ったのに、数週間後にはまたごちゃごちゃ——この悩みの原因は、仕切り方ではなく「定位置が決まっていないこと」にあります。


収納の世界で言う「定位置」とは、「このアイテムは必ずここに戻す」と決めた場所のことです。定位置がないと、仕切りの区画の中でも物が混在していきます。キングジムは公式サイトで「引き出しの中に戻すとき、そのものの『ある』『ない』がひと目でわかるようにすることが大切」と明言しています。


定位置設計の手順はシンプルです。まず引き出しから全部を取り出し、①毎日使う文具、②週に数回使う文具、③たまにしか使わない文具の3グループに分類します。①は引き出しの最も手前かつ取りやすい区画、②は中央、③は奥に配置するのが基本です。頻度が高いほど手前に置くのが原則です。


さらに効果的なのが「空のスペースを意図的に作ること」です。全区画を埋めきってしまうと、新しいアイテムが増えた瞬間に収納が破綻します。引き出し全体の1〜2割程度を余白として残しておくと、変化への対応力が格段に上がります。


| 引き出しの位置 | 入れるべきもの |
|---|---|
| 最上段・センター | ペン・ハサミ・消しゴムなど最頻出文具(文具トレーで仕切る) |
| 中段 | 充電器・電卓・参考資料など中頻度アイテム |
| 最下段 | ファイル・書類・ストック品など低頻度アイテム |


「センター引き出し(浅い中央の引き出し)には基本的に何も入れない」という整理術もあります。これはセキュリティや一時保管の用途に空けておくためで、特にオフィスデスクでは有効な考え方です。


トヨタ式デスク整理では、引き出しのトレーに文具の絵や名前を書いてしまい、使ったら必ずその場所に戻すルールを徹底します。これにより同じ文具を複数本持つことがなくなり、在庫の無駄買いも防げるという副次的なメリットがあります。これは使えそうです。


参考:キングジムによる引き出しの役割と整理術の公式解説ページです。


引き出し編|キングジムが教える、すぐに始められるデスク周りの整理術


文具トレー引き出し収納の独自視点:「引き出し開閉動作」から逆算する収納設計

「きれいに仕切ったのに使いにくい」という違和感の正体は、多くの場合「引き出しを開ける動作」との不一致にあります。


引き出しを引いて開けるとき、人の目線は「手前から奥へ」ではなく「上から全体を俯瞰する方向」に自然に動きます。このとき、最初に視界に入る「手前エリア」に使用頻度の高い文具が配置されているかどうかで、引き出し収納の使い心地は大きく変わります。つまり「美しいレイアウト」ではなく「開けた瞬間の視線の動き」に合わせた配置が重要なのです。


この視点を実践するには、引き出しを開けた状態でスマホのカメラで写真を撮ってみることが効果的です。実際に使っている自分の目線を再現できるため、「手前に不要なものが来ていないか」「よく使うペンが視界の外に追いやられていないか」が客観的に確認できます。収納の達人たちが実践する「引き出し撮影チェック」は、意外なほど改善点を発見しやすい方法です。


もう一つ重要なのが「取り出しの動作数」です。1アクションで手に取れる文具は引き出しを開ける動作だけで完結します。しかし他の文具をどかしてから取るような配置になっていると、それだけで「引き出しを使うのが面倒」という感覚が生まれます。収納の専門家が「1アクション取り出し」にこだわる理由はここにあります。


文具トレーを選ぶ際は、「見た目の整然さ」と「1アクション取り出しができる区画の数」を同時に確認するのが理想です。無印良品の整理トレーシリーズが支持されているのは、見た目の美しさだけでなく、一つひとつの区画がちょうど1アイテム〜数アイテムを「立てて収納」できるサイズ感になっているからです。立てて収納することで、引き出しを開けた瞬間にすべての文具が一覧できる状態になります。


この「開閉動作から逆算する」という視点は、多くの収納ブログや雑誌では触れられることが少ないアプローチです。しかし実際に試してみると、同じトレーを使っていても体感的な使いやすさがまるで変わります。仕切り方よりも「何をどの方向に向けて置くか」が、収納の使い続けやすさを決める大きな要因なのです。


参考:収納後悔しないための整理の考え方について詳しくまとめられた記事です。


引き出し収納で後悔する人の共通点|片づけてもスッキリしない理由を整理




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