容積重量の計算方法とDHLの料金のしくみ完全ガイド

容積重量の計算方法とDHLの料金のしくみ完全ガイド

容積重量の計算方法とDHLの料金のしくみを徹底解説

実は、軽い荷物でも梱包の箱が大きいと送料が実重量の20倍以上になることがあります。


この記事でわかること
📦
容積重量とは何か

荷物が占める「体積」を重量に換算する考え方。DHLを含む国際運送会社はこれを使って料金を決定します。

🧮
DHL独自の計算式

縦×横×高さ(cm)÷5,000で算出。実重量と比べて大きい方が「請求重量」として送料の基準になります。

💡
送料を節約するコツ

梱包箱のサイズを最小限にするだけで容積重量が下がり、送料を大幅に抑えられる可能性があります。


容積重量とは何か:DHLが重量より「サイズ」を重視する理由


DHLをはじめとする国際宅配便では、荷物の料金を「実重量」だけで決めているわけではありません。「容積重量(Volumetric Weight/Dimensional Weight)」と呼ばれる、荷物のサイズから換算した"みなし重量"も使われています。


なぜサイズが関係するのでしょうか。航空機の貨物室は限られたスペースしかありません。金属部品のような重くてコンパクトな荷物と、枕やぬいぐるみのように軽くてかさばる荷物では、飛行機が使えるスペースの量がまったく違います。もし実重量だけで課金すると、軽くてスペースを大きく占める荷物を送る人は割安になり、小さくて重い荷物を送る人が余分なコストを負担することになってしまいます。


これが不公平なのです。


容積重量の考え方は、スペースの使用量に応じて公平に料金を分担するための仕組みです。DHL Expressは国際物流の公平な料金体系を維持するためにこのルールを採用しており、実重量と容積重量のどちらか大きい方が「請求重量(Chargeable Weight)」として送料の計算に使われます。


収納や梱包に気を使っている方にとっては、「コンパクトにまとめれば安く送れる」という感覚は正しいです。ただし、梱包材の選び方や箱のサイズ次第で、想定外のコストが発生するケースがあることも知っておく必要があります。
























比較項目 実重量 容積重量
測定方法 秤で量った数値(kg) 縦×横×高さ÷5,000(cm→kg換算)
いつ適用される? 容積重量より大きい場合 実重量より大きい場合
具体例(2kgの荷物・大きな箱) 2kg 43.9kg(請求対象!)




DHLの公式説明(容積重量の仕組みと計算式)。
容積重量(Dimensional Weight)とは?今さら聞けない基本のしくみ – DHL公式


容積重量の計算方法:DHLの計算式と具体的な数字での例

DHLで使われる容積重量の計算式はシンプルです。次の一行で表せます。


容積重量(kg)= 縦(cm)× 横(cm)× 高さ(cm)÷ 5,000


「5,000」は「DIM係数」または「寸法係数」と呼ばれる数値で、DHLエクスプレスの航空便では5,000が採用されています。これは1kgあたり5,000cm³(5リットル相当)の体積を基準とした換算値です。なお、輸送手段によってこの係数は異なります。


つまり数字が基準です。


  • 📦 DHLエクスプレス(航空便):÷5,000
  • ✈️ 航空貨物(DHL Global Forwarding):÷6,000(IATAの一般規定)
  • 🚢 海上輸送(LCL・混載):÷1,000(体積1m³=1,000kgとみなす)
  • 🚂 鉄道輸送:÷3,000


同じ荷物でも輸送手段によって計算結果が大きく変わります。以下に具体例を示します。


📦 例1:軽くてかさばる荷物(収納ボックスを送るケース)


  • 箱の寸法:60cm × 45cm × 35cm
  • 実重量:3kg
  • 容積重量:60×45×35÷5,000=18.9kg → 切り上げで19kg
  • 請求重量:19kg(実重量の約6倍!)


収納グッズは軽くて大きなものが多いため、このパターンに陥りやすいです。


📦 例2:重くてコンパクトな荷物(工具類など)


  • 箱の寸法:30cm × 30cm × 36cm
  • 実重量:50kg
  • 容積重量:30×30×36÷5,000=6.48kg
  • 請求重量:50kg(実重量が適用)


この場合は実重量の方が大きいため、実重量をもとに料金が算出されます。容積重量が大きく関係してくるのは「軽いのに大きい荷物」という点を覚えておけば大丈夫です。


ちなみに、容積重量の計算結果は通常0.5kg単位か1kg単位で切り上げて適用されるため、計算上の数値より請求額がやや高くなることがあります。この切り上げルールも見落としがちなポイントです。


DHL公式の「賃率適用重量の計算」解説ページ(輸送手段別の係数が比較できます)。
航空輸送、海上輸送、陸上輸送、鉄道輸送の賃率適用重量の計算 – DHL Global Forwarding


容積重量の計算がDHLの送料に与える影響:見落としがちな追加料金

「容積重量さえ正しく計算すれば安心」と思ってしまいがちですが、それだけでは不十分です。DHLには、サイズや重量が一定の条件を超えると発生する「規定外貨物手数料」があり、これが意外な落とし穴になっています。


規定外貨物手数料(寸法)は重要です。


  • 🔴 規定外貨物手数料(重量):1梱包の重量(実重量・容積重量を問わず)が70kgを超えると、1梱包あたり10,500円〜15,000円(時期によって変動)の追加料金が発生します。
  • 🔴 規定外貨物手数料(寸法):1梱包の最長辺が120cmを超えると、1梱包あたり8,000円の追加料金が発生します。なお、2番目に長い辺が80cmを超えた場合も対象になる場合があります。
  • 🔴 規定外貨物手数料(形状):積み重ねができない形状の場合は、1梱包あたり25,000円の追加料金が発生します。


痛いですね。


たとえば、収納棚を分解せずにそのまま箱に入れて送ろうとして、1辺が125cmになったとします。この場合、送料の本体に加えて8,000円が上乗せされます。容積重量の計算では問題なくても、辺の長さで引っかかるのです。


さらに、燃料価格によって変動する「航空機燃料割増料金」や、遠隔地への配送に適用される「遠隔地集配手数料(1梱包あたり最低2,600円〜)」なども存在します。これらのサーチャージは毎月変動するため、発送前にDHL公式の見積もりツール「MyDHL+」で事前確認しておくことを強くおすすめします。


DHLエクスプレスの追加料金・サーチャージ一覧(Ship&coによる解説)。
DHLエクスプレスの輸送料金の計算方法:オプショナルサービス、サーチャージ、通関サービスの料金一覧 – Ship&co Blog


容積重量を下げる梱包の工夫:収納好きが実践できるコスト削減術

容積重量は「サイズ」で決まります。つまり、箱のサイズをどれだけコンパクトにできるかが、直接コスト削減につながります。収納の工夫が得意な方にとっては、むしろ腕の見せどころです。


まず最優先で取り組みたいのが「箱のサイズ選び」です。荷物に対して一回り大きな箱を何気なく使ってしまうと、空きスペース分だけ余計な送料を払うことになります。内容物にぴったりの最小サイズの箱を選ぶことが基本です。


これが基本です。


緩衝材の種類にも気を配りましょう。発泡スチロール(スチレン)のように分厚くてかさばる素材は、それ自体が容積重量を押し上げます。薄くて体積を取らないエアークッション(プチプチ)や緩衝紙を選ぶと、荷物の保護機能を維持しながら箱のサイズを抑えられます。


  • 内容物に合わせて箱をカット段ボール箱は折り込んで高さを低くするだけで容積重量が大きく変わります。不要な高さを2〜3cm削るだけでも積み重なった差が生まれます。
  • 商品を分解して梱包:家具やラックなど分解できるものは、パーツに分けて送ることで1箱あたりのサイズを抑えられます。
  • 複数の荷物を賢く分ける:1つの大きな箱にまとめるより、サイズを抑えた2箱に分けた方が合計の容積重量が下がるケースがあります。計算して比較する価値があります。
  • DHLの専用梱包箱を活用:DHLのビジネスアカウントを持っている場合、DHLの専用梱包資材(箱・封筒)が無料で注文できます。専用サイズに最適化されているため、過剰な容積が生まれにくい設計になっています。


具体的なイメージで考えると、一般的なA4ファイルボックス(約32cm×10cm×25cm)の容積重量は32×10×25÷5,000=1.6kgです。これが3個分入る箱(約34cm×34cm×28cm)を使うと、容積重量は34×34×28÷5,000=6.47kgになります。3個まとめて送っても、個別に比べると割高になることがわかります。これは使えそうです。


発送前の確認には、DHLが提供している「MyDHL+」の無料ツールが便利です。出荷前に容積重量・実重量の概算を入力すると料金の見積もりができます。感覚に頼らず、必ず数字で確かめる習慣をつけましょう。


DHL公式の梱包ガイド(コスト削減につながる梱包のポイントが詳しく解説されています)。
海外発送における荷物の梱包:トラブルを防ぐ梱包のコツと手順 – DHL公式


容積重量の計算と日本郵便・FedExの違い:DHLだけが特別ではない理由

「容積重量ってDHLだけの話?」と思う方も少なくありません。しかし、DHLに限らず、国際エクスプレス便を扱う主要キャリアのほぼすべてが同様のルールを採用しています。ただし、細かいルールは会社によって異なるため、比較して理解しておくことが損を防ぐ近道です。


意外ですね。


































キャリア 容積重量の計算式 備考
DHL Express 縦×横×高さ÷5,000 実重量と比較し大きい方を採用
FedEx 縦×横×高さ÷5,000 各辺の小数点以下を切り上げて計算
日本郵政(EMS) 実重量のみ 容積重量は不適用(重さだけで計算)
航空貨物(IATA基準) 縦×横×高さ÷6,000 DHL Global Forwardingもこちらを使用
海上輸送LCL 縦×横×高さ÷1,000 体積1m³=1トンとみなして計算




注目すべきは日本郵政(EMSや国際小包)です。日本郵政は実重量のみで料金を計算します。容積重量のルールは適用されません。そのため、軽くてかさばる荷物を送る場合は、DHLよりも日本郵政の方がコストが抑えられるケースがあります。これは知っておくと得する情報です。


一方で、DHLエクスプレスは配達スピードと追跡精度の高さが強みです。スピードを取るかコストを取るかが判断のポイントになります。


また、FedExも÷5,000で計算するため計算式はDHLと同じですが、各辺の小数点以下を切り上げて計算するルールが明示されています。たとえば縦31.4cmは32cmとして計算するため、実際より大きく見積もられることがあります。この切り上げルールに注意すれば大丈夫です。


収納グッズや軽量な日用品を定期的に海外へ送る場合は、送るものの重さ・サイズ・緊急度の3つで最適なキャリアを選ぶことが、長い目で見た節約の鍵になります。


FedExによる容積重量(寸法重量)の計算ルール詳細。
寸法重量はどのように計算されますか? – FedEx公式




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