

ニトリのハンガーを全部同じ種類に統一すると、収納できる服が最大2倍近く増えます。
クローゼット収納を本気で改善したいなら、まず見直すべきはハンガーの「統一」です。多くの人は気づかぬうちに、木製・プラスチック・針金ハンガーなど複数の種類を混在させています。それが、収納力低下の大きな原因になっています。
ハンガーの形がバラバラだと、服の肩部分が段差のように並んで隙間が生まれます。その結果、実際には使えるスペースが余っているのに「もう入らない」と感じやすくなります。整理収納アドバイザーの専門家も口をそろえて「ハンガーを統一するだけで収納力が大幅にアップする」と述べています。つまり収納が苦手な人が問題です。
ハンガーを統一すると何が変わるのか、具体的に見てみましょう。
- 服の肩ラインが揃うため、隣の服との間隔が均一になり、全体のスペースを無駄なく使い切れる
- 色が統一されることで視覚的なノイズが減り、クローゼットを開けたときにどこに何があるか一目でわかる
- 同種のハンガーは厚みが均一なので、必要な本数を正確に計算でき、買いすぎや不足が防げる
特にニトリの薄型ハンガーへの統一は効果的です。一般的な木製ハンガーと比較すると、ニトリの「すべりにくい薄型ハンガー」の厚みはわずか約3mm(奥行き0.3cm)で、木製の半分以下。ポーカードを何枚か重ねた程度の薄さしかありません。
クローゼットのバー長さを「3cm(ハンガー1本あたりの目安間隔)」で割ると、適正な掛け本数が導き出せます。たとえば90cmのバーなら適正ハンガー数は約30本。しかし木製の太いハンガーを使っていると1本あたり5〜6cmを占有するため、最大で約15〜18本しか掛けられません。薄型ハンガーに替えるだけで、同じバーに倍近い本数が掛けられるということです。
収納は道具が9割、と言っても過言ではないですね。
参考として、整理収納アドバイザーによるハンガー統一のノウハウが詳しくまとまっているページをご覧ください。
【整理収納術】クローゼット・ハンガー編|長谷工e-suteki
ニトリのハンガーの中でも特に評価が高いのが「すべりにくいシリーズ」です。このシリーズには複数のラインナップがあり、用途に応じて使い分けることがポイントになります。
まず注目すべきは「すべりにくい薄型ハンガー(5本組)」です。サイズはS・M・Lと展開されており、女性向けのM(幅38cm)は日本人女性の平均肩幅に近いサイズに設計されています。厚みはわずか約3mm。表面は特殊な塩化ビニル樹脂のコーティングが施されており、テロンとした素材の服やキャミソールの肩紐も滑り落ちません。
次に「すべりにくいアーチ型ハンガー」があります。このハンガーはなだらかにアーチを描く形状が特徴で、ニットやセーターをかけても肩部分に跡がつきにくい設計です。平均的なハンガーより高さが低く、肩に丸みがある点がポイントで、この形にするだけでニットの型崩れリスクが大幅に下がります。これは使えそうです。
さらに「すべりにくいスラックスハンガー」もあります。パンツを二つ折りにして引っ掛けるタイプで、ハンガーを外さずに横からスライドして服を取り出せるため、ワンアクションで取り出し・戻しが完了します。
| 種類 | 厚さの目安 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 薄型すべりにくいハンガー(Mサイズ) | 約3mm | シャツ・ブラウス・カットソー |
| アーチ型ハンガー | 約5mm | ニット・セーター |
| スラックスハンガー | 約4mm | パンツ・スカート |
ニトリのすべりにくいシリーズは基本的に5本組で販売されており、価格は399〜599円程度(税込)です。30本セットも展開されており(幅38cm・ホワイト)、まとめて揃えるならコスパは抜群と言えます。
MAWAハンガー(ドイツ製)と機能面は近いですが、MAWAハンガーの5本組が約2,000円前後なのに対し、ニトリは同5本組で400〜600円と圧倒的に安価です。「コスパを考えると断然ニトリのハンガーをおすすめする」という整理収納アドバイザーの声も複数あります。
ハンガーのサイズ選びだけが条件です。自分の肩幅・服の種類に合わせて選ぶことが、型崩れ防止と収納スペース最大化の両方を実現する鍵となります。
クローゼットの中で一番もったいないのはどこか。それは「下部の空きスペース」です。多くの人がシャツやジャケットを吊るすと、その真下に20〜40cm程度の空間ができます。この空間は東京ドームに例えるまでもなく、毎日目の前にある「見えているのに使えていない場所」です。
ニトリの「伸縮するクローゼット吊り下げハンガー」は、まさにこのデッドスペースを活用するために設計されたアイテムです。価格は1,290円(税込)。2本のアームをクローゼットの既存ハンガーパイプに引っ掛け、水平バーをのせるだけで設置できます。組み立て不要で、取り付けは2〜3分で完了します。
主なスペックは以下のとおりです。
- 幅:6段階で伸縮可能(約43〜79cm)
- 高さ:8段階で調整可能
- 耐荷重:約15kg
- 素材:スチール・樹脂
耐荷重15kgは、普通のシャツを約30〜40枚掛けてもまだ余裕がある計算です。
実際の使い方としては、上段の既存パイプに長めの衣類(ワンピース、コートなど)を、吊り下げハンガーの下段には短い衣類(子ども服、シャツ、トップス類)を掛けると効率的です。整理収納アドバイザー・三木ちなさんの事例では、姉妹2人分の服が1つのクローゼットにスッキリ収まったと報告されています。
また、高さ調整が8段階できるため、子どもの身長に合わせて下げることが可能です。自分で着替えが難しかった子どもが、吊り下げハンガー導入後に「自分でできる」ようになったケースも多く紹介されています。
収納力アップだけが目的ではないということですね。この商品の詳しいレビューはこちらが参考になります。
【ニトリのおすすめ】1,290円で収納力が倍増!伸縮するクローゼット吊り下げハンガー|kufura
「吊り下げハンガーとは違う、もう一つの2段活用法」として注目されているのが「ダブル収納ハンガー(伸縮1P)」です。このアイテムも1,290円(税込)で販売されているニトリの人気商品です。
吊り下げハンガーがクローゼットの「縦スペース(下部)」を活用するのに対し、ダブル収納ハンガーは「ハンガーポール1本を2段に使う」仕組みです。本体を既存のハンガーパイプに引っ掛けると、下に第2のバーが生まれます。そこに通常のハンガーを交互に組み合わせることで、服をジグザグに配置できます。
ジグザグ配置のメリットは、隣の服の肩部分が重ならないことで生まれる「スペースの節約」にあります。普通に並べると1着あたり約5cmのスペースが必要なのが、交互配置にすることで重なり部分を相殺でき、収納本数が実質的に増えます。
実際にニトリ公式TikTokでも「ハンガーを交互にかけるだけで収納力2倍」と紹介されています。意外ですね。
ただし注意点もあります。ダブル収納ハンガーを使う場合、バー下部に十分な空間(目安:50cm以上)がないと、下段に掛けた服が床を引きずります。クローゼットの高さを事前に測ることが必要不可欠です。それだけ覚えておけばOKです。
吊り下げハンガーとダブル収納ハンガー、2種類を使い分けることで、クローゼット全体の収納効率を最大化できます。例えば、長めのコート・ワンピース専用ゾーンに吊り下げハンガーを設置し、シャツ・トップス類のゾーンにはダブル収納ハンガーを活用する、という組み合わせが理想的です。
参考として、ニトリ公式のダブル収納ハンガーの商品詳細はこちらをご覧ください。
収納を極めるための大前提は、衣類の種類に合ったハンガーを使い分けることです。「すべてのハンガーを同じものに統一すればいい」というのは半分正解で、「同じ種類の衣類には同じハンガーを使う」というのが正確なルールです。
シャツ・ブラウス・カットソーには、薄型で滑りにくいハンガー(M・Lサイズ)が最適です。ポリエステルやシルク系の滑りやすい素材でも、塩化ビニルコーティングが落下を防ぎます。一方、コットン系のシャツは滑らないタイプを使わなくても問題なく、この場合はアルミ製のシンプルな薄型ハンガーがより使いやすい場合もあります。
ニット・セーターは、アーチ型ハンガーが鉄則です。ニットをV字型の一般ハンガーにかけると、重力で肩の部分が引っ張られ、数ヶ月で型崩れします。アーチ型は肩幅を広く受け止めるため、この変形リスクを大幅に下げます。アーチ型ハンガーが原則です。
パンツ・スカートにはスラックスハンガーを使います。折って引っ掛けるタイプなので、縦に吊るすよりスペースが半分で済み、収納効率が上がります。ただしスカートの場合は、ウエストをクリップで挟む「クリップハンガー」のほうがシワになりにくいケースもあります。
コート・ジャケットは、厚みのある肩部分を持つ専用ハンガーが理想です。ニトリには木製・プラスチック製のコート用ハンガーも販売されており、肩幅に合ったLサイズを選ぶのがコツです。なお、裏地のあるジャケットに滑り止めが強すぎるハンガーを使うと、取り出す際に裏地が引っかかって破損するリスクがある点は見落とされがちです。痛いですね。
最後に、色の統一について触れます。ニトリのすべりにくいシリーズはホワイトとブラックが中心で展開されています。クローゼット全体を白で統一すると、服の色が際立ち視認性が上がります。黒で統一するとモダンな印象になり、服の色に影響を受けにくくなります。どちらを選ぶかは好みですが、「混在させない」ことが最重要です。
整理収納アドバイザーによる衣類別ハンガー選びのガイドはこちらが詳しく参考になります。
クローゼット収納はハンガーで決まる!整理収納のプロおすすめのハンガーを紹介|トランクサービス
収納を極めた人が共通して実践しているのが「8割収納ルール」です。クローゼットは容量の8割以内に抑えることで、服の取り出しやすさ・戻しやすさが格段に向上し、結果として整理された状態が長続きします。
計算式はシンプルです。
ハンガーバーの長さ(cm) ÷ 3 × 0.8 = 適正ハンガー本数
たとえばバー長さが90cmなら、90 ÷ 3 × 0.8 = 24本が適正数となります。これが「見やすく・取りやすく・戻しやすい」収納を維持できる上限です。
多くのクローゼットでは30本以上かかっている現状と比べると、想像以上に少ない数字に感じるかもしれません。しかし実際に試してみると、この余白がいかに重要かを実感できます。
ここで重要なのが「ニトリの薄型ハンガー」との組み合わせです。木製ハンガーのままでは24本で90cmが限界でも余白がほぼゼロになりますが、奥行き0.3cmの薄型ハンガーなら、24本でも十分な間隔と余白を確保できます。つまり薄型化によって「8割収納」が現実的なスペースになるということです。
収納を維持するための独自習慣として「1in1out(ワンイン・ワンアウト)ルール」も非常に有効です。新しい服を1着購入したら、必ず古い服を1着手放す、というシンプルなルールです。これを継続するだけで、適正量が自動的に維持され、「気づいたらクローゼットがパンパン」という状況を防げます。
さらに、季節ごとのローテーションを意識することも大切です。春夏物と秋冬物を明確に分け、オフシーズンの衣類は別の収納スペース(または宅配型トランクルームなど)に移すことで、クローゼット内のハンガーは「今シーズン着る服だけ」という状態を保てます。
8割収納を知らずに詰め込んでいると、毎朝の着替えに余計な時間がかかります。1日1〜2分の積み重ねは、1年間で約6〜12時間の無駄につながる計算です。収納は時間の節約でもあるということです。
クローゼットの8割収納についての具体的な考え方は以下の記事も参考にしてください。
クローゼットは8割収納が快適!洋服の適正量がわかる計算式|よむノ

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