

収納付きオットマンをソファの横に置いているだけで、年間で1万円以上の小物が行方不明になります。
オットマンとは、ソファに座ったときに足を乗せるための背もたれのない台のことです。もともとはオスマン帝国の家具様式に由来すると言われており、現代のリビングでは「足置き+収納」という2役を担う便利アイテムとして定着しています。
収納付きのオットマンは、大きく分けて引き出しタイプ・跳ね上げタイプ・スツール(ボックス)タイプの3種類があります。それぞれ使い勝手が異なるため、ライフスタイルに合わせた選択が大切です。
引き出しタイプは座ったまま横に引き出せるため、リモコンや雑誌など使用頻度の高いものの収納に向いています。一方、跳ね上げタイプは一度立ち上がってフタを持ち上げる必要があるものの、座面下に大きな空間ができるため収納容量が圧倒的に多いのが特徴です。スツールタイプはフタを取り外して中に物を入れる構造で、ホコリの侵入を防ぎやすく、来客時の簡易椅子にもなります。
つまり「何をどれくらいの頻度で取り出すか」が選択の基準です。
収納付きオットマンの特徴をまとめると以下のようになります。
| 種類 | 開け方 | 収納量 | 使い勝手 |
|---|---|---|---|
| 引き出しタイプ | 座ったまま横に引き出す | ★★☆ | ★★★(最も便利) |
| 跳ね上げタイプ | 立って上に開ける | ★★★ | ★★☆ |
| スツールタイプ | フタを外す or 開ける | ★★☆ | ★★☆ |
「収納はたっぷり欲しいけど使い勝手も大事」という場合は、引き出しタイプと跳ね上げタイプの折衷として、サイドに小物入れ付きの跳ね上げ型を選ぶのも一つの手です。使用頻度に応じた収納の「仕分け設計」ができると、リビングの散らかりが一気に解消されます。
収納付きソファのデメリットから考える!自分に合った種類&使い方|SOFASTYLE(各タイプの詳細な特徴と向き不向きが整理されています)
収納付きオットマンを選ぶ際に最も見落とされがちなポイントが「高さ」です。ソファの座面高とオットマンの高さが合っていないと、足を乗せたときに不自然な角度がかかり、長時間使うと膝や腰への負担が増します。これは見た目のおしゃれ感より、日常の快適さに直結する問題です。
目安はソファ座面との高さ差が±5cm以内です。たとえば座面高40cmのソファに使うオットマンは、35〜45cmの高さのものを選べば問題ありません。これはA4用紙を横にしたときの長辺(約30cm)より少し高い程度のイメージです。高さ差が10cmを超えると、足が上がりすぎる・下がりすぎるどちらも不自然な姿勢につながり、くつろぎの質が下がります。
高さが合っていれば問題ありません。
次に確認したいのがサイズ(幅・奥行き)です。一般的な1人用ソファの前に置く場合、オットマンの幅は50〜60cm程度が標準です。これはB5ノート2冊分の幅に相当します。広めのソファや2人でも使いたい場合は、幅70〜90cmのワイドタイプを選ぶと余裕が生まれます。
また、オットマンをソファの前に置くと、ソファとの間に最低40〜60cmの通路スペースが必要です。つまり、ソファ自体の奥行きに加えて約1m以上の設置面積をリビングに確保できるかどうかを事前に測っておくことが必須になります。部屋の広さが6畳前後(約10㎡)のワンルームでは、折りたたみ式またはコンパクトタイプ(幅45cm以内)を検討するほうが現実的です。
オットマンとは?ソファの足置き?高さ・スツールとの違い・使い方も解説|ディノス(高さ選びの基準と失敗例が丁寧に解説されています)
収納付きオットマンは便利なアイテムですが、使い方を誤ると後悔につながる落とし穴もあります。購入後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、4つのデメリットをあらかじめ把握しておきましょう。
① 湿気がこもりやすくカビが発生しやすい
収納付きオットマンは基本的に密閉構造です。空気の逃げ道が少ないため、内部に湿気がたまりやすく、布製品を長期間入れたままにしているとカビが発生するリスクがあります。湿度が55%を超えるとカビ胞子が活性化しやすいと言われており、夏場や梅雨時期には特に注意が必要です。対策としては、シリカゲル系の除湿剤(市販品で200〜300円程度)を内部に入れ、月1回程度フタを開けて換気するだけで大幅にリスクを下げられます。
② 引き出し前のスペースが取れないと使えない
引き出しタイプを選んだ場合、ソファの前にローテーブルがあると引き出しが引き出せないことがあります。これは実際によくある失敗で、せっかくの収納が使えない状態になります。購入前に「引き出し方向の手前に何cmあるか」を実測してから選ぶことが基本です。
③ 収納容量が大きいほどクッション性が落ちる
跳ね上げタイプや大容量タイプは、座面のクッション材が薄くなりがちです。特にウレタンの厚みが3cm以下のものは、座面としての快適さが低下します。子どもがジャンプするような使い方をすると耐久性が著しく低下するため、耐荷重の確認(目安:80〜100kg以上のもの)は必須です。
④ 詰め込みすぎると整理できなくなる
収納付きオットマンの形状は横長が多く、奥まで物を詰め込むと「どこに何があるかわからない」状態に陥りがちです。これが結果的に散らかりの原因になるという皮肉があります。最大収納量の7割程度を目安に使うことと、「何を入れるか」を購入前に決めておくことが整理の鉄則です。
デメリットを知っていれば対策できます。
オットマン収納ソファは「足置き+収納」という使い方だけに留まらず、工夫次第でリビング全体の快適さと収納力を同時に高めることができます。特にワンルームや一人暮らしの6〜8畳の部屋では、「1台で何役こなせるか」が空間の豊かさを決める鍵になります。
ローテーブル代わりに使う
オットマンの上にトレーを1枚乗せるだけで、即席のサイドテーブルとして機能します。これだけでローテーブルを置くスペース(通常40〜60cm分)が節約でき、リビングが体感で一回り広くなります。ただしトレーは滑りにくい素材のものを選ぶのが安全です。これは使えそうです。
来客時の簡易席として使う
普段は足置きとして使っているオットマンを、来客時には座ってもらう席として転用できます。一般的なオットマンの座面高は35〜45cmで、ダイニングチェアに近い高さのため、食事やお茶の席でも違和感がありません。「急な来客でも慌てない」という安心感は、収納性と並んでオットマンの大きな魅力のひとつです。
収納の「ゾーン別整理」で取り出しを瞬時に
収納付きオットマンをより機能的に使うための工夫が「収納ゾーン分け」です。内部を仕切るために、100円ショップで売っているファイルボックスや布製の仕切りを活用すると、A4雑誌・リモコン類・充電ケーブル・来客時のひざ掛けなどを分けて管理できます。これにより「何がどこにあるかわからない」状態を防ぎ、必要なときに10秒以内で取り出せる仕組みができます。
「来客対応・テーブル代わり・収納」の3役が1台で完結します。
ワンルームで特に効果的なのは、ソファ正面にオットマンを置き、テレビとの間のデッドスペースをオットマンが埋める配置です。生活動線を妨げずに足も伸ばせるため、限られた空間の中でリラックス度を高める配置になります。狭い部屋でこそ、このアイテムの真価が発揮されます。
知らないと損する万能アイテムオットマン!3つの活用方法と選び方|SOFASTYLE(足置き以外の活用法とライフスタイル別の選び方が参考になります)
実際に商品を選ぶ際は、機能性・デザイン・価格のバランスを見て判断することが大切です。以下は各ブランドの特徴と選ぶ際の基準をまとめたものです。
ニトリの収納付きオットマン
ニトリの収納付きオットマンはシンプルなデザインで、ホワイト・ブラック・ブラウンなど落ち着いたカラーバリエーションが揃っています。傷や汚れに強い合成皮革タイプが多く、毎日使いのアイテムとして長く使いやすいのが特徴です。価格帯は3,000〜8,000円前後が主流で、初めて収納付きオットマンを試す方に向いています。
IKEAの収納付きオットマン(BOSNASなど)
IKEAのオットマンはスカンジナビアデザインのおしゃれな見た目が人気です。カバーが取り外して洗えるタイプもあり、清潔感を保ちやすい点が魅力です。高さ43cm前後のタイプが多く、標準的なソファとの相性が良い設計になっています。価格は5,000〜12,000円前後と幅があり、素材やサイズで選び分けができます。
アイリスオーヤマの収納スツールオットマン
温かみのあるファブリック生地を採用しているモデルが多く、足を乗せたときの肌触りがよいのが特徴です。耐荷重80kg程度のものが中心で、座面としても安心して使えます。6,000円台から購入できるリーズナブルさも魅力のひとつです。
選ぶ際の最終チェックポイントは以下の3点に絞ると迷いが少なくなります。
- 🔍 ソファの座面高との高さ差が±5cm以内か?(スペック表で確認)
- 🔍 引き出し方向・フタの開き方向に十分なスペースがあるか?(実測してから購入)
- 🔍 耐荷重が80kg以上か?(座面として使う場合は必須)
この3点だけ覚えておけばOKです。
素材については、レザー(PUレザー含む)は水拭きできて衛生的、ファブリックは肌触りがよく冬場に冷たくなりにくいという違いがあります。ペットや小さな子どもがいる家庭では引っかき傷に強いPUレザー系、柔らかい雰囲気を重視したい場合はファブリック系、と使う環境に合わせて選ぶのが後悔しないコツです。
【ニトリ・カインズ・IKEA】収納付きオットマンのおすすめ人気ランキング|monocow(ブランド別の特徴と選び方の基準が比較されています)
多くの人は、収納付きオットマンを買った後に「何を入れればいいかわからない」という状態になりがちです。これは収納アイテムを先に買い、後から用途を考えるという順序の問題です。本当に収納を極めるためには、「何を・いつ・どこから取り出すか」を先に設計し、そのニーズに合ったオットマンを選ぶという逆算の発想が必要です。
具体的には、リビングで発生する「小物の移動経路」を書き出してみましょう。たとえば「テレビのリモコン→ソファ右手の引き出しに入れる」「読みかけの本→座面下の左側スペースへ」「来客用のひざ掛け→フタ付きの中へ」という具合に、取り出す場所と頻度で収納先を決めます。この設計ができると、オットマンの中に「行方不明な小物」が生まれなくなります。
収納設計が先、アイテム選びが後です。
また、収納付きオットマンをソファ周りの「収納の中心」と位置づけると、リビング全体のレイアウトがシンプルになります。本棚やラックを別途置かなくて済む分、部屋の床面積を体感で1〜2畳分広く使えるようになるケースもあります。これは特に一人暮らしや6畳前後の限られた空間では大きなメリットです。
さらに上級の活用として、収納の中身を季節ごとに入れ替える「ローテーション収納」があります。夏はクーリンググッズや扇風機の替えフィルターを、冬はひざ掛けや小型カイロのストックを入れるなど、シーズンに合わせて中身を変えることで常に「今必要なものだけがすぐ取り出せる」状態を維持できます。これは収納プロが実践している整理術の一つで、オットマンの密閉構造と相性が良い使い方です。
収納を最大限に活かすには「仕組みを作ること」が原則です。入れる物を決め、季節で回し、月1回換気する。この3ステップだけで、収納付きオットマンは本当の意味で「リビングの収納の要」になります。
オットマンとは?ソファの足置き以外の使い方・スツールとの違い|a.flat(オットマンの多用途な活用方法とリビングレイアウトの工夫が詳しく紹介されています)

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