

梱包用PPバンドで編んだかごは、手芸用より約3倍も型崩れしやすいです。
PPバンドでかごを作るとき、まず最初に直面するのが「どのPPバンドを選べばいいのか」という問題です。ホームセンターや100均に行くと、黄色や白の「梱包用」と、カラフルな「手芸用」の2種類が並んでいます。見た目は似ていますが、実は用途が全く異なります。
手芸用と梱包用の違いを表で整理します。
| 項目 | 手芸用PPバンド | 梱包用PPバンド |
|---|---|---|
| 硬さ | 柔らかめで扱いやすい | 硬くてコシが強い |
| カラー | 20色以上から選べる | 黄・白・黒など基本色のみ |
| 幅の種類 | 6mm〜15mm程度 | 12mm〜25mm程度 |
| 巻き癖 | 比較的少ない | 強い巻き癖がある |
| 主な入手先 | 手芸店・ネット通販 | ホームセンター・100均 |
| 100m巻き価格目安 | 500〜800円 | 200〜500円 |
初心者がかご作りに挑戦するなら、手芸用・幅15mmが最もおすすめです。手芸用は柔らかく、1本ずつ扱いやすいうえ、カラーバリエーションが豊富なのでデザインも楽しめます。梱包用は価格が安いというメリットがありますが、硬くて巻き癖が強く、編んでいる途中でひもが跳ね返ってきたり、目がそろいにくかったりと、初心者にはストレスが大きいです。
つまり「安い梱包用でいいか」は間違いです。
PPバンドの幅は、15mmが基本中の基本です。幅が広いほど大きな目になり、かごのサイズが大きくなります。反対に幅が狭いと細かい編み目になりますが、本数が増えて難易度も上がります。最初の1作目は15mm幅のものを選びましょう。
おすすめの購入場所は以下のとおりです。
ダイソーにも手芸用PPバンドキットが販売されていますが、内容量が少なく、大きめのかごを1個作るには2〜4袋必要になることが多いです。材料費が意外とかさむため、最初からネット通販で100m巻きを購入するほうがコスパは良いです。これは使えそうです。
参考:PPバンドの種類・特徴・手芸用と梱包用の違いを解説(シモジマオンライン)
https://shimojima.jp/shop/pages/featurepage_ppband.aspx
材料が決まったら、次は「どのくらい用意すればいいのか」です。ここが初心者の方が最もつまずきやすいポイントの一つです。結論から言うと、幅15mmのPPバンド100m巻き1本で、A4用紙よりひと回り大きめ(縦約25cm×横約35cm×高さ約15cm程度)のかごが1個作れます。
小さめのかご(底15cm×15cm、高さ10cm程度)を作る場合は、下記が目安の材料量です。
これらを合計すると、だいたい3,000〜4,500cm(30〜45m)程度です。100m巻きが1本あれば、余裕をもって作れます。
長さの計算方法には「公式」があります。たてひもは「(底の長さ+高さ×2)+余白10cm程度」、よこひもは「(底の幅+高さ×2)+余白10cm程度」が基本です。高さ10cmのかごなら、縦ひもは底20cm+立ち上がり10cm×2辺+余白10cm=50〜60cmというイメージです。はがき(148mm×100mm)の長辺が約15cmなので、「はがき4枚分弱」がたてひもの長さの目安と覚えると、サイズ感がつかみやすいです。
材料を切るときは、すべて同じ長さで切ってまとめておくことが大切です。切った後は長さごとに束ねて、養生テープなどでまとめておくと作業がスムーズに進みます。
道具については、以下があれば問題なく作れます。
「接着剤は要りますか?」という疑問もよく出てきます。PPバンドかごは基本的に編みで形を保つため、接着剤は不要です。縁の処理にライターで端をあぶる方法を使う場合もありますが、初心者はひもを折り込んで処理する方法のほうが安全で簡単です。道具は最小限でOKです。
PPバンドを手芸用に購入しても、ロール状に巻かれているため「くるくると丸まってしまって編めない!」という声が非常に多いです。PPバンドの巻き癖は、梱包用より手芸用のほうが弱いとはいえ、そのまま編み始めると目がそろわず、仕上がりがガタガタになります。
巻き癖を直すには、1本ずつ逆方向に曲げてクセをとる方法が有効です。具体的には、ひもを両手で持ち、丸まっている方向と逆方向に少しずつ曲げながら引っ張ります。全体を数か所に分けて丁寧に伸ばすと、比較的まっすぐになります。この作業は面倒に感じるかもしれませんが、編む前に全本数分やっておくことで、作業効率が劇的に上がります。
巻き癖を直すのが前提です。
もう一つの方法は、材料を切った後に床や机の上に平らに並べて重しをのせておくことです。本や雑誌を数冊重ねてのせておくだけで、30分〜1時間後にはかなりまっすぐになります。急ぎでない場合はこの方法が簡単です。
初心者がよくやる失敗としては以下のものが挙げられます。
初心者の方が最初にやると一番失敗が少ないのは、底を小さく(10cm×10cm程度)した練習用のかごを1個作ることです。PPバンドは100m巻きで購入すると30〜45mほど余りますから、その余りで練習できます。1回作ると材料の扱い方が体でわかるので、2個目からは格段にきれいに仕上がります。
参考:PPバンドのくるくる巻き癖を直して編みやすくするコツ(丹野さんのアメブロ)
https://ameblo.jp/amu-sendai/entry-12695955187.html
材料が準備できたら、いよいよ編み作業です。PPバンドかごの基本は「格子編み(たてよこ交互に編む方法)」で、これさえ覚えれば正方形・長方形・浅型・深型など、あらゆるサイズのかごが作れます。
編み方の全体の流れは以下のとおりです。
底の組み方で特に意識したいのは、ひもとひもの隙間を均等にすることです。隙間が0.1〜0.2cm程度になるよう、指の腹(爪ではなく)で押さえながら詰めていくとキレイに仕上がります。爪を使うと指が痛くなりやすいので、指の腹を使うのがコツです。
側面を編むときは、よこひもを1段ずつ「下から上へ」の順で入れていきます。最初のよこひもの端を養生テープで一時的にたてひもに固定してから編み始めると、編んでいる途中でずれることを防げます。これは意外と知られていない便利な裏技です。
縁の処理が終わったかごは、底面を軽く押して形を整えてから1〜2時間程度そのままにしておくと、かごがその形に落ち着いてくれます。完成直後はまだひもが動きやすい状態なので、形が決まるまで触りすぎないようにするのがポイントです。形が条件です。
参考:PPバンドかごの作り方(はけご編)詳細手順
https://ameblo.jp/amu-like/entry-12466982004.html
PPバンドでかごが完成したら、収納アイテムとして積極的に活用したいところです。PPバンドかごの最大の特徴は、水に強く・軽く・丈夫という三拍子そろった機能性にあります。素材がポリプロピレン製のため、水で丸洗いができ、洗っても変形しません。
収納への活用アイデアはさまざまです。
PPバンドかごのお手入れは非常に簡単です。汚れたら水で濡らした布でふき取るか、ざっくり水洗いして逆さに置いて乾かすだけです。乾燥が早く、布製のかごのようにカビが生えません。
一点だけ注意が必要なのが直射日光です。PPバンドは紫外線に弱く、長時間日光に当て続けると色あせや変形が起こります。窓際に置く場合は、直射日光が当たらない場所にするか、UVカットのシートを窓に貼るなどの工夫をすると長持ちします。屋外での使用は避けたほうが無難です。
自分の部屋やライフスタイルに合わせたサイズとカラーで作ったかごは、市販品では得られない満足感があります。材料費500〜700円ほどで、棚にぴったりサイズの収納かごが作れるのは、PPバンドならではのメリットです。1個作れば次が作りたくなるはずです。
RoomClipではPPバンドかごを使ったインテリア実例が82件以上投稿されており、収納への活用イメージが豊富に確認できます。
https://roomclip.jp/tag/475026

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