

仕切りを細かくすればするほど、収納はリバウンドしやすくなります。
100均の仕切りボックスは、現在ダイソー・セリア・キャンドゥの3社合わせて30種類以上が販売されており、選択肢の多さに迷う方も少なくありません。それぞれのショップには明確な個性があるため、用途に合った店舗と商品を知っておくだけで、収納の完成度がぐっと上がります。
まずは3社の特徴を大まかに整理しておきましょう。
| 店舗 | 価格帯(税込) | 主な素材 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ダイソー | 110円〜330円 | プラスチック・不織布・アクリル | サイズ展開が最も豊富。大型・深型も揃う |
| セリア | 110円 | プラスチック・不織布 | デザイン性が高く、SIKIRIシリーズが人気 |
| キャンドゥ | 110円〜550円 | 不織布・プラスチック | コンパクト設計で一人暮らしや狭い部屋向き |
ダイソーは全国約3,300店舗(2024年時点)を展開しており、在庫量・商品の種類ともにトップクラスです。特に110円の小型ボックスから330円の大型ケースまで価格帯が幅広く、引き出し収納から押し入れ整理まで幅広く対応できます。
セリアの最大の強みは、山田化学製の「SIKIRIシリーズ」です。幅23.3cm・奥行き17cmに統一されており、仕切り数の異なるケースを複数重ねても美しく揃います。SIKIRI3(3マス)〜SIKIRI42(42マス)まで全8種類以上が揃い、小物からアクセサリー、文房具まで細かく分類できます。これは使いやすいですね。
キャンドゥはサイズがコンパクトにまとまっているため、1Kや1LDKなど収納スペースが限られた環境でも導入しやすいのが特徴です。
収納グッズを買ってから「引き出しに入らなかった」「隙間だらけになった」という経験は、多くの方が一度は経験します。100均の仕切りボックスでの失敗の大半は、購入前のサイズ確認不足が原因です。
正しい測り方は「内寸3点計測」が基本です。
とくに注意が必要なのは「外寸」と「内寸」の違いです。商品パッケージに記載されているのは外寸であることが多く、実際に収納できる内側のスペース(内寸)は1〜2cm小さくなります。引き出しに複数のボックスを並べる場合は、ボックスの外寸×個数が引き出しの内寸に収まるかを事前に確認しましょう。
また、仕切りボックスを選ぶ際に見落としがちなのが「高さ(深さ)」です。例えばダイソーの引き出し用仕切り板は高さが約14cmのものが多いですが、浅い引き出し(高さ8cm程度)に入れると飛び出してしまい、引き出しが閉まりません。計測は必ず「幅・奥行き・高さ」の3点セットで行いましょう。
サイズが条件です。購入前に必ずメモを持って店舗へ向かうか、スマートフォンのメモアプリに寸法を記録しておくと確実です。
100均の仕切りボックスは、置く「場所」と「目的」を決めてから選ぶと最大限に活かせます。同じ仕切りボックスでも置く場所によって選ぶべき素材・形が変わってきます。
🗂 引き出し収納(衣類・小物)
引き出し内の収納では、不織布製またはプラスチック製の仕切りが最も使いやすいです。セリアの「仕切りボックス」シリーズは、高さ11cm前後のものが多く、衣類(靴下・下着・ハンカチ)を立てて収納する「縦収納」に最適です。縦収納にすることで、同じ引き出しに靴下を最大2倍の枚数収納できるという実践報告も多数あります。
🍳 キッチン(シンク下・引き出し)
キッチン引き出しには、プラスチック製の仕切りボックスが向いています。水気や油が飛びやすい環境でも、拭き掃除しやすいプラスチック素材なら清潔を保ちやすいためです。ダイソーの「調味料ボックス」は小さな仕切りがついており、チューブ調味料や袋入りの粉末スープなどをきれいに分類できます。カトラリー(箸・スプーン・フォーク)も仕切りボックスで種類ごとに分けると、探す時間がほぼゼロになります。これは使えそうです。
❄️ 冷蔵庫(野菜室・ドアポケット)
冷蔵庫収納には、透明なプラスチック製のトレー型仕切りボックスが最適です。中身が見えるため、食材の「迷子」が起きにくくなります。冷蔵庫に使う場合、選ぶ際は「高さ5〜8cm程度」の浅型を選ぶのがポイントです。深すぎると奥の食材が取り出しにくくなってしまいます。セリアの「冷蔵庫ポケットの仕切りになるケース」はドアポケットに差し込むだけで、チューブ調味料や小さなボトルをすっきり整理できます。
セリア・キャンドゥ・ダイソーで展開されているSIKIRIシリーズは、100均の仕切りボックスの中でも別格の完成度を誇ります。製造は山田化学株式会社で、ケースのサイズ(幅23.3cm×奥行き17cm)が全種類統一されているため、異なるマス数のケースを積み重ねてもズレない設計になっています。スタッキングできる点が最大のポイントです。
SIKIRIの数字はマスの数を表しており、大きいほど細かく仕切られています。
SIKIRIシリーズの特筆すべき点は、仕切り板が固定式であることです。多くの100均仕切りボックスが可動式の仕切りを採用しているのに対し、SIKIRIは固定式を採用しています。固定式の何が優れているかというと、小さなパーツが仕切り板の隙間に入り込まず、蓋と板の間にほぼ隙間がないため、逆さにしても中身が混ざりません。また、底部がR(ラウンド)構造になっているため、小さい物が取り出しやすい設計です。
SIKIRI6が最もオールラウンドに使えて汎用性が高い、というのが多くのユーザーの共通した評価です。乾電池(単三8本収納可)・爪楊枝・絆創膏など、家庭でよく使う細かいアイテムの整理にぴったりです。
参考リンク(SIKIRIシリーズの全サイズ一覧と内寸データが確認できます):
100均のSIKIRIシリーズ商品一覧とサイズ【ダイソー・セリア・キャンドゥ】(家モノサイズカタログ)
仕切りを細かくしすぎると収納はリバウンドします。これは整理収納アドバイザー(1級取得者)たちが口をそろえて指摘するポイントでもあります。実際、整理収納アドバイザーへの依頼費用は1時間あたり5,000円〜15,000円が相場であり、プロに頼む前に「正しい仕切りの設計方法」を知っておくことが出費を防ぐ最善策です。
リバウンドしない仕切りボックスの活用には「2つのルール」があります。
ルール①:1マスに1種類だけ入れない
「1マスに1種類だけ」を徹底すると、物が少し増えた瞬間に仕切りが機能しなくなり、詰め込みが始まってリバウンドします。大切なのは「1マスに入れる物の上限を決めること」です。たとえば靴下を1マスに3足まで、という「上限ルール」を作ると、新しいものを買ったとき自然と見直しが発生します。
ルール②:「戻す動作1アクション」を設計する
仕切りボックスを導入しても、使った後に戻すのが面倒になると散らかりは戻ります。戻す動作が「置くだけ」「入れるだけ」の1アクションで済む設計にすることが、リバウンドを防ぐ最大の秘訣です。蓋付きのボックスは美しいですが、毎日使うものには蓋なしを選ぶ方が継続しやすい収納になります。
また、仕切りボックスを導入した後に「定位置ラベル」を貼るのも非常に有効です。ダイソーでは「マスキングテープ+マーカー」で手書きラベルを作る方法が人気で、見た目もおしゃれに仕上がります。ラベルは日本語だけでなく英語やアイコンを使うと、子どもでも戻せる収納になります。
さらに意識したいのが「1ゾーン1テーマ」の考え方です。引き出し1つに「文房具」と「薬」を混在させると、どんなに仕切っても使いにくくなります。引き出しやボックス単位で用途を1つに絞ることが、仕切りボックスの効果を最大化する前提条件です。仕切りが条件ではなく、ゾーニングが条件です。
参考リンク(整理収納アドバイザーが解説する、リバウンドしない収納の考え方):

山善(YAMAZEN) 仕切りボックス 幅21×奥行34×高さ10cm 衣類収納 15マスタイプ 引き出し 仕切り 収納 アイボリー YCS-A