

引き出し収納を使うと、収納力が劇的に上がると思っていませんか?実は、引き出しの深さと中身が合っていないと、デッドスペースが増えて逆に散らかりやすくなります。
電子レンジや炊飯器といったキッチン家電を台やボードの上に置いた場合、その下には意外と大きな空間が生まれます。例えば一般的な電子レンジの底面高さは脚部込みで10〜15cm程度あり、幅50cm・奥行き40cmの台であれば、合計すると「A4用紙2枚分の面積×高さ10cm以上」というスペースが丸ごと空いていることになります。
引き出しタイプの収納グッズを設置すると、このスペースをそのまま使える棚として機能させることができます。引き出しを手前に引き出す動作ひとつで、奥まで収納したアイテムが一目瞭然になります。これが基本です。
一方で、単に「引き出しがある」というだけでは不十分です。深さが浅すぎると薄型のアイテムしか入らず、逆に深すぎると下のものが取り出しにくくなります。引き出しの深さとそこに入れるものの高さを合わせることが、使いやすさの鍵になります。また、スライドテーブル(作業台)と引き出し収納がセットになった商品が多く、用途に応じて上下を入れ替えられる「ツーウェイタイプ」も人気を集めています。
つまり引き出し単体より、スライドテーブルとのセット運用が原則です。
レンジ下収納を選ぶうえで最初に確認するべきなのが、サイズと耐荷重の2点です。この順番が重要です。
まずサイズについてですが、設置する場所の「内寸(幅・奥行き・高さ)」を必ず測ることが必要です。電子レンジのボード上に置く場合は、台の幅よりも少し小さめのサイズを選ぶのが鉄則。一般的な電子レンジの幅は45〜60cm程度ですが、収納グッズの幅は40〜50cmのものが中心となっています。奥行きは35〜40cmが標準で、「B5ノート(約25cm)より長く、A4用紙(約30cm)より少し長い」程度をイメージすると選びやすいです。
次に耐荷重ですが、これは見落とされがちな重要ポイントです。電子レンジの重量は機種によって異なりますが、シンプルなタイプで約15kg、多機能オーブンレンジになると20〜25kgを超えるものもあります。収納グッズの天板耐荷重が「20kg」と記載されていても、30kgのレンジを置けば破損リスクが生じます。購入前に必ず家電の重量をメーカーサイトや本体ラベルで確認しましょう。
引き出し部分の耐荷重は、多くの製品で2〜3kg程度に設定されています。500mlのペットボトルが約0.5kgなので、「ペットボトル4〜6本分まで」と覚えておくと把握しやすいです。大量に詰め込みすぎると引き出しレールが歪む原因になるため注意が必要です。
サイズと耐荷重の2つを最初に押さえれば、失敗はほぼ防げます。
参考:電子レンジの置き場所と設置スペースについてのパナソニックの公式解説
電子レンジの置き場はどこが正解?おすすめの置き場所と注意点を解説|Panasonic
引き出しに何を収納するかは、調理の動線に直結します。レンジ下収納は「使う場所の近くに使うものを置く」という収納の基本を実践する最適な場所です。
入れると便利なものとして、まず挙げられるのがラップやアルミホイルなどのロール類です。「ラップをとる→電子レンジで加熱する」という流れが、レンジのすぐ下にラップがあることでシームレスにつながります。次に、カトラリー(箸・スプーンなど)や調理用ミトン(鍋つかみ)もこのスペースに最適です。使う頻度が高く、かさばりにくいものを入れるのがポイントです。コップやお皿を一時置きするためのスライドテーブルと組み合わせると、作業台としての機能も加わります。
一方で、レンジ下に入れてはいけないものもあります。最も注意が必要なのが、熱に弱い素材の容器や、可燃性のもの(スプレー缶など)です。電子レンジの底部は稼働中に高温になることがあります。特にオーブン機能を使うと底面温度が大幅に上がり、直下の収納グッズが熱の影響を受けることがあります。また、電子レンジは加熱時に庫内の水蒸気が排出されるため、食品(乾物や粉物など)は湿気を吸って品質が劣化するリスクがあります。食品類は別の乾燥した場所に保管するのが安全です。
これは意外ですね。レンジの真下がもっとも安全な収納場所とは限りません。
現在市場で人気を集めているレンジ下引き出し収納をいくつか紹介します。商品ごとの特徴を把握したうえで、自分のキッチン環境に合ったものを選ぶのが賢いアプローチです。
山崎実業「towerシリーズ ツーウェイ キッチン家電下引き出し&スライドテーブル」は、引き出しとスライドテーブルの上下を入れ替えられる設計が特徴です。スライドテーブルを下段にすれば、電子レンジの扉を開けた際に食器などにぶつかりにくくなります。幅45cmタイプと幅80cmの大型タイプがあり、炊飯器やトースターなど複数台を並べる場合は80cmタイプが便利です。スタイリッシュなモノトーンデザインで、ホワイト・ブラックの2色展開。楽天市場などでの実勢価格は1万〜1万2千円前後です。
ニトリの「家事効率をアップするレンジ下引き出し&スライドテーブル」は、価格帯が約9,000円前後とコストパフォーマンスに優れています。実はニトリでは山崎実業のOEM製品を扱っていることも多く、見た目や機能が類似しながらも若干安価に購入できるケースがあります。
シービージャパンの「Comtool キッチン家電ラック スライドテーブル&引出し付き(CB-KR01-WH)」は、天板耐荷重20kg・引き出し耐荷重2.5kgで、価格は13,200円。本体サイズが幅50×奥行40×高さ10.8cmと標準的で、引き出し深さが6.2cmと浅めのため、ラップや薄型のカトラリートレーを入れるのに向いています。
商品を選ぶときは「スライドテーブル付きかどうか」「引き出しの深さ」「耐荷重」の3つで絞るのが確実です。
参考:山崎実業towerシリーズのレンジ下収納についての詳細レビュー(家電Watch)
レンジの下が収納になる、引き出しラック|家電Watch
引き出しグッズを買って設置するだけで満足している人は多いですが、実はその後の「中の整え方」で使いやすさが大きく変わります。これが長く使い続けるための核心です。
まず取り組みたいのが、「引き出し内の仕切り」の導入です。引き出しスペースは浅い場合が多く(多くの製品で高さ5〜9cm程度)、中に物をそのまま入れるとすぐに混沌とした状態になります。100均で手に入る仕切りスタンドやトレーを使うと、横並びに整列させることができ、何がどこにあるか一目でわかります。仕切りは入れ子にしない、横並び1段が基本です。
次に意識したいのが「使用頻度の高いものを手前に置く」というルールです。引き出しは奥まで引き出さなくても使えるように、毎日使うラップや箸などは引き出しの前方エリアに固定します。週数回しか使わないミトンや保存袋は奥側に置くことで、動作ロスを最小化できます。
また盲点になりがちなのが「引き出し内の汚れ対策」です。レンジ周辺は油や水蒸気が飛びやすく、引き出しの内側が知らないうちに汚れていることがあります。引き出しの底面に100均のシートやカットしたファイルケースを敷いておくと、取り出して洗えるため清潔を保ちやすいです。月に1回程度、引き出しを全部出してさっと拭くルーティンを作ると衛生的に維持できます。
最後に、引き出し収納の「定期的な見直し」が長く使う秘訣です。3ヵ月に1度くらいの頻度で収納物を見直し、使っていないものを取り出す習慣をつけると、引き出しが常に「必要なものだけある場所」として機能し続けます。収納は一度整えて終わりではありません。
快適さを保つには仕切り・配置・清掃の3点が条件です。

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