t11パレット寸法の基本と収納への正しい活用法

t11パレット寸法の基本と収納への正しい活用法

t11パレットの寸法と収納活用で知るべき全知識

「T11パレットはどれも同じ寸法だから、棚に合わせれば問題ない」と思っていませんか?実は高さ寸法は製品ごとに最大30mm異なり、棚の設計がズレると収納スペースを年間数万円分ムダにする可能性があります。


🏭 この記事でわかること
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T11型パレットの正確な3辺寸法

縦横1100mm×1100mm、高さ144mmが基本規格。ただし高さには複数バリエーションがあり、選び方次第で収納効率が大きく変わります。

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収納設計と棚選びのポイント

差し込み口の高さや二方差し・四方差しの違いを理解することで、フォークリフト作業や倉庫レイアウトの効率が大きく向上します。

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国際規格との違いと業界別サイズ一覧

ユーロパレットやアメリカ規格との比較、酒類・食品・化学など業界ごとの特殊サイズを把握して、収納コストの最適化に役立てましょう。


t11パレットの正確な寸法と3つの数字の意味


T11型パレット(通称:イチイチパレット)の基本寸法は、縦1100mm × 横1100mm × 高さ144mm です。この3つの数字は、日本産業規格(JIS Z 0601)で定められた「一貫パレチゼーション用平パレット」の標準規格です。


収納を考えるとき、多くの人は縦横の1100mmだけに目が向きがちですが、高さの144mmも非常に重要な数字です。高さが原因で棚の段ピッチが合わなかったり、フォークリフトの爪が差し込めないトラブルが生じることがあります。


寸法を具体的にイメージするなら、縦横1100mmは「大人がひざまずいてちょうど向かい合えるくらいの正方形」と考えるとわかりやすいです。高さ144mmは「一般的な文庫本2冊を重ねたくらいの厚み」に相当します。


| 部位 | 寸法 | 身近なたとえ |
|---|---|---|
| 縦(長さ) | 1,100mm | 学習机の幅とほぼ同じ |
| 横(幅) | 1,100mm | 縦と同じ正方形 |
| 高さ(厚み) | 144mm | 文庫本2冊を重ねた厚み |
| 差し込み口高さ | 60mm以上 | フォークリフト爪の最低限必要な隙間 |


「T11型」という名称は、JIS規格コードの「T(輸送用)」と「11(1100mmの11)」に由来します。現場では「イチイチ」と略されることが大半です。この名称の定着は、1970年代に日本でパレット輸送の標準化運動が始まったことと関係しています。つまり基本は原則です。


なお、表面積を計算すると1100mm × 1100mm = 1.21㎡になります。これは「一般的な玄関ドアの面積とほぼ同じ」と覚えておくと、収納スペースの見積もりに便利です。


参考:JIS Z 0601に基づくパレット規格の詳細が確認できる国土交通省の資料

国土交通省「パレット標準化の現状と課題」(PDF)


t11パレットの高さ寸法バリエーションと収納棚への影響

T11型パレットの縦横は1100mm×1100mmで統一されていますが、高さ(厚み)には複数のバリエーションが存在します。これが収納設計で見落とされがちな落とし穴です。


主流は140mm〜150mm程度ですが、具体的には以下のような製品ラインナップがあります。


| タイプ | 高さ(概算) | 特徴 |
|---|---|---|
| 標準JIS規格 | 144mm | 最も汎用的 |
| 軽量メッシュタイプ | 120mm〜130mm | ハンドキャリーしやすい |
| 高強度タイプ | 150mm〜165mm | 自動倉庫・重量物向け |
| リブ含む外寸 | 最大164mm程度 | リブの突起が加わるケースあり |


収納棚(パレットラック)の段ピッチを設計するとき、パレット自体の高さ+積載物の高さで必要な有効高さが決まります。パレット高さを144mmと思い込んで棚を発注したのに、実際に届いたパレットがリブ含め164mmだった場合、段ピッチが足りなくなる可能性があります。これは使えそうですが危険です。


具体的なリスクとして、棚1段の有効高さが10〜20mm不足するだけで、積み付けた荷物が上段のビームに当たり、フォークリフト作業が不可能になるケースがあります。棚の設計段階で余裕を持たせることが条件です。


収納棚を選ぶ際は、使用するパレットの実測高さ(リブ含む外寸)を事前に確認することが最優先事項です。発注前にメーカーのスペックシートで「外寸(リブの高さ含む)」の項目を必ずチェックしてください。


参考:各T11型プラパレの外寸(リブ含む)スペックが記載されているパレネット株式会社の製品ページ

パレネット株式会社「T11型パレット」製品情報


t11パレットの差し込み口の種類と収納レイアウトへの影響

T11型パレットには、フォークリフトの爪を差し込む「差し込み口(フォークポケット)」の向きによって大きく2種類があります。収納レイアウトを設計するとき、この違いを無視すると作業動線が大幅に非効率になることがあります。


| 種類 | フォーク差し込み方向 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 二方差し(2方差し) | 2方向のみ | 直線的な搬入・搬出が多い現場 |
| 四方差し(4方差し) | 4方向どこからでも | レイアウト変更が多い倉庫・収納場所 |


二方差しは構造がシンプルな分、コストが低く強度面でも安定しています。一方の四方差しは、どの向きからもフォークリフトを入れられるため、収納棚の通路幅を狭くしたり、入れ替え作業の自由度が高いというメリットがあります。


🔑 差し込み口の高さについて、JIS規格では最低60mm以上と定められています。これはフォークリフトの爪の厚みが通常40〜50mm程度であることを考慮した規格値です。自動倉庫でパレットを使う場合は、センサーの検知や爪の精度の都合上、差し込み口の高さがより厳密に管理されます。


また、収納に興味がある方がパレットラック(重量棚)を設計する際に特に注目すべきポイントがあります。棚の奥行き寸法は、T11型パレットの1100mmに対して最低でも10〜30mmの余裕を加えた奥行きで設計するのが基本です。ピッタリすぎると、パレットを置く際に棚の支柱にぶつかるリスクが高まります。奥行きが原則です。


参考:二方差し・四方差しの構造と選び方を詳しく解説しているUPR株式会社の記事


t11パレットの業界別・国際的なサイズ比較と収納計画への応用

「T11型さえ覚えておけばOK」と思いがちですが、業界によってはT11型以外のパレットが標準として根付いており、取引先の業界に合わせたサイズ選定が収納の効率に直結します。


🏭 業界別パレットサイズ一覧


| 業界 | 主なパレットサイズ | 理由 |
|---|---|---|
| 食品・医薬品 | 1100×1100mm(T11型) | JIS標準。衛生面でプラ製が多い |
| 酒類(ビール) | 1100×900mm(9型) | ビールケースが6箱ちょうど収まる |
| 化学(ドラム缶) | 1220×1220mm | ドラム缶4本が隙間なく積載できる |
| 欧州向け輸出 | 1200×800mm(ユーロパレット) | 欧州の倉庫・トラックに最適化 |
| 米国向け輸出 | 1219×1016mm(GMAパレット) | 食品製造業協会の標準規格 |


国内でT11型を採用している場合、欧州向けの輸出案件では「ユーロパレット(1200×800mm)」との交換・積み替えが発生します。これは見落とされがちなコスト要因で、1回の積み替えにかかる人件費と時間ロスは小さくありません。意外ですね。


また、国内でT11型(1100mm×1100mm)は日本全体のパレット生産に占める割合が2024年時点で約26%に留まっており、国土交通省は2030年度までに50%以上を目指しています。つまりまだ半数以上の現場が異なるサイズ混在で運用しているということです。


収納スペースを設計するとき、将来的にT11型以外のパレットを混在して使う可能性がある場合は、最大サイズ(1220mm×1220mm程度)に対応できる棚奥行き・間口幅を確保しておくと、リレイアウトコストを抑えられます。これは使えそうです。


参考:国別パレット規格と標準化の状況をデータで示している国土交通省の公式資料

国土交通省「諸外国におけるパレットの利用実態・事例調査」(PDF)


t11パレット寸法を活かした倉庫収納の設計ノウハウ【独自視点】

T11型パレットの寸法を頭に入れたうえで、実際の収納設計にどう落とし込むかが本質です。多くの解説記事ではパレット単体の寸法に終始しますが、ここではパレット寸法と収納棚・通路幅・積み付け高さを組み合わせた「立体収納設計の考え方」を紹介します。


まず「床面収納効率」について整理します。T11型パレットの表面積は前述のとおり1.21㎡です。30坪(約99㎡)の倉庫であれば、通路スペースを除いた有効収納面積を仮に60㎡とすると、単純計算で約49パレットを床置きできることになります。


ただしこれは平置きの話です。パレットラックを導入して3段積みにすれば、理論上は床置きの3倍=約147パレット分の収納容量を同じ床面積で実現できます。これが大きなメリットです。


🏗️ T11型パレットに合わせた棚設計の基本数値


| 設計項目 | 推奨寸法 | 理由 |
|---|---|---|
| 棚の有効間口(横幅) | 1150〜1200mm | T11型1100mmに50〜100mmの余裕 |
| 棚の有効奥行き | 1150〜1200mm | 同上 |
| フォーク通路幅(片側) | 約3,000mm | カウンター式フォークリフトの旋回半径 |
| リーチ式使用時の通路幅 | 約1,800mm | リーチ式はよりコンパクトに収まる |


通路幅の確保はコストに直結します。フォークリフトの種類によって必要な通路幅が変わるため、保有しているフォークリフトのタイプを先に確認してから棚レイアウトを設計するのが正しい順序です。


積み付け高さについても注意が必要です。人力で作業する場合、推奨される積み付け高さの上限は「肩の高さ」とされており、一般的に最大でも1.6〜1.7m程度が安全な上限です。フォークリフトを使う場合は天井高に合わせて最大3〜5m程度まで積み上げることができますが、消防法上の収納高さ制限(スプリンクラーとの距離確保など)も考慮が必要です。


収納設計に悩んだときは、パレットラックの専門メーカーが提供する無料レイアウト設計サービスを活用するのが近道です。使用するパレットの実測サイズ(リブ含む外寸)・フォークリフトの種類・天井高・月間出入庫頻度の4点を事前にメモしておくと、相談がスムーズに進みます。


参考:保管効率を高めるラック活用法と具体的な導入効果を解説しているページ

日野出ウェブ「物流倉庫の保管効率を高めるラック活用法」




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