

フックサイズを1番手上げると、フッキング率よりバラし率が先に下がります。
ブレードゲームでダブルフックが選ばれる最大の理由は、フッキング率とバラしにくさの両立にあります。通常のシングルフックでは、ブレードが高速で回転し続けるため、フックポイントが寝てしまうタイミングが必ず発生します。
これに対してダブルフックは、2本のフックポイントが互い違いの角度で配置されているため、どちらかが必ず立った状態を保てます。つまり、ブレードの回転中でも常にフッキングできる体勢が維持されているということです。
さらに大きなメリットが、2本同時にフッキングする点です。ヴァンフックの公式情報によれば、2本掛かりの場合はファイト中に一方のフック穴が拡がりにくくなるため、身切れや口切れによるバラしが大幅に減少します。特にサワラのような口周りが裂けやすい魚では、この効果が顕著に表れます。
ただし、ダブルフックには注意点もあります。フックポイントが2本ある分、貫通させるために必要なフッキングパワーも大きくなります。ドラグが緩め、もしくは巻きアワセの力が弱い場合は、2本とも刺さりきらずに片方しか掛からないケースが出てきます。
これが原因で「ダブルフックなのにバラシが多い」という状況が起きることがある点は知っておく必要があります。フッキング時にはドラグをやや強めに設定し、しっかりと巻きアワセを入れることが条件です。
ヴァンフック公式ブログ:ダブルフックとシングルフックそれぞれの優位性と使い分けの考え方
ブレードジギング用ダブルフックのサイズ選びは、使用するジグの重量と対象魚の大きさで決まります。まずサイズ感を整理しておきましょう。
代表的なヴァンフックのBGダブルを例にとると、ラインナップは#3・#2・#1の3種類です。#3がもっとも小さく、#1がもっとも大きいサイズです。おおよその目安は以下のとおりです。
- #3:30〜50g前後のジグ、湾奥のサゴシ・ライトな青物狙い
- #2:50〜80g前後のジグ、サワラ・ハマチなど標準的な使用場面
- #1:80〜120g以上のジグ、サワラメーター級・大型青物狙い
これはあくまで目安であり、フィールドの水深や潮流によっても変わります。迷ったら#2から使い始めるのが無難です。
サイズ選びで多くの人がやってしまいがちなのが「大きければ掛かりやすい」という思い込みです。フックが大きくなるほど自重も増すため、ブレードの回転バランスに影響が出ることがあります。また、フックポイントが大きすぎると、小型のサゴシや口が小さな魚には逆に不利になる場合があります。
あわせて確認したいのがブレードのサイズです。ヴァンフックのシステムパーツダブルでは、#3のセットには一回り小さなコロラドブレードが付属しており、フックサイズとブレードサイズが最適化されています。フックだけを変えてブレードが大きすぎると、バランスが崩れて回転が不安定になることがあります。
フックとブレードはセットで考えることが基本です。
LureNewsR:ダブルフックとシングルフックそれぞれがハマる状況を船長目線で解説した現場レポート
ダブルフックのメンテナンスと交換時期について、多くのアングラーは「フックが先に傷む」と思い込んでいます。しかしブレードジギングの現場では、実際には逆のことが起きています。
ヴァンフックのブレードワークス システムパーツダブルを6回の実釣(すべてオフショア)で使用したレビューによれば、フック本体の形状変化はほとんどなく、鈎先の切れ味も驚くほど維持されていたという報告があります。それに対し、ブレードのメッキが先に剥がれ、凹みも発生していたとのことです。
つまり「フックより先にブレードがダメになる」というのが実際の耐久性の順序です。これは意外ですね。
このことが収納管理にも直結します。フックを毎釣行後にジグから外してケースに保管する習慣を持つ方は多いですが、実はブレードの状態を先に確認する優先順位で管理することが、コスト面でも効率面でも正しいアプローチです。
具体的には釣行後に次の手順でチェックするとよいでしょう。
- ブレードのメッキ剥がれ・凹みの確認(先に交換が必要になるパーツ)
- スプリットリング(BSリング)の接合部に茶サビが浮いていないか確認
- フック本体の鈎先を指の腹でそっと触れて確認(刺さりが弱くなっていたらシャープナーを使う)
- ボールベアリングスイベルが正常に回転するか確認
また、フックを潮抜きする際はぬるま湯に浸ける方法が有効です。ベアリングスイベルの回転を維持するためにも、毎釣行後の潮抜きはルーティンにすることが大切です。
フィールドモニターによるヴァンフック システムパーツダブルの実釣インプレ:耐久性と収納方法を詳細レポート
ブレードジギング用のダブルフックは、その形状から収納時に「フック同士の絡まり」「鈎先の損傷」「他のジグへの引っかかり」という3つのトラブルが起きやすいパーツです。収納をきちんと整えておくことが、釣り場での手返しスピードに直結します。
まず最も手軽で効果的な方法が、フックシートを活用した鈎先保護です。ヴァンフックのBGダブルには付属のフックシート(ウレタン素材の薄いシート)があります。このシートを適当なサイズに切って針先に刺すだけで、鈎先を傷めずに済みます。この状態でジグにセットしたままタックルケースに収納すれば、ジグ交換は「取り出してフックシートを外してキャスト」だけで完結します。実際にこれだけで、ジグ交換が2秒程度速くなるという現場の声もあります。
専用ケースを活用したい場合は、スリットフォームケースが選択肢の一つです。厚さ34mm前後のスリットフォームケースならば、60g前後のブレードジグを15本程度収納でき、フックが隣のジグに絡まる心配がほとんどありません。
もう一つの方法として、フックとジグを分けて管理するやり方もあります。釣行ごとにフックを外してチャック袋や小分けケースに収納し、ジグはジグで別管理する方法です。フックの状態確認がしやすい反面、毎回スプリットリングの着脱が発生するため、リングの消耗が早くなるデメリットもあります。現場での手返しを重視するなら、フック付きのままフックシートを刺して収納する方法がシンプルで最善といえます。
収納の手間を最小にしたい場合は、ジグを立てて並べられる専用インナーストッカーやフォームケースを使うのが最もストレスが少ない収納形態です。
ブレードジギングで「フッキングは決まっているのにバラシが多い」「ブレードの回転が悪くなってきた」という状況に陥ったとき、多くのアングラーはまずフックを疑います。鈎先が鈍くなっているのかも、サイズが合っていないのかもと考えるのが一般的な発想です。しかし実際の現場では、原因がボールベアリングスイベルの劣化にあるケースが少なくありません。
ブレードの回転はスイベルの滑らかさに完全に依存しています。スイベルの回転が渋くなると、ブレードが正常な高速回転をしなくなります。ブレードが十分に動かなければ、フラッシングもバイブレーションも半減します。魚への集魚力が落ちているのに、フック交換や巻きスピードの調整だけをしていても根本的な解決にはなりません。
注目すべき点は、スイベルの劣化は外見だけでは判断しにくいことです。見た目に傷やサビがなくても、内部のボールベアリングが塩分で固着し始めていることがあります。確認方法は非常にシンプルで、ブレードを指で軽くつまんでくるくると回してみるだけです。スムーズに回り続ければ問題ありませんが、途中で止まる、重さを感じる場合は交換のサインです。
スイベルは消耗品として認識することが大切です。ヴァンフックのBSスイベルのように、ブレード専用設計の高精度スイベルを使用している場合でも、毎釣行後のぬるま湯での潮抜きを怠ると回転性能が急速に落ちます。特に冬場は低温で潮が固まりやすく、潮抜きをサボると1〜2釣行でスイベルが傷むこともあります。
スイベルが正常に回ることが前提条件です。フック交換の前に、まずスイベルの回転確認をワンアクションで習慣にすると、ブレードジギングの釣果が安定します。管理の手間としては大きくありませんが、見落とされやすい部分で差がつくポイントです。
ヴァンフック公式:ブレードゲームにおけるフックとシステムパーツの役割整理