

タオルを半分に折って掛けると、タオル内部の湿気が逃げずに菌が1日で19万→1700万個に増殖します。
タオルバーを選ぶとき、多くの人が「見た目がかっこいいから」という理由だけで選んでしまいがちです。しかし素材によって耐久性・メンテナンス性・インテリアとの相性がまったく異なるため、素材の特性を知った上で選ぶことが、長く満足できる収納空間づくりへの近道になります。
ステンレス製 は最も普及している素材で、耐水性・耐錆性に優れており、濡れたタオルを毎日掛けても劣化しにくいのが最大のメリットです。シンプルでどんなインテリアにも馴染みやすく、初めてタオルバーを選ぶ方や、ナチュラル・モダン・北欧スタイルの部屋に使いやすい素材です。価格帯も幅広く、1,000円台のものから数万円のハイエンドラインまでそろっています。
アイアン(鉄)製 は、無骨な質感とマットな黒色が特徴で、インダストリアルスタイルやヴィンテージ感のある空間によく合います。注目すべきは、アイアンはあえて塗装を施さない「黒皮材」のものも存在するという点です。黒皮とは鉄を精製する際に自然にできる皮膜で、色の濃淡に差異が出たり、溶接跡やキズがそのまま残ったりすることが、他とは違う個体差と風合いを生み出します。つまり「世界に一つだけのタオルバー」になるということですね。インテリアに強いこだわりがある方にとって、これは大きなメリットです。
真鍮(しんちゅう)製 は、金色がかった温かみのある色合いが特徴です。真鍮の性質上、時間が経つごとに経年変化でくすみ、全体的に黒ずむことで独特な味わいが増していきます。これを「エイジング」と呼び、使い込むほど味が出ることを楽しめる素材です。ただし、緑青(サビ)が発生した場合は重曹に半量の水を加えて布やブラシで磨く必要があり、定期的なメンテナンスが不可欠です。高級感を求めるホテルライクなインテリアとの相性が抜群です。
素材選びの基本はこれだけ覚えておけばOKです。「ステンレス=メンテナンスフリー志向」「アイアン=無骨・インダストリアル志向」「真鍮=エイジング・高級感志向」という軸で考えると、失敗なく選べます。
| 素材 | 耐錆性 | メンテナンス | 向いているスタイル |
|------|--------|--------------|-------------------|
| ステンレス | ◎ | 不要 | モダン・北欧・ナチュラル |
| アイアン | △(要注意) | ときどき必要 | インダストリアル・ヴィンテージ |
| 真鍮 | △(緑青あり) | 定期的に必要 | ホテルライク・アンティーク |
タオルバーの素材と選び方について詳しく解説しているページです。アイアンや真鍮の風合いの違いが参考になります。
おしゃれなタオル掛けの選び方:インテリアを格上げするポイント(楽天市場・Baum Furniture)
タオルバーを壁に取り付ける際、「適当な高さに付ければいい」と思っているとあとで後悔します。これは失敗事例として非常に多い問題です。取り付けの高さとバーの位置を混同したまま施工してしまうと、タオルが洗面台のカウンターに触れてしまうことがあります。
一般的にタオルバーの取り付け高さは「床から120cm前後」が目安とされています。ただしこれはあくまで目安であり、洗面台のカウンター高さや使う人の身長によって最適な位置は変わります。洗面所にバーを設置する場合は、洗面台カウンターの高さが通常80〜85cm程度なので、カウンター上面から40〜50cm以上の余裕を確保することが重要です。つまり床から130〜140cmの高さが現実的な正解です。
次に重要なのが「壁の下地の確認」です。日本の住宅で最も多いのが厚さ12.5mmの石膏ボード壁ですが、石膏ボードは名前の通り板であり、その裏側の木材や軽量鉄骨(軽天)が壁を支えています。石膏ボード自体に直接ネジを打っても、空回りして簡単に抜けてしまうのです。
下地の確認方法はシンプルです。画鋲やネジを壁に刺してみて先に白い粉が付いていれば石膏ボードとわかります。その後、長めのネジを回し込んで途中から重くなる場所を探すと、そこに木材の下地があります。下地がない場所にタオルバーを付けたい場合は「石膏ボード用アンカー」が必須です。アンカーにはドリル型・トグラー型・液体型の3種類があり、初心者には失敗が少ない「ドリル型」が最もおすすめです。
「どこに付けても同じ」ではありません。下地を確認することが条件です。取り付け後にグラつきが出てからでは修正コストがかさむため、設置前の5分間の確認作業が大切です。
🔧 取り付け高さの目安まとめ。
- 🚿 洗面所バー:床から130〜140cm(カウンター上40cm以上の余裕を確保)
- 🚽 トイレ用バー:床から115〜120cm(手洗い場の高さに合わせる)
- 🍳 キッチン扉付けバー:扉の厚みが0.9〜2.5cmに対応した製品を選ぶ
下地の有無と石膏ボード用アンカーの使い方を図解で説明しているページです。初めてタオルバーを取り付ける方の参考になります。
絶対に失敗しない!タオル掛けの取り付け方(かもめの住まいラボ)
収納をきれいに保ちたいがゆえに、タオルバーにタオルをきっちり半分に折りたたんで掛けている方は多いと思います。見た目がすっきり整って見えるからです。しかしこれは衛生面では逆効果になります。
衛生微生物研究センターの調査によると、洗いたてのタオルには約19万個の細菌が存在していますが、1日使用してそのまま放置すると細菌数は1,700万個にまで膨れ上がることが確認されています。さらに1週間洗わずに使い続けると1億個以上に達し、これは排水溝の中の細菌数と同レベルとされています。
この細菌の主役が「モラクセラ菌」です。2011年に花王が突き止めた生乾き臭の主な原因菌で、乾燥や紫外線にも強く、湿気のある折りたたまれたタオルの内側を好んで増殖します。タオルを半分に折って掛けると、折り重なった部分の湿気が逃げにくくなるため、まさにモラクセラ菌が繁殖しやすい理想的な環境を自分で作ってしまうことになります。
意外ですね。おしゃれに見せようとした収納が、実は不衛生な状態をつくっていたわけです。
対策は非常にシンプルです。タオルバーにはタオルを折らずに全体を広げて掛けることで、表面積が最大になり乾燥速度が大幅に向上します。見た目がすっきりしないと感じる場合は、KEYUCAの「タオルバータオル(抗菌防臭)」のように、通常のフェイスタオルの幅の半分サイズ(幅約17cm)で設計された製品を使うと、折らずにそのままタオルバーに掛けられてスリムに見えるうえ衛生的です。これは使えそうです。
タオルの生乾き臭とモラクセラ菌の関係、および清潔を保つための実践的なケア方法が詳しく書かれています。
もう臭わない!タオルの生乾き臭を防ぐ原因・対策・予防の完全ガイド(ヒオリエ)
タオルバーといえば洗面所やトイレの壁に固定するもの、というイメージが一般的です。しかし近年、SNSを中心に「タオルバーのじゃない使い方」が注目を集めており、100円ショップのタオルバーを使って家中の収納問題を解決するアイデアが次々と紹介されています。
収納を極めるうえで最も価値が高いのは「デッドスペースをゼロにする発想」です。タオルバーは棒状という構造上、S字フックとの組み合わせで無限に活用できます。以下が特に効果的な5つの活用場面です。
- 🧺 洗濯機サイドへの設置:マグネット式タオルバーを洗濯機の側面に貼り付け、ハンガーを引っ掛ける場所として活用。洗濯→干すまでの動線がワンアクションになります。
- 🗑️ 冷蔵庫サイドへの設置:冷蔵庫の金属面にマグネット式タオルバーを取り付け、S字フックでゴミ袋を収納するスペースに変身。扉を開けなくてもゴミ袋がさっと取り出せます。
- 🚿 浴室扉の上部への取り付け:tower(山崎実業)などの扉引っかけタイプのタオルバーを浴室扉の上端に設置し、タオルやバスマットを浮かせて収納。床置きゼロで浴室まわりがすっきりします。
- 🧴 浴室内のタオルバーへのバスケット吊り下げ:無印良品のワイヤーバスケットをフックでタオルバーに吊るすと、シャンプーやボディソープのボトルが浮いた状態で収納でき、床や棚のぬめり汚れが劇的に減ります。
- ☔ 玄関ドアへの設置:マグネット式タオルバーを玄関の金属ドアに貼り付けることで、濡れた傘を引っかけたり、S字フックでマスク置き場にしたりと玄関収納が一気に充実します。
ポイントはS字フックとの組み合わせです。これだけ覚えておけばOKです。コンビニのトートバッグ程度の重さ(〜1kg前後)であれば十分対応できます。ただし大型家電への吸盤式設置の場合は耐荷重を必ず確認してください。
セリアのタオルバーを使った多用途収納アイデアが写真付きでわかりやすく紹介されています。
「タオルバーをおしゃれに取り付けたいけれど、賃貸だから壁に穴が開けられない」という悩みは非常によく聞かれます。しかし現在は穴あけ不要の設置方法が多様に揃っており、賃貸でも本格的なタオルバーを楽しめる環境になっています。
代表的な設置方法は大きく4種類です。
①マグネット式:冷蔵庫・洗濯機・スチールラックなど鉄製の面ならどこでも設置可能。山崎実業のtowerシリーズにはマグネット式バスルームタオルハンガーがあり、設置・取り外しが完全自由です。
②扉引っかけ式:キッチン下の収納扉や洗面台の扉に挟み込むタイプ。扉の厚み0.9〜2.5cmに対応した製品が多く、ネジ不要で取り付けられます。ケユカの「pico タオルバー」はシンプルモダンなデザインで扉厚0.9cm〜2.5cmに対応しています。
③強力接着テープ式:3Mの命名テープや超強力両面テープを使って壁に貼り付けるタイプ。剥がすときも壁紙を傷めにくい製品が増えています。ただし湿度の高い場所では剥がれリスクがあるため、浴室内への使用は製品仕様を要確認です。
④突っ張り式・置き型スタンド:床と天井の間に突っ張るポール型や、自立式のスタンド型。完全に壁を傷つけないため、退去時も原状回復の心配がありません。
厳しいところですね、賃貸の制約は。ただしこれら4種類を組み合わせることで、ほぼすべての場所にタオルバーを設置できます。賃貸で収納を極めたい方に特におすすめなのが、まず「マグネット式+扉引っかけ式」の組み合わせです。洗濯機まわりと洗面台下の扉の両方を活用するだけで、タオル・ハンガー・小物収納がまとまり、生活感がぐっと減ります。
建築士監修のタオルバー取り付け方法と賃貸対応製品の選び方が詳しく紹介されています。