

タオルリングで毎日手を拭くたびに、タオルは2つ折りになって5時間以上ずっと湿ったままです。
タオルリングを選ぶとき、見た目のデザインと同じくらい重要なのが「素材」の選択です。素材によって耐久性・メンテナンスのしやすさ・雰囲気が大きく変わるため、設置場所のテイストと照らし合わせながら検討することが大切です。
主な素材は大きく3つに分けられます。それぞれ適した空間や使い方が異なります。
まず、最もポピュラーなのがステンレス製です。錆びにくく耐水性に優れているため、洗面所やトイレの湿気の多い環境でも劣化しにくいのが特徴です。シンプルでスタイリッシュなデザインが多く、モダンやミニマルなインテリアに自然に溶け込みます。マットブラック仕上げやヘアライン(磨き)仕上げのステンレスは、特にホテルライクな空間を目指す方に人気があります。価格帯は3,000円〜10,000円前後が多く、コスパとデザイン性のバランスが良い素材です。
次に、近年インテリア好きの間で注目を集めているのが真鍮(ブラス)製です。真鍮は銅と亜鉛を混ぜた合金で、独特の深みのある金色の輝きが特徴です。使い込むほどに色が変化する「経年変化(エイジング)」が楽しめる点が、他の素材にはない最大の魅力です。アンティーク調やビンテージスタイル、北欧モダンのインテリアと特に相性が良いとされています。ただし、表面コーティングのないものは湿気で変色することもあるため、定期的なメンテナンスが求められます。価格帯は5,000円〜15,000円前後と、やや高めです。
3つ目がアイアン(鉄)製です。無骨で力強い存在感があり、インダストリアル系・ブルックリンスタイル・男前インテリアとの相性が抜群です。手作りのものはひとつひとつ表情が異なり、温かみを感じさせます。重さがあるためDIYでの取り付けには十分な強度の下地が必要です。塗装でアイアン風に仕上げたものも流通しており、軽さと見た目のバランスを取りたい場合はそちらを選ぶのも一つの手です。
つまり、素材選びがインテリアの印象を決めます。
| 素材 | 耐久性 | お手入れ | 合うテイスト | 価格目安 |
|------|--------|----------|--------------|----------|
| ステンレス | ◎ 錆びにくい | ○ 拭くだけ | モダン・ホテルライク | 3,000〜10,000円 |
| 真鍮 | ○ 経年変化あり | △ 定期メンテ要 | アンティーク・北欧 | 5,000〜15,000円 |
| アイアン | ○ 重さがある | △ 塗装剥がれ注意 | インダストリアル・男前 | 3,000〜8,000円 |
壁の色や洗面台・トイレットペーパーホルダーなど、すでにある金属パーツと素材・カラーを揃えることが、統一感のある空間を作る一番の近道です。
タオルリングとペーパーホルダーの素材・仕上げを揃えたい場合、KAWAJUNやTOTOなどのブランドでシリーズ展開されている製品を選ぶと、統一感が出しやすいです。
KAWAJUN公式 タオルリング一覧(素材・仕上げ別の豊富なラインナップを確認できます)
素材が決まったら、次に大きく印象を左右するのが「カラー(仕上げ)」の選択です。タオルリングのカラーは、洗面所やトイレ全体のコーディネートに直結します。
現在市場で展開されている主なカラーは、クローム(光沢シルバー)、マットブラック、ゴールド(真鍮色)、マットシルバー(ヘアライン)の4系統に大別できます。それぞれのカラーが合うインテリアスタイルを整理しておきましょう。
クローム(光沢シルバー)は、最もオーソドックスなカラーです。清潔感があり、白や淡いグレーを基調とした洗面所との相性が非常に良い。既存の水栓金具がクロームの場合、タオルリングもクロームで統一するのが基本です。
マットブラックは、近年最も人気が高いカラーのひとつです。ホテルライクでスタイリッシュな印象を与え、白い壁との対比が美しく決まります。シンプルで飾り気がないからこそ洗練された雰囲気が生まれます。コンクリート風の壁紙や木材との組み合わせも人気です。
ゴールド(真鍮色)は、上品で温かみのあるラグジュアリー感を演出します。白いタイルの洗面所に一点ゴールドのタオルリングを取り入れるだけで、空間のグレードが一段上がる効果があります。これは使えそうです。
マットシルバー(ヘアライン)は、光沢シルバーよりも落ち着いた印象を与えます。ナチュラルテイストや北欧スタイルとも馴染みやすく、木製の洗面台や棚と組み合わせることで温もりのある空間が完成します。
選ぶ際には、部屋の中にある金属アイテム(タオルバー・鏡フレーム・蛇口・ドアノブなど)のカラーと揃えることが大前提です。バラバラなカラーが混在すると、どんな高品質なタオルリングも「安っぽい印象」になってしまいます。金属カラーは2種類以内に絞るのが鉄則です。
おしゃれなタオルリングを選んでも、取り付け方法を間違えると壁がボロボロになったり、短期間で落下したりするリスクがあります。ここが意外と見落とされがちなポイントです。
タオルリングの主な取り付け方法は3種類あります。
①ネジ(ビス)固定式は、最も強度が高く長期間安定して使える方法です。ただし、ネジを打つ壁の素材と「下地の有無」を必ず確認する必要があります。多くの住宅では壁の表面に石膏ボードが使われており、石膏ボードは中が石膏の粉でできているため、直接ネジを打ち込んでも十分な強度が得られません。使用しているうちにネジが緩んで壁ごと崩れてしまうケースが後を絶ちません。
正しい対策は次の3ステップです。
- 🔍 下地センサー(1,500〜3,000円程度)で壁の内部に木材や金属の下地材があるかを確認する
- 📌 下地がある場所にネジを打つのが最も強固な固定方法
- 🪛 下地がない場合は石膏ボード用アンカー(例:トグラーアンカー)を使って補強する
壁下地に固定できれば、耐荷重が5kgを超えるものでも安心して使えます。
②粘着テープ式(強力両面テープ)は、穴を開けられない賃貸物件に向いています。ただし、貼り付け後1〜3年で粘着力が弱まって落下するリスクがあること、タイル表面には吸着しにくいこと、剥がす際に壁紙を損傷させる可能性があることも念頭に置く必要があります。
③マグネット式は、洗濯機や磁気対応の壁パネルへの取り付けに向いています。繰り返し移動や取り外しができる利便性が魅力ですが、通常の石膏ボード壁には使用できません。洗濯機まわりや専用の磁気対応パネルを設置した洗面所での活用に限定されます。
壁下地に固定するのが原則です。
新築・リフォームの場合は、設計段階でタオルリング設置位置に下地を入れてもらうよう施工業者に依頼しておくと、DIYの失敗リスクを完全に回避できます。下地補強は、施工中であれば費用もほぼかかりません。
タオル掛けに壁下地が必要な理由(石膏ボード壁への取り付けリスクを詳しく解説しています)
タオルリング1つで空間全体の雰囲気が変わります。ただしそれは、周囲のインテリアとの「関係性」が整っているときだけです。ここでは、実際に収納をおしゃれに整えたい方が実践できるコーディネートの考え方を紹介します。
まず基本となるのは、「ゾーニング」と「素材の統一」の2軸です。洗面所やトイレには限られた壁面しかありません。タオルリング・ペーパーホルダー・タオル棚などの金属パーツをすべて同一シリーズ・同一カラーで揃えると、面積が狭くても洗練された印象が出ます。異なるブランドでも、仕上げカラーが同系統であれば統一感を出すことはできます。
次に意識したいのが「高さ」です。タオルリングの取り付け高さは、一般的に床から120cm前後が使いやすい目安とされています。高すぎると子どもが使いにくく、低すぎると掛けたタオルが床に触れる可能性があります。洗面台の高さや使う人の身長に合わせて5〜10cm調整する余裕を持って設置場所を決めましょう。
また、収納を極めたい観点から見ると、タオルリングは「見せる収納」の要素が強いアイテムです。タオルそのものの畳み方・素材・色を統一することで、タオルリングとタオルが一体となった「インテリアのひとパーツ」として機能します。白やグレー、あるいは空間のアクセントカラー1色に揃えたタオルをリングにかけるだけで、まるでホテルの洗面所のような清潔感のある空間が完成します。
狭いトイレには、コンパクトなリング型が特に有効です。幅17〜20cm程度のリングであれば、ドアとの干渉を避けながら壁面を有効活用できます。収納効率を上げるという点では、「タオルリング+小物トレー一体型」のアイテムも存在します。リング部分にタオルをかけながら、一体化したトレーにアロマや観葉植物を置くことで、壁1箇所で2役をこなせます。
タオルリングの見た目を整えることに集中しがちですが、実は「タオルの掛け方」そのものが衛生面と収納の美観に大きく影響します。これは検索上位の記事ではほとんど触れられていない盲点です。
まず衛生面について。トイレインテリア専門店「といれたす」が実施した実験によると、タオルリングに2つ折りで掛けたタオルは、折らずに掛けた場合と比べて乾燥に2時間以上余計にかかる(折らない場合:5時間、2つ折り:7時間)という結果が出ています。一方、人がトイレを使う頻度は起きている16時間で5〜8回、つまり2〜4時間おきです。これはつまり、折ろうが折るまいが、使用中のタオルはほぼ一日中湿った状態が続くことを意味します。
タオルが湿り続ける状態は問題です。
ライオン快適生活研究所の実験によると、使用済みタオルに付着した雑菌は、乾燥後も完全に消えるわけではなく、繁殖を繰り返します。タオルリングを使う場合は「毎日タオルを交換する」ことが衛生管理の最低限の条件です。これを前提にすれば、タオルリングとタオルバーのどちらでも衛生面は変わらないとも言えます。
見た目の美しさについても、掛け方が重要です。タオルリングに通したタオルが均等に広がっていると清潔感があり、ぐちゃぐちゃのまま通されたタオルは、どんなに高価なリングを使っていても生活感が出てしまいます。
おすすめのタオルの通し方は以下の通りです。
- 🙆 タオルを縦半分に折ってから通し、両端が均等に垂れるように整える
- 🙆 タオルの端が内側(壁側)に来るように向きを揃える
- 🙆 タオルの横幅がリング幅を大きく超えないサイズを選ぶ(リング内径+4〜6cm以内が目安)
収納を極めたい立場からは、タオルリングの「美しさ」はリング本体のデザインだけでなく、かかっているタオルも含めた「セット」で完成するという発想が重要です。タオルリングを変えずに、タオルを白のフェイスタオルに統一するだけで印象が劇的に変わるケースも少なくありません。
タオルを毎日交換することで、衛生面と見た目の清潔感を同時にクリアできます。
タオルは2つ折りだと乾きが悪い?実験結果(タオルの乾燥時間とバーvsリングの実験内容を確認できます)