ニッチ収納扉付きで壁を最強の収納に変える方法

ニッチ収納扉付きで壁を最強の収納に変える方法

ニッチ収納に扉付きを選ぶべき理由と正しい設置の知識

扉なしのオープンニッチを選んだ人の約3割が「ホコリ掃除が面倒」と後悔している、というデータがあります。


この記事でわかること
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扉付きニッチの基本と選び方

奥行き・サイズ・扉の種類など、設置前に必ず確認すべきポイントを解説します。

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場所別おすすめの設置アイデア

トイレ・洗面所・玄関など、場所ごとに最適な扉付きニッチ収納の活用法を紹介します。

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費用・DIY・既製品メーカー比較

後付けの費用相場から、アイカ工業・南海プライウッド・DAIKENなどのメーカー情報まで網羅します。


ニッチ収納の扉付きとは?基本的な仕組みとメリット


ニッチ収納とは、壁の内部をくぼませて作る埋め込み型の収納スペースのことです。もともとは古代ローマ建築に由来する建築用語で、「壁面のくぼみに像や装飾品を置くスペース」を意味していました。現代の住宅では、収納棚やインテリアのディスプレイスペースとして非常に人気が高まっています。


通常の棚や収納家具と異なり、壁の厚みの中に納まるため、動線の邪魔にならず部屋が広く感じられる点が最大の特徴です。ただし、扉なしのオープンタイプと扉付きタイプでは、使い勝手が大きく変わります。


扉付きニッチ収納のメリットは大きく3つに整理できます。


- ホコリや汚れから収納物を守れる:扉があることで、奥まった空間に埃が直接入り込むのを防ぎます。特に洗面所やトイレなど、湿気が多い場所では扉の有無が衛生面に直結します。


- 生活感を瞬時に隠せる:急な来客でも扉を閉じるだけでスッキリ見せられます。洗剤のストックや薬、掃除道具など「見せたくないもの」を収める場合は扉付きが圧倒的に有利です。


- 中身の整理を問わず見た目を保てる:オープン収納はつねに整理整頓を求められますが、扉付きならある程度の「詰め込み」も外からわかりません。収納を極めたい人にとって、この「余裕のある美しさ」は重要なポイントです。


つまり扉付きが基本です。


一方でデメリットも理解しておく必要があります。扉の開閉スペースが必要になること、扉を付ける分だけコストが上がること(シンプルなニッチが3〜4万円のところ、扉付きは5万円前後が相場)、そして扉の種類によっては手前のスペースが必要になる点などが挙げられます。


参考:扉付きニッチの費用相場と設置事例をまとめた情報はこちら


ニッチ収納の扉付きに適した「奥行き・サイズ」の正解

扉付きニッチを計画するうえで最も重要なのが、奥行きのサイズ選びです。これを間違えると、収納したいものが入らなかったり、扉が正しく閉まらなかったりと後悔につながります。


ニッチの奥行きは、一般的に10〜15cmが標準とされています。これは壁内部の構造と密接に関係しています。住宅の間仕切り壁の場合、内部の空間はおよそ10〜13cm程度しかないため、耐力壁の強度を損なわないよう、その半分程度の奥行きが上限の目安になります。








ニッチのタイプ 標準的な奥行き 主な用途
間仕切り壁タイプ 約7〜10cm トイレットペーパー、歯ブラシ、小物
壁をふかして設置 約13〜15cm 洗剤ストック、化粧品、薬類
ラージニッチ(壁面収納 約15〜20cm 本、雑誌、リモコン類


奥行き10cmというのは、はがきの長辺(14.8cm)より少し短い程度のサイズ感です。シャンプーボトルの奥行きは約7〜8cm程度なので、トイレや洗面所であれば十分収まる深さといえます。


扉付きにする場合、扉そのものの厚みが1〜2cm程度加わることも考慮が必要です。奥行きが浅すぎると扉が物に当たって正常に閉まらないケースがあるため、収納物のサイズを事前に計測してから設計・発注することが大切です。これが条件です。


幅に関しては、シンプルな飾り棚なら幅30〜45cm、トイレ用の収納なら幅37〜40cm程度が使いやすいと言われています。洗面所で化粧品やスキンケア用品をまとめたい場合は、幅60〜75cmに設定するケースも増えています。


参考:ニッチの設計に役立つ各メーカーの寸法事例
ニッチ収納シリーズ 寸法・価格一覧(ナスラック)


ニッチ収納の扉付きを設置できない壁・場所とは?

扉付きのニッチ収納は便利ですが、どこにでも作れるわけではありません。場所の選び方を誤ると工事自体ができないか、設置しても後々問題が起きる可能性があります。


設置してはいけない壁・場所は主に3つです。


まず「耐力壁(筋交い壁)」には設置できません。耐力壁は地震や風などの横からの力に抵抗するために設けられた構造上重要な壁です。この壁をくり抜くと、住宅の耐震性が著しく低下するおそれがあり、構造計算上も問題が生じます。


次に「外壁に面した壁」も避けるべきです。外壁側の壁には断熱材が充填されています。ニッチを掘ることで断熱材が薄くなり、断熱性・結露対策に悪影響が出ます。特に寒冷地では深刻な問題になりかねません。


また「配管・電気配線が通っている壁」にも設置できません。壁内部を調べずに工事を進めると、配管を傷つけたり配線を断線させたりするリスクがあります。


これはデメリットが大きいですね。


設置場所を確認するためには、工事前に「下地チェッカー(センサー式の道具)」を使って壁内部の柱・間柱・配管の位置を調べることが有効です。ホームセンターで2,000〜3,000円程度から購入でき、DIYの際にも役立ちます。設置予定の壁を事前にプロに診てもらうことも、余計な出費を防ぐための重要なステップです。


参考:ニッチを設置できない壁の詳しい解説
ニッチを設置してはいけない場所がある(WAコーホーム スタッフブログ)


ニッチ収納の扉付き:扉の種類と選び方のポイント

扉付きニッチを検討するとき、「どんな扉にするか」で使い勝手が大きく変わります。扉の種類は主に4タイプに分けられます。


① 開き扉(ヒンジ扉)タイプ


最も一般的な扉の形式で、蝶番(ちょうばん)を使って片開きまたは両開きにするタイプです。構造がシンプルで壊れにくく、コストも比較的安価です。ただし扉を開けるときに手前へのスペース(扉の幅分)が必要なため、狭い空間では使いにくいことがあります。


② プッシュオープン扉タイプ


取っ手がなく、扉を押すだけで開くタイプです。マグネットラッチ(磁石で扉を留める金具)とスライド蝶番を組み合わせた仕組みで、スッキリとした見た目になります。MARGIN(マルジン)のニッチ収納BOXなど、近年の既製品に多く採用されています。ハンドルがないため壁面と一体化したフラットな外観を実現できます。これは使えそうです。


③ ミラー扉タイプ


扉の表面が鏡になっているタイプです。洗面所や脱衣所で特に人気が高く、鏡として使いながら内部に収納できる一石二鳥の仕様です。MARGINの「ミラータイプ」シリーズは幅37.5cm〜75cmの商品展開で、価格は53,900円〜となっています。洗面所に設置すれば化粧品・スキンケア用品の収納と洗面鏡を兼ねられます。


④ 引き戸・折れ戸タイプ


扉が横にスライドするタイプや、折り畳まれるタイプです。開け閉めに手前のスペースを取らないため、狭いトイレや廊下向きです。ただし溝にホコリが溜まりやすいという管理面のデメリットもあります。









扉タイプ メリット 向いている場所
開き扉 コストが低い・耐久性が高い リビング・寝室
プッシュオープン 見た目がフラット・スッキリ 玄関・洗面所
ミラー扉 鏡と収納を兼ねられる 洗面所・脱衣室
引き戸・折れ戸 省スペースで開閉できる トイレ・廊下


扉の材質も選択肢のひとつです。板扉(木材・シート仕上げ)、ガラス扉(中が見える)、金属扉(錆びに強い水まわり向き)など、設置場所に合わせて選ぶことで長期的なメンテナンス負担を減らせます。


ニッチ収納の扉付き:場所別おすすめ設置アイデア

場所によって扉付きニッチの活用法は大きく変わります。設置場所ごとのポイントを押さえると、実用性とデザイン性を両立できます。


🚽 トイレ


トイレは扉付きニッチが最も効果を発揮する場所のひとつです。トイレットペーパーのストック(一般的に12ロール入り1パック)や、芳香剤、掃除道具などを収められます。奥行き7〜10cm程度でも十分に活用でき、扉を閉めるだけで生活感ゼロの空間になります。


ナスラックの「ニッチ収納シリーズ」では、扉付きのトイレ用ニッチ(幅37.3cm×高さ90.2cm×奥行き16.1cm)が32,800円(税別)から展開されています。アイカ工業の「プラスニッチ」もトイレ用として設計された扉付きシリーズで、デザイン性の高さが特徴です。


🧴 洗面所・サニタリールーム


洗面所の扉付きニッチは、化粧品・スキンケア用品・ドライヤー・替えのタオルなどをスマートに収納できます。特にミラー扉タイプは洗面台の鏡を兼ねられるため、洗面スペースをコンパクトにまとめたい人に最適です。


洗面所は湿気が多い環境のため、内部の素材選びも重要です。シートが水分で剥がれないよう、メラミン化粧板やメラミン不燃板を使ったメーカー品を選ぶことが長持ちの条件です。水まわりで安価なシート仕上げの商品を選ぶと、数年後に表面が浮いてしまうケースがあります。


洗面所の扉付きニッチに湿気・カビの対策を取りたい場合、収納内に「水とりぞうさん」などのコンパクトな除湿剤を置くほか、扉をときどき開けて換気することが効果的です。


🚪 玄関


玄関の扉付きニッチは、鍵・印鑑・薬などの「忘れ物チェックアイテム」の定位置として活用できます。オープンタイプだとホコリが積もりやすい玄関でも、扉付きなら中の小物を清潔に保てます。幅30〜45cm・高さ50cm前後のコンパクトサイズが玄関には馴染みやすいでしょう。


🛋️ リビング・廊下


リモコンや充電ケーブルなど、生活感の出やすいアイテムをリビング壁面の扉付きニッチにまとめると部屋全体がすっきり見えます。廊下のデッドスペースになりやすい壁面に設けることで、収納スペースを増やしながら廊下を広々と使えます。


参考:場所別のニッチ活用実例と設置のポイント
【実例21選】ニッチ収納のメリットデメリットは?おすすめ設置場所と13のアイデア(HOLIDAYS)


ニッチ収納の扉付き:後付けDIYと既製品メーカーの選び方

新築時に設置し忘れた、あるいはリフォームで追加したいという場合、扉付きニッチ収納は後付けでも対応できます。方法は「業者に依頼する」か「既製品を使ってDIYする」かの2択です。


業者に依頼する場合の費用相場


シンプルなニッチであれば3〜4万円前後、扉付きのニッチは5万円前後が後付けの相場です。タイル・エコカラット・間接照明などの装飾を追加すると7〜10万円前後になることもあります。大工1日の人件費(工賃)だけでも最低16,000円程度かかるため、材料費と合わせると最低でも2〜3万円はかかると見ておくのが現実的です。


DIYで挑戦する場合


DAIKENの「カベピタ壁厚収納」やアイカ工業の「プラスニッチ」は完成品として販売されているため、石膏ボードを壁の厚みに合わせてカットして埋め込むだけで設置できます。壁の構造(壁厚・下地の位置)さえ事前に確認できれば、DIYの難易度はそれほど高くありません。下地チェッカーで内部を確認し、スタッドスクリュー(石膏ボード用ビス)と接着剤で固定するのが基本的な手順です。


おすすめ既製品メーカー3選


業界で長年実績のある3社を比較して紹介します。


| メーカー | 商品名 | 特徴 | 価格帯(目安) |
|---|---|---|---|
| アイカ工業 | プラスニッチ | デザイン性が高くホワイト系の仕上がりが美しい。ゴミ箱設置用の穴加工も対応 | 14,700円〜 |
| 南海プライウッド | リブニッチ/アドキューブ | 後付けタイプが充実。価格が手ごろで建築業者への流通実績も豊富 | 数千円〜3万円程度 |
| DAIKEN(大建工業) | カベピタ壁厚収納 | 完成品箱型で施工しやすい。ミラー扉タイプもあり姿見と収納を兼用できる | 工事込みで確認要 |


アイカ工業は店舗・ホテル向けのカウンター材を主力にしている建材メーカーで、耐摩耗性・耐水性に優れた素材を使っています。南海プライウッドは棚・収納分野の老舗で、多くの工務店・ハウスメーカーが標準採用しているため、リフォーム業者経由で安く仕入れられるケースがあります。


扉付きのニッチ収納BOXを個人で購入する場合、MARGIN(マルジン)のECショップでは「扉付きBOX 板扉タイプ(幅25cm×高さ60cm)」が約2万円台から、「幅75cm×高さ60cm」のミラータイプが53,900円で販売されています。送料や施工費を含めた総額で比較検討することをおすすめします。


参考:おすすめメーカーの詳細比較と後付け費用の解説
ニッチ棚がおしゃれなメーカーは?プロが選んだおすすめ3選(りのべぐらし)




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