押入れ収納ケース引き出しの選び方と正しい使い方

押入れ収納ケース引き出しの選び方と正しい使い方

押入れ収納ケースの引き出しを最大限に活かす完全ガイド

引き出し収納ケースを目線より高い位置に置くと、地震時に引き出しが飛び出して怪我をするリスクがあります。


📦 この記事でわかること
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サイズ選びの鉄則

押入れの奥行き(75〜85cm)に合わせた収納ケース選びの基本と、測り方のポイントを解説します。

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上段・中段・下段の使い分け

引き出しタイプが向く場所・向かない場所を押入れのエリア別に整理し、失敗しない配置術を紹介します。

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収納上手になるコツ

立てて収納する服のたたみ方から、カビ・湿気対策まで、引き出しケースを使いこなす実践テクニックを解説します。


押入れ収納ケース引き出しのサイズ選びで失敗しない3つの測り方


押入れで引き出し収納ケースを選ぶとき、多くの人は「幅」や「高さ」だけを見て購入してしまいがちです。しかし実際に一番重要なのは「奥行き」で、これを間違えるとそもそも押入れに収まらないという事態になります。つまり奥行きの確認が最優先です。


一般的な押入れの奥行きは75〜85cmほどで、畳み一枚の短辺(約90cm)よりわずかに小さいイメージです。押入れ専用の引き出し収納ケースを選ぶなら、奥行き70〜74cmタイプを基準にすると、奥までぴったり使い切れます。なお、公団住宅や新築マンションでは奥行き65cm前後の浅めの押入れも増えているため、必ず実測してから購入しましょう。


測るべき3つの寸法は「奥行き」「間口の幅」「エリアごとの高さ」です。


- 📏 奥行き :押入れの奥の壁から手前の敷居まで。ケース奥行きより3〜5cm余裕を持たせると扉が閉まりやすい
- 📐 間口の幅 :左右の壁の内寸。ケースを横に何個並べるか決め、合計幅が間口に収まるか確認する
- 📦 エリアの高さ :中段の板〜天袋の板(上段)、床〜中段の板(下段)をそれぞれ計測する


幅については、天馬フィッツケースなら幅39cmと幅44cmの2サイズが代表的で、一般的な押入れ(間口170cm前後)には39cm幅を4個並べると156cm分になり、わずかな隙間を活用できます。高さは18cm・23cm・30cmが主流で、Tシャツなど薄手の衣類なら23cm、デニムやセーターなどかさばるものは30cmを選ぶと余裕が生まれます。これが基本です。


購入前に現地で測るのが難しい場合は、スマートフォンのARメジャーアプリ(「iPhone計測」や「Measure」など)が簡単に使えて便利です。ただし±1〜2cmの誤差が出ることもあるため、最終的にはスチール製メジャーで実測することをおすすめします。


押入れ・クローゼットの正確な測り方(ライクイット):引き出し選びに必要な奥行き・幅・高さの測り方を詳しく解説しています。


押入れ収納ケースの引き出しを置く位置は上段・中段・下段で変わる

押入れには「上段(天袋)」「中段」「下段」の3つのエリアがありますが、引き出しタイプの収納ケースはどこにでも使えるわけではありません。置く位置を間違えると、使いにくいだけでなく安全上の問題も生じます。


中段は引き出しケースの定番ポジションです。 目線に近い高さなので、引き出しを開けたときに中身が上から確認しやすく、日常使いの衣類や下着、靴下などの出し入れがスムーズです。最も頻繁に出し入れするものをここに集約すると、生活動線が整います。中段の高さは一般的に90〜100cmほど(天袋含まず)なので、高さ23cmのケースなら4段積みでほぼ収まる計算です。


下段も引き出しケースと相性が良いエリアです。下段の高さは65〜75cm程度(畳から中段板まで)あり、高さ23cmのケースなら3段積み・30cmなら2段積みが目安になります。キャスター付きのケースを選ぶと衣替えや掃除のときに全体をスルッと引き出せるので、特に下段での使用に向いています。


一方、上段(目線より高い位置)への引き出しケースの設置は避けるべきです。 理由は2つあります。まず、高い位置から引き出しを手前に引くと中身が見えず使いにくい。次に、地震のときに引き出しが飛び出して落下・怪我につながるリスクがあります。上段に使うなら、フタ付きボックスや布製収納ケースなど取っ手で引き出せるタイプが安全です。


| エリア | 高さの目安 | 引き出しケース | おすすめの収納物 |
|------|-----------|--------------|----------------|
| 上段(天袋) | 90〜100cm | ❌ 不向き | フタ付きボックス(季節ものなど) |
| 中段 | 90〜100cm | ✅ 最適 | 日常使いの衣類・下着・小物 |
| 下段 | 65〜75cm | ✅ 適している | かさばる衣類・季節家電(キャスター付き推奨) |


これが原則です。エリアの特性を踏まえた配置をするだけで、日々の使い勝手が格段に向上します。


押入れ収納ケース引き出しの積み重ね段数と耐荷重の正しい知識

収納ケースを積み重ねれば積み重ねるほど収納力が上がる、と思っていませんか。実は製品ごとに「積み重ね推奨段数」と「耐荷重」が決まっており、それを超えると破損やケガにつながります。耐荷重に注意が必要です。


代表的なロングセラー商品、天馬「フィッツケース(奥行74cm)」の場合、積み重ね使用は3段までが推奨されており、全体耐荷重は3段重ねで約25.5kgです。引き出し1段あたりの耐荷重は約5.4kgとされています。A4サイズのコピー用紙(500枚)が約2.3kgなので、衣類を詰め込みすぎると意外にすぐ上限に達します。


天馬「フィッツケース スリム」は4段積みで耐荷重約26kgが目安です。一方、無印良品のポリプロピレン収納ケース(横ワイド)は3段積みで耐荷重約9kg(1段あたり約3kg)と、比較的控えめに設定されています。これは使えそうです。各製品の取扱説明書や商品ページで必ず確認しましょう。


積み重ねすぎによるリスクは主に3つです。


- ⚠️ たわみ・変形 :底面や側面がゆがみ、引き出しが開きにくくなる
- ⚠️ 崩落リスク :地震や不意の衝撃で上段のケースが倒れる
- ⚠️ 引き出しの脱落 :上から荷重がかかると引き出しレールがゆがみ、引き出しが途中で止まる・外れる


なお、同じブランドのシリーズ同士であれば連結・スタッキングが設計上保証されていますが、異なるメーカーや異なるシリーズを混在して積み重ねることは推奨されていません。 見た目が似ていても微妙なサイズ差があり、ずれて落下する危険があります。同一シリーズでそろえるのが条件です。


下段に多段積みをする場合は、キャスター付きのタイプを活用するか、床に直置きせず「すのこ」を1枚挟んで通気スペースを確保すると、カビ予防と荷重分散を同時に実現できます。


天馬フィッツ公式|収納ケース選びのポイント特集:引き出し・フタ付き・前開きの違いや積み重ね時の注意点が公式情報として確認できます。


押入れ収納ケース引き出しの湿気・カビ対策で衣類を守る方法

「ふたを閉めれば湿気から守れる」と思いがちですが、引き出しタイプの収納ケースは密封性が低く、湿気はむしろケース内にこもりやすいという面があります。意外ですね。特に梅雨〜夏場の押入れ内部は、湿度が60%を超えるとカビが活発に繁殖し始めると言われており、油断できません。


引き出し収納ケース内でカビを防ぐポイントは以下の通りです。


- 🌬️ 収納量は7割以下に抑える :パンパンに詰め込むと空気の循環が止まり、湿気の逃げ場がなくなる。「7割収納」が基本ルール
- 🪵 床面にすのこを挟む :ケースと押入れの床の間に高さ2〜3cm分の隙間を作るだけで通気性が大幅に改善される
- 💊 除湿剤・防虫剤はケースの「引き出し内」に置く :押入れ全体に置くより、直接ケース内に入れる方が効果的
- 📰 引き出しの底に新聞紙を敷く :新聞紙はコピー用紙の約3倍の吸湿力があると言われており、湿気対策と消臭に効果的


また、ドライクリーニングから戻ってきた衣類はビニールのカバーをつけたまま押入れに入れないのが鉄則です。ビニールが通気を塞ぎ、内部に湿気が閉じ込められてカビの原因になります。必ずビニールを外し、陰干しして湿気を飛ばしてから収納しましょう。


定期的な換気も重要です。週に2〜3回、数時間ほど押入れの扉を全開にして室内の空気と入れ替えるだけで、湿度の蓄積をかなり防げます。梅雨時期は除湿剤の消耗が早まるため、月1回程度は除湿剤の状態を確認する習慣をつけましょう。これは必須です。


フタ付き収納ケースとの使い分けも有効な戦略です。使用頻度が低く年1〜2回しか開けない季節用の寝具や衣類は、密封性の高いフタ付きケースに除湿剤とともに収納する方がカビリスクを下げられます。引き出しタイプはあくまで「日常的に出し入れするもの」に使うのが最適な用途です。


押し入れのカビを防ぐ日々の習慣(rekurasu.com):7割収納の根拠や具体的な換気方法など、押入れカビ予防の実践的な情報が充実しています。


押入れ収納ケース引き出しを使った衣類の正しいたたみ方と立て収納術

引き出しケースを買ったのに、気づけば衣類をただ平積みにして山になってしまう——これは収納ケース本来の機能を活かせていない典型的なパターンです。引き出しに衣類を平積みすると、下にある服を取り出すたびに上の服が崩れてしまい、常にぐちゃぐちゃになります。引き出し収納の正解は「立てて並べる」です。


立て収納の基本は、引き出しを開けたときに全アイテムが一覧できる状態を作ることです。ファイルをキャビネットに立てるイメージで、服を縦に並べます。こうすることで引き出しを開けた瞬間に全体が見え、必要な服だけをピンポイントで取り出せます。


立て収納に適したたたみ方のポイントをアイテム別に紹介します。


- 👕 Tシャツ・カットソー :身幅を三つ折り→上下を三つ折りにして「四角いブロック状」に。高さ23cmのケースなら3〜4つ横並びが目安
- 👖 デニム・パンツ :縦半分に折りたたみ→三つ折り〜四つ折りでコンパクトに。高さ30cmのケースに立てると見やすい
- 🧦 靴下・インナー :靴下は片方をもう片方に入れ込まず、折り畳んでセットにする。ゴムが伸びにくくなるメリットがある
- 🧥 ニット・セーター :二つ折りにして、さらに三つ折り。積み重ねずにファイルのように立てることで型崩れを防げる


「四角くたたむ」を意識するだけで、立て収納がきれいに決まります。たたむ際の仕上がり幅を、実際に入れる引き出しの内寸に合わせておくのもポイントです。たとえばフィッツケース(幅39cm)の内寸は約36cmなので、たたんだ服の横幅も約12cmになるよう意識すると3列きれいに並びます。


立て収納をさらに安定させるためには、100円ショップのファイルボックス(横置き)や仕切りボード(Sサイズ)を引き出し内に入れると効果的です。仕切りがあるとたたんだ服が倒れず、取り出しても崩れにくくなります。整理収納アドバイザーの間でも「立て収納+仕切り」は鉄板の組み合わせとして知られています。これは使えそうです。




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