ラブリコ棚の作り方で収納を壁面フル活用する完全ガイド

ラブリコ棚の作り方で収納を壁面フル活用する完全ガイド

ラブリコで棚を作る方法と収納を極める全手順

棚板は1,200mm以内に抑えないと、荷重で中央がたわんで収納物が落下します。


🗂️ この記事でわかること
🪵
材料と費用の全体像

2×4材+ラブリコアジャスターの基本セット構成と、総費用1万〜2万円台に収める材料選びのコツを解説します。

🔧
固定棚・可動棚の作り方ステップ

「床で組んでから立てる」手順で失敗しない棚づくりの流れを、初心者向けにわかりやすく紹介します。

⚠️
倒れ・天井破損を防ぐ安全ルール

耐荷重20kgの意味と、天井の構造による設置NG箇所など、知らないと損する安全知識をまとめています。


ラブリコ棚の材料と費用の目安を把握する

ラブリコで棚を作るとき、最初に気になるのが「いったいいくらかかるのか」という費用感です。ここをあいまいにしたまま進めると、材料が足りなかったり逆に買いすぎたりして無駄が出ます。実際の費用はざっくり1万円〜2万5千円程度が相場です。


費用のメインは木材とアジャスターの2つに集中します。


- ラブリコ 2×4アジャスター:1個あたり約968〜1,185円
- 2×4木材(ホワイトウッド・SPF)8フィート:1本あたり約650〜800円
- 棚板用木材(1×4や集成材):1枚あたり約700〜1,800円
- 棚柱レール(ガチャ柱)1,820mm:1本あたり約498〜797円
- 棚柱ブラケット(10〜20個入り):約598〜1,180円


4本柱の本棚可動棚仕様で作ったケースでは、材料費の合計が約21,000円になったという実例があります。市販の既製品シェルフと比べると同等か少し安い価格帯で、サイズや仕上げを完全に自分好みに調整できる点が圧倒的なメリットです。これは使えそうです。


費用を抑えたい場合は、塗装をブライワックスではなく水性ペイントに変えることで数千円の節約になります。ホームセンターのカット料金は1カット30円程度が多く、木材1本を複数カットしても数百円程度で済みます。木材の調達と同時にカットを依頼しておくのが基本です。


柱の本数が増えるほど耐荷重が上がります。柱1本あたりの耐荷重は約20kgなので、2本で約40kg、4本なら理論上約80kgまで対応できます。本や重い収納ボックスを載せる場合は、柱を4本立てる4本柱構成が安心です。


ラブリコ公式:基本的な棚の作り方と必要パーツ一覧(平安伸銅工業)


ラブリコ棚の作り方ステップ:柱の立て方から棚板固定まで

初めてラブリコで棚を作る人が最初にやりがちなミスが「柱を先に立ててから棚板を付けようとする」ことです。高所作業になってズレやすく、水平も取りにくくなります。正しい順序は「床で全部組んでから立てる」が基本です。


STEP1:天井の高さを正確に測る


天井の高さを測る際は、1か所だけでなく左右2〜3か所を計測してください。天井や床は均一に見えても数mmの誤差があるケースがよくあります。木材のカットサイズは「天井高さ − 95mm」が標準です。ラブリコのアジャスター上キャップの可動幅は約18mm(12.0〜13.8cm)あるので、5mm〜10mm程度短く切ってしまっても問題ありません。


STEP2:木材を研磨・塗装する


2×4材はそのままだと表面がザラザラしているものが多いです。80番→1800番の順でヤスリがけをして滑らかにしてから塗装すると仕上がりが格段に変わります。ブライワックスを使う場合は乾燥に夏場でも30分以上かかり、2〜3回重ね塗りが理想的です。塗装作業は木材1本ずつ丁寧にやると、全部で4〜6時間かかることもあります。塗装は組み立て前にやるのが原則です。


STEP3:棚板と支柱を床で組む


2×4材(支柱用)と2×4シェルフサポートを使い、床に横にした状態で棚板の位置を決めてビス止めします。支柱の端からの距離を両方の柱に同じ高さでマークしてから固定すると、棚が水平になりやすいです。この段階でシェルフサポートと支柱をしっかり固定するまで完了させておきます。


STEP4:組み上げた棚を立てて突っ張り固定する


棚全体を壁に立て、アジャスターの調整ネジを回して天井と床に突っ張っていきます。突っ張る前に水平器(またはスマートフォンのアプリ)で垂直・水平を確認するのを忘れずに。設置後2〜3日以内に一度、調整ネジを締め直す確認をしてください。木材は温度・湿度で収縮するため、その後も週1回程度のゆるみチェックが推奨されています。


突っ張り固定が完了したら棚全体を手で揺すって安定感を確認してから使用を開始するのが安全です。


DIY Mag:ラブリコで壁を傷つけずに棚をつくる方法(有孔ボード・可動棚の手順付き)


ラブリコ棚の可動棚(ガチャ柱)作り方と活用アイデア

固定棚は一度設置すると棚の高さが変えられませんが、収納したいものは時間とともに変わります。キッチンで使う調味料の量が増えたり、本棚に入れる本のサイズが変わったりするたびに棚を作り直すのは現実的ではありません。そこで役立つのが「ガチャ柱(チャンネルサポート・ダボレール)」を使った可動棚です。


可動棚の仕組みは非常にシンプルです。ラブリコで立てた2×4の支柱に、金属製のレール(チャンネルサポート)をビスで固定します。レールには等間隔に穴があり、そこにブラケットを差し込むだけで棚板が支えられます。棚の高さを変えたいときはブラケットを差し替えるだけなので工具すら不要です。これが条件です。


注意点が1つあります。ガチャ柱とブラケットは必ず同じメーカー・同じシリーズのものを組み合わせてください。異なるメーカーのものを混在させると、穴のピッチが合わず棚がしっかり固定されない場合があります。有名どころとしては「ロイヤル製チャンネルサポート」「カインズ製ステンレス棚柱」などがあります。


- 1列タイプ:支柱の手前面に1列だけレールを取り付け。棚受けが前後1点支持になる。


- 2列タイプ:支柱に前後2列のレールを取り付け。棚受けが2点支持になり安定感が増す。


棚柱レール(1,820mm)の取り付けには、支柱の中心にマークをつけてから垂直を確認しながらビスを打つのがポイントです。レールが傾くと棚板も傾いてしまい、置いたものがずり落ちる原因になります。


可動棚は収納の自由度が高い分、棚板の間隔を詰めすぎると取り出しにくい収納になります。目安として一番よく使う棚段には「手を入れてつかむ余裕」として200〜250mm程度の間隔を確保するのが使いやすい収納のコツです。


住+(ラブリコの可動棚の作り方・ガチャ柱との組み合わせ解説)


ラブリコ棚の耐荷重・倒れ防止の安全ルール

ラブリコで作った棚が倒れる原因のほとんどは「耐荷重オーバー」「天井の構造への無理な突っ張り」「棚板の奥行きが深すぎる」の3つに集約されます。これに注意すれば問題ありません。


耐荷重は「柱1本あたり約20kg」が基本


ラブリコ(通常タイプ)のアジャスターは、柱1本につき片側20kgまでが使用荷重の目安です。強力タイプ(EXO-1)なら40kgまで対応します。ただし、ジョイントパーツを使って木材を延長した場合は1本あたり10kgに落ちるので要注意です。柱は木材自体の重さも含めて考え、棚板・棚受け・収納物の合計が上限を超えないように計算しましょう。


重いものは必ず下に置く


天井近くの棚に本や重い雑貨を並べたくなる気持ちはわかりますが、重心が高い位置にあると地震や振動で倒れやすくなります。「ひな壇型」に下から順に重いもの・大きいものを置く配置が原則です。上段には軽いものだけを置きましょう。


棚板の奥行きは450mmが上限の目安


柱から離れた場所に重さがかかるほど倒れる方向への力が増します。一般的に流通している棚板の奥行きは最大450mm程度であることが多く、ラブリコに乗せる棚板も奥行き450mm以内が安全の目安とされています。


天井の構造を確認してから設置する


ラブリコはバネ式ではなくボルト式で突っ張るため、突っ張る力が非常に強力です。石膏ボードのみの天井に過剰な力で突っ張ると、天井板が浮き上がったり変形したりするリスクがあります。コンクリートの梁・天井板の継ぎ目(下地がある箇所)・部屋の隅が設置に適した場所です。「叩くとペチペチした音がする部分」はコンクリートのサインなので参考にしてください。


定期的なメンテナンスも必須


取り付け後2〜3日以内に必ず調整ネジの締め直しを行ってください。木材は季節や湿度によって収縮・膨張するため、ネジがゆるむことがあります。ラブリコのメーカー推奨は「その後も週1回程度の確認」です。また、ラブリコのアジャスターを完全に隠す形で壁を作ってしまうと、このメンテナンスができなくなるため危険です。アジャスター部分は必ずアクセスできる状態にしておきましょう。


ホームセンター店員監修:ラブリコが倒れないための対策まとめ(silentgarage.com)


ラブリコ棚の収納アイデア:キッチン・本棚・デッドスペース活用

ラブリコ棚の最大の強みは「場所を選ばない」点です。賃貸で壁に穴を開けられない環境でも、壁面の収納スペースをゼロからつくれます。設置場所によって適した棚の構成は変わります。ここでは実例ベースで収納アイデアを紹介します。


🍳 キッチン活用


キッチンは調味料・食器・キッチンツールと細かいものが多く、散らかりやすい場所です。ラブリコで冷蔵庫横や電子レンジ後ろのスペースに支柱を2本立てて、可動棚を設置するアイデアが人気です。棚板に1×4材を横並びに連結させると奥行きを自由に調整できます。コンロ横に設置すれば調味料をすべて手が届く位置に集約でき、「取り出す→使う→戻す」の動線が劇的に改善します。


📚 本棚・壁面ライブラリー


本棚は4本柱で構成するのがおすすめです。柱2本では1,000mm以上の棚幅を取ると中央がたわみやすくなるため、1,000mmを超える場合は中間にもう1本柱を追加してください。可動棚レールを取り付ければ、文庫本・単行本・大型本のサイズに合わせて棚の高さを自由に変えられます。壁一面をライブラリー化する場合、壁幅1,800mmに柱4本立てる構成が安定感と見た目のバランスがよいです。


🚪 廊下・デッドスペース活用


廊下の壁面は「通路」としか使われていないことが多いですが、幅30cmほどあれば立派な収納スペースになります。廊下に2×4材を2本立てて有孔ボードを固定すると、バッグ・帽子・コート等を「見せる収納」として整理できます。有孔ボードの穴のピッチは「25mmピッチ×5mm穴」と「30mmピッチ×8mm穴」の2規格があるため、取り付けるフックの種類に合わせて選んでください。


💡 独自視点:棚板の「色と素材」統一で収納力を10%上げる


可動棚は自由度が高い反面、棚に並べるものがバラバラだと見た目が散らかって感じられます。収納ボックスやカゴの「素材」と「色」を統一するだけで、視覚的なノイズが激減して部屋全体がすっきり見えます。たとえば「白いポリプロピレン製ボックスに統一する」「ナチュラルカラーのラタン素材で揃える」など、1〜2種類の素材に絞るのがコツです。同じ素材・色のボックスを棚板の段に並べると、実質的な収納量は変わらなくても「整って見える効果」で使いやすさが体感10〜20%向上します。これはあまり語られないポイントですが、収納を極める上で非常に重要な視点です。


フックの活用も忘れないでください。ラブリコの支柱自体にアイアンフックやS字フックをビス止めすれば、バッグ・ケーブル・工具類を「つるす収納」に変えられ、棚板スペースを圧迫しません。


kinarino:ラブリコを使った本棚・キッチン収納の実例まとめ17選