

単位をcmで読んでいると、棚の内寸が実は10分の1のサイズになっていて収納物が入らないことがあります。
「cmm」という単位を見て「センチメートルとミリメートルが合わさったもの?」と思った方は多いのではないでしょうか。実は、cmmは「センチミリメートル」と読み、1cmm=0.01mmという極めて小さな長さの単位です。「センチ」は「100分の1」を意味する接頭語で、cmmは「ミリメートルの100分の1」を指します。
この単位が日常に登場するのは、主に楽譜制作ソフトや精密機械の分野です。たとえばカワイのスコアメーカーなどの楽譜作成ソフトでは、五線や小節線の太さをcmm単位で指定します。また、中国の伝統的な長さ単位「丝(シー)」もcmmと同じ0.01mmを意味する単位です。
| 単位名 | 記号 | mm換算 | cm換算 | m換算 |
|---|---|---|---|---|
| センチミリメートル | cmm | 0.01mm | 0.001cm | 0.00001m |
| ミリメートル | mm | 1mm | 0.1cm | 0.001m |
| センチメートル | cm | 10mm | 1cm | 0.01m |
| メートル | m | 1000mm | 100cm | 1m |
つまり、cmm→mm→cm→mという順で、それぞれ「100倍・10倍・100倍」の関係になります。収納家具のカタログやECサイトでcmmが使われることはほぼありませんが、mm(ミリメートル)と cm(センチメートル)の換算の知識は収納選びに直結します。
1mm=0.1cmです。これが基本です。
たとえば「幅450mm」という表記を「幅450cm(4.5メートル!)」と読み間違えるミスが、実際のオーダー棚板などで起きています。家具を買うとき、単位はかならず確認するクセをつけましょう。
参考:楽譜作成ソフトにおけるcmmの使用例
カワイ スコアメーカー7 – 楽譜の設定で使用する単位について(公式ヘルプ)
インテリア・建築業界では、家具や棚のサイズはmm(ミリメートル)単位で表記するのが標準です。これは業界の慣例で、「カンマと小数点の見間違いを防ぐため」「小さい寸法で0.〇〇という表記を避けるため」という理由があります。
ところが一般消費者には、mmとcmが混乱しやすいというのが現実です。
これをcmで読んでしまうと、600cmや1200cmという途方もないサイズになってしまいます。逆に、cm表記の商品をmm表記と誤認すると「60mmしかない小さなもの」と思い込んでしまいます。
単位が書いてない場合はmmだと考えるのが原則です。
ただし、メーカーによっては例外もあります。一般向けの家具通販サイトでは、親切のためにcm表記にしているブランドも存在します(ニトリやIKEAなど)。海外製品の場合はインチ表記になることもあり、1インチ=25.4mmという換算が必要になります。まず単位の確認からはじめることが、収納家具選びの失敗を防ぐ一番の近道です。
| ブランド例 | サイズ表記単位の傾向 | 注意点 |
|---|---|---|
| 国産家具メーカー全般 | mm表記が多い | 数字が大きいのはmmだから正常 |
| ニトリ・IKEA等 | cm表記が多い | 数字が小さくてもcmなので注意 |
| 海外製品(欧米) | インチ表記 | 1インチ=25.4mmで換算が必要 |
参考:家具のサイズ表記とmm単位の基本について
オンラインショッピングも怖くない!意外と知らない"家具のサイズ表記"(BOOMS)
家具のサイズ表記には「外寸」と「内寸」の2種類があります。これを混同することが、収納トラブルの原因になります。
外寸とは、家具の一番外側の寸法のことです。内寸は、実際にモノを入れられる内側のスペースを意味します。この2つには必ず差があり、特にスチールラックや棚ではその差が無視できません。
たとえばポール径25mmのスチールラックの場合、外寸と内寸の差は約75mm(7.5cm)にもなります。外寸90cmのラックを購入しても、実際に物を置ける内寸は約84cm弱になる計算です。
これが条件です。
棚のカタログに書いてあるサイズは基本的に「外寸」です。収納したいモノのサイズと照らし合わせるときは、内寸で比較するのが正解です。たとえばA4ファイル(幅約220mm)を横に並べて収納したいなら、棚の内寸が220mm以上あることを確認しなければなりません。
また、引き出し付き収納家具の場合も同様で、外寸から側板や背板の厚み分(板の厚みは一般的に12〜18mm程度)が引かれた内寸が実際の収納スペースです。引き出しの底まで丁寧に収納したいなら、内寸の深さも必ず確認してください。
外寸→内寸への換算を怠ることが、収納失敗の最大原因のひとつです。購入前に「外寸と内寸のどちらが表記されているか」を確認してから購入する習慣をつけましょう。
参考:スチールラックの外寸・内寸計算方法
収納棚を選ぶときや収納スペースを測るとき、単位が混在すると計算が混乱します。ここで使いやすい換算の早見表を整理しておきます。
| mm | cm | m | 実寸イメージ |
|---|---|---|---|
| 10mm | 1cm | 0.01m | 指の太さくらい |
| 100mm | 10cm | 0.1m | はがきの横幅くらい |
| 300mm | 30cm | 0.3m | A4用紙の短辺くらい |
| 450mm | 45cm | 0.45m | 一般的な棚の奥行の目安 |
| 600mm | 60cm | 0.6m | 雑誌4冊を並べたくらいの幅 |
| 900mm | 90cm | 0.9m | 一般的なドア幅と同じくらい |
| 1800mm | 180cm | 1.8m | 大人ひとりが立った身長と同じくらい |
| 2400mm | 240cm | 2.4m | 一般的な天井高より少し高い |
この早見表は使えそうです。
数字だけを見てもイメージが湧きにくい場合は、「身近なものの長さ」と対応させると一気に理解が進みます。たとえば「30cm=A4用紙の短辺」「45cm=一般的な棚の奥行き」「90cm=ドア幅」といった基準を頭に入れておくと、カタログを見たときに即座にサイズ感をつかめます。
単位換算の計算式も覚えておきましょう。
頭の中で計算するのが面倒という方には、CASIOの高精度計算サイト(keisan)やTEPIAの単位変換ツールが便利です。どちらも無料・登録不要でブラウザから即座に換算できます。
参考:無料で使えるオンライン単位換算ツール
長さの換算ツール(CASIO 高精度計算サイト keisan)
TEPIA 単位変換ツール(長さ・面積・体積など対応)
実際に収納棚を選ぶときの失敗には、単位の読み違いや採寸ミス以外にもさまざまなパターンがあります。これらは「知っておくだけ」で防げるものばかりです。
まず押さえたいのが「設置スペースの採寸ミス」です。収納棚を壁に沿って置く場合、壁が完全な垂直・水平でないことがあります。そのため設置場所は1か所だけでなく、上中下・左右など複数箇所を測定し、最も狭い数値を基準にするのが安全です。
次に「巾木(はばき)の見落とし」も要注意です。壁と床の境目にある出っぱり部分(巾木)は一般的に厚さ10〜15mm程度あり、棚を壁ぴったりに置こうとすると巾木に当たって浮いてしまうことがあります。これが原因で奥行き不足になる失敗も起きています。
さらに「スチールラックの外寸と内寸の勘違い」は最も多い失敗のひとつです。これは原則です。
これだけ覚えておけばOKです。
採寸に使うツールは、一般的なメジャーで十分ですが、100円ショップでも購入できるデジタルノギスを使うと1mm単位で正確に測れます。特にオーダー棚板を注文する場合や、隙間収納にぴったりサイズの棚を入れたい場合には、デジタルノギスの活用が失敗を大きく減らします。
また、スマートフォンの「AR計測アプリ」(iOS標準の「計測」アプリやAndroidの各種メジャーアプリ)を使えば、カメラで壁面や収納スペースを撮影しながらリアルタイムで寸法を確認できます。事前に収納スペースを把握しておくと、実店舗や通販サイトで棚を選ぶ際に迷いが大幅に減ります。
参考:スチールラックのサイズ失敗事例と採寸のポイント
スチールラックのサイズ(高さ・横幅・奥行)に注意!測り方・失敗事例(CS-RACK)