

段ボールで作ったフォトボックスに写真を入れると、10年後に写真が黄ばんで取り出せなくなることがあります。
フォトボックスを手作りするうえで最初に確認したいのが、材料の選び方と費用の全体像です。ダイソーやセリアなどの100均で揃えると、合計1,100〜1,430円程度でひとつのフォトボックスが完成します。市販品のフォトボックスは3,000円前後するものも多いため、材料費だけで見れば半額以下に抑えることも十分可能です。これは使えそうです。
ただし、「どこで何を買うか」によって完成度が大きく変わるため、材料ごとの役割を理解してから選ぶことが大切です。
| 材料 | 役割 | 購入先の目安 | 費用目安 |
|---|---|---|---|
| 厚めの段ボール(または厚紙ボード) | ボックスの骨格・強度 | ダイソー | 110〜220円 |
| リメイクシート(木目・無地) | 外装の見た目を整える | セリア・ダイソー | 110円 |
| ラベルシール・インデックスシート | 年代・イベント別に分類 | ダイソー・セリア | 110円 |
| 布テープ・クラフトテープ | 補強・接合 | ダイソー | 110円 |
| 仕切り板(厚紙・プラダン) | 写真ごとの区分け | ダイソー・ホームセンター | 110〜220円 |
| 乾燥剤・防カビシート | 湿気・カビ対策 | ダイソー・キャンドゥ | 110円 |
材料費の合計は、最低構成で約550円、乾燥剤やリメイクシートを加えた完全構成でも1,430円程度です。これが基本です。
なお、収納する写真のサイズ(L判・2L判・ハガキサイズ)によってボックスの内寸が変わるため、材料を買う前に手持ちの写真サイズを確認しておくと失敗が少なくなります。L判写真は縦8.9cm×横12.7cm(名刺の約1.5倍の大きさ)です。2L判はL判の約2倍のサイズで、縦12.7cm×横17.8cm(A5用紙より少し小さいサイズ)に相当します。サイズに余裕をもたせた内寸設計が条件です。
作業に入る前に大まかな流れを把握しておくと、途中で迷わず進められます。この手順で作ると、慣れていない方でもおよそ30〜45分で完成します。短いです。
ステップ1:ボックスの骨格を作る
段ボールや厚紙ボードを使って、底・左右・奥・前の5面を切り出します。写真サイズより1〜2cm大きめに切るのがコツで、これによって写真の出し入れがスムーズになります。カッターと定規を使って直線を出すと、仕上がりが格段に整います。面の接合には布テープを使い、角をしっかり補強してください。特に底面は写真の重さがかかる部分なので、二重に貼り合わせると強度が増します。
ステップ2:外装と内側を仕上げる
外側にリメイクシートを貼ることで、段ボール感のないすっきりしたインテリアになります。リメイクシートは100均でも木目調・マット調・大理石調など10種類以上が展開されており、部屋の雰囲気に合わせて選べます。内側は白い模造紙やコピー用紙を貼っておくと、写真を取り出す際に引っかかりにくくなります。この下処理が大切です。仕切り板は厚紙を写真サイズ+0.5cmで切ったものを複数枚用意し、写真を10〜20枚ごとに区切れるように立てて入れます。
ステップ3:ラベルと乾燥剤をセットして完成
ラベルシールに「2023年 運動会」「2024年 家族旅行」など年代とイベント名を書いて貼ります。ボックスの正面または側面に貼るとひと目で中身がわかります。最後に乾燥剤をひとつボックスの角に置き、蓋を閉じれば完成です。
3ステップが基本です。
収納を極めたい人ほど気を付けてほしいのが、ボックスの素材と写真の長期保管の関係です。一般的な段ボールには「リグニン」という成分が含まれており、時間の経過とともに酸性化が進みます。段ボールを長期保管すると下部に積まれた段が潰れて強度が落ちる危険性があるという専門業者の指摘もあります。
つまり、普通の段ボールで作ったフォトボックスに写真を長期保管すると、写真への酸性劣化が進み、変色・黄ばみが起きやすい状態になります。厳しいところですね。写真の寿命は一般的に50年程度と言われていますが、高温多湿や直射日光のある環境ではそれよりずっと早く劣化が始まります。
| 素材 | 写真への影響 | 長期保管への適性 |
|---|---|---|
| 一般段ボール(未加工) | 酸性化による変色リスクあり ⚠️ | 短〜中期(1〜3年)向け |
| プラスチック製ケース | 酸性劣化なし、防湿性高い ✅ | 長期(5年以上)向け |
| 厚紙ボード(中性紙) | 酸性劣化を抑えられる ✅ | 中〜長期向け |
| 紙製(一般) | 湿気で型崩れしやすい ⚠️ | 短期向け |
手作りボックスで長期保管を目指すなら、素材を「中性紙の厚紙ボード」または「プラスチック製の仕切り」に切り替えることを検討してください。ダイソーでも「プラダン(プラスチック製段ボール)」が110〜220円で購入でき、酸性成分の心配がなく強度も十分です。中性紙ボードを使う場合は、ホームセンターや通販で1枚200〜300円程度で入手できます。
写真の劣化を防ぐ3原則は「光に当てない」「空気に触れさせない」「冷暗所で保管する」です。これだけ覚えておけばOKです。具体的には、湿度60%以下・温度20度以下の環境が写真保管の理想とされています(参考:東京都写真美術館保存管理資料)。手作りボックスの仕上げに乾燥剤を1〜2個入れ、外から光が入らない棚や引き出しの中に入れておくだけで、これらの条件にかなり近づけることができます。
アルバム・写真の保管収納方法と劣化を防ぐ注意点(keep-it.jp)
フォトボックスを手作りしても、中の写真がぐちゃぐちゃでは収納を極めたとは言えません。ここからは、作ったボックスを「出し入れしやすく・見た目も整う」状態にするための工夫を紹介します。
ラベルの作り方にはいくつかの方法があります。最も手軽なのは、ダイソーで販売されている「手書き用ラベルシール」(110円・30枚入り)に年代とイベント名をペンで書いて貼る方法です。書体を揃えるだけで見た目の統一感が出ます。さらに凝りたい場合は、スマホのラベルアプリ(Canvaなど無料)でデザインしたラベルを印刷して貼ると、まるで市販品のようなクオリティに仕上がります。
仕切りの使い方にも工夫が必要です。仕切り板は「写真を立てて収納する」のが基本で、1区画に10〜20枚を目安に分けると取り出しやすくなります。区画の幅が広すぎると写真が倒れてしまい、探す際に雪崩が起きます。1cm厚の仕切りを4〜6枚立てて固定することで、BOX内が完全に整理されます。仕切り板の上部に小さなインデックスタブ(セリアで110円)を付けると、背面からでも中身が一目でわかります。これは使えそうです。
写真を立てて収納するコツとして、一番外側に「インデックスカード」を置くと、ボックスを開けた瞬間にそのブロックの中身が読み取れる設計になります。この「外側から中身が読めるゾーン設計」は、年間100枚以上写真をプリントするような家庭で特に効果を発揮します。ゾーンを決めたら配置は変えない、というルールを作っておくだけで、家族全員が写真を探せる収納になります。
シンプルな写真整理術とアルバムづくりのコツ(kinarino.jp)
ここからは、検索上位には少ない独自視点の話です。手作りフォトボックスで紙焼き写真をきれいに整理できても、「同じ写真のデジタルデータをどう管理するか」という問題が残ります。スマートフォンで毎月100枚以上撮影している人も珍しくない時代に、紙とデジタルの両方を管理するための仕組みが求められています。
多くの方が「デジタルはスマホ、紙はボックス」と別々に管理しているため、同じ写真が重複して増え続けたり、紙の写真だけプリントして管理してデジタルは放置、という状態になりやすいです。意外ですね。
最も効率的なのは、手作りフォトボックスの「ラベル体系」とデジタルのフォルダ体系を完全に統一することです。たとえばボックスのラベルが「2024年_夏旅行」なら、スマホのアルバムフォルダ名も「2024年_夏旅行」にする。このルールを一度作れば、どちらを探しても迷わない環境が完成します。
このとき、クラウドサービスの活用が鍵になります。Googleフォトは無料では保存容量に上限がありますが、Amazon Photosはプライム会員(年額600円/月相当)であれば写真を無制限でオリジナル画質で保存できます。スマホの写真を自動バックアップしておくだけで、「デジタルデータが消えた」という最大のリスクを回避できます。紙写真が万が一劣化しても、デジタル側でオリジナル画質のデータが残ります。結論はデジタルと紙の二重管理が正解です。
手作りフォトボックスは「物理的な思い出の整理」、クラウドやHDDは「データの長期保存」と役割を分けることで、どちらかが失われてもカバーできる仕組みが作れます。

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