チェーンブロックの使い方で抜根をDIYで完全攻略

チェーンブロックの使い方で抜根をDIYで完全攻略

チェーンブロックの使い方で抜根を安全・確実に進めるための完全ガイド

切り株を2年放置すると、シロアリ駆除だけで25万円以上の出費になることがあります。


📋 この記事でわかること3つのポイント
🔧
チェーンブロック抜根に必要な道具

三脚ヘッド・単管パイプ・ワイヤーなど、必要な道具と選び方を具体的に解説します。

📝
抜根の正しい手順と失敗しないコツ

掘り起こしから引き上げまで、順を追ってわかりやすく説明。配管損傷などの事故を防ぐポイントも紹介します。

💰
レンタル費用と業者依頼の費用比較

チェーンブロックのレンタル相場から、業者依頼との費用比較まで、賢い選択ができる情報をまとめました。


チェーンブロック抜根に必要な道具と選び方


チェーンブロックを使った抜根では、チェーンブロック本体だけあっても始められません。正しい道具を一式揃えることが、作業の成否を左右します。


まず必要なのが「三脚ヘッド」です。単管パイプ3本を束ねて三脚を組むとき、頂点部分に取り付ける専用の金具で、チェーンブロックの吊り下げ口が付いています。耐荷重1tと2tの2種類がありますが、一般的な庭木(直径15〜20cm程度)の抜根なら1t用で十分対応できます。これは350mlの缶ジュースの直径が約6.5cmなので、その約3本分の幹の太さまでが目安です。


次に「単管パイプ」が必要です。直径48.6mmのパイプを2.5〜3mの長さで3本用意します。ホームセンターのコメリなどで1本あたり数百円〜千円程度で購入でき、無料の軽トラ貸出サービスを使えば運搬も楽です。単管の足元には「三脚ベース」を取り付けるのがポイントです。これがないと、根っこの引き抜き力に負けて三脚が地面にめり込んでいってしまいます。


道具がそろったら基本は次の4点です。


| 道具 | 仕様の目安 | 備考 |
|------|-----------|------|
| チェーンブロック | 耐荷重1t | 庭木ならほぼこれで対応可 |
| 三脚ヘッド(タコマン等) | 1t用 | 単管3本を連結するのに必須 |
| 単管パイプ | φ48.6mm、長さ2.5〜3m×3本 | ホームセンターで購入可 |
| 玉掛けワイヤー | 直径9mm以上、長さ2m以上 | 幹への巻き付け用 |
| 三脚ベース | 1t用 | 地面への「めり込み」を防止 |
| 滑り止めグローブ | イボイボ付き厚手 | 軍手では滑るため必須 |


これが最低限必要な構成です。チェーンブロックと三脚ヘッドが1tセットであれば、直径15cmのコニファーや松を10本以上引き抜いても問題なかったという実績も報告されています。なお、ハンドウィンチやパワーウィンチで代替しようとする方もいますが、これらでは根の引き抜き力に全く勝てないことが多く、チェーンブロックが唯一の現実的な選択肢といえます。


道具を購入するほどでもないと感じる場合は、レンタルも有効な手段です。チェーンブロック(1t用)のレンタル相場は1日あたり約2,000〜3,000円です。1週間レンタルだと日額の3〜4倍程度になるため、複数の切り株をまとめて処理する週末作業なら1日レンタルが最もコスパよく使えます。


▶ チェーンブロック抜根の道具・手順を詳しく解説(庭革命コラム)


チェーンブロックを使った抜根の手順とコツ

道具が準備できたら、いよいよ作業に入ります。手順は大きく4つのステップに分かれます。正しい順番を守るだけで、怪我や失敗のリスクを大幅に減らせます。


ステップ1:邪魔な枝を切り落とし、切り株の状態にする


まず樹木を幹だけの状態にします。地面から約1m程度の高さを残してチェーンソーや鋸で伐採しましょう。この「1mの余裕」がのちにチェーンブロックのワイヤーを巻き付ける足がかりになるため、低く切りすぎないことが重要です。周りの太枝も切り落とし、作業スペースを確保します。


ステップ2:根が見えるまで周囲の土を掘る


次に、切り株の周囲の土をスコップやシャベルで掘っていきます。掘り始めの位置は、幹の直径の2倍ほど離れた場所からがベストです。幹に正面から向かって掘ると根に阻まれて進みにくいため、円を描くように均等に掘り進めましょう。高圧洗浄機があれば根の周囲の土を流し落とすことができ、根の状態が把握しやすくなります。


ステップ3:三脚とチェーンブロックを設置し、幹にワイヤーを巻く


三脚ヘッドに単管3本をセットし、切り株の真上になるよう設置します。このとき、三脚ベースをしっかり地面に接地させ、ロープや付属のシャックルで各足を連結してください。三角形の底面が大きいほど安定性が増します。その後、玉掛けワイヤーを切り株の幹に巻き付け、チェーンブロックのフックに掛けます。ワイヤーが外れないことを必ず確認してから次のステップに進みましょう。


ステップ4:引き上げと根切りを繰り返す


チェーンを手動で巻き上げて切り株を引き上げます。持ち上がらなくなったら、一度止めて周囲の土をさらに掘り、見えている根を剪定のこぎりで切断します。根を切るときは刃を垂直に当てるのがコツです。これを繰り返すことで、少しずつ切り株が浮いてきます。引き上げる際は手の力だけに頼らず、膝の曲げ伸ばしで体重を乗せると腰への負担が減ります。


根がほぼ切れて切り株がぐらぐらし始めたら、引き抜けるサインです。大人2人で作業すれば格段に楽に進められます。引き抜いた後は根に付いた土をスコップで叩き落とし、処分しやすい大きさに整えましょう。


つまり、「掘る→ワイヤーで引き上げる→根を切る」の繰り返しが基本です。


チェーンブロック抜根で絶対避けるべき失敗と注意点

作業中に起きやすいトラブルを事前に知っておくだけで、大きな損失を回避できます。特に重要な注意点を整理します。


最も深刻なリスクは「地中の配管への損傷」です。庭の地中には、電気ケーブル・下水管・ガス管・水道管などが埋設されていることが多くあります。チェーンブロックで強引に引き抜くと、これらの管に根が絡まっていた場合に管ごと引きちぎってしまうことがあります。ガス管の修復費用は2〜3万円が目安ですが、大規模な損傷になれば数十万円に達するケースもあります。作業前に自治体や都市ガス・電力会社に問い合わせて埋設物の位置を確認するか、埋設物調査を依頼することが原則です。


次に注意したいのが「斜め吊り」です。チェーンブロックは必ず垂直方向に引き上げる構造になっており、斜め引きは定格荷重を著しく下回る状態になります。三脚の設置がずれていると自然と斜め吊りになるため、三脚が切り株の真上に来ているかを都度確認してください。


また、「定格荷重を超えた使用」も厳禁です。1t用のチェーンブロックで2t以上の荷重がかかる大木を引き抜こうとすると、チェーンが破断するリスクがあります。目安として、幹の直径が20cmを超える木には2t以上のチェーンブロックが望ましいとされています。


最後に「周囲の庭木の根を傷つけないこと」も大切なポイントです。除草剤や薬剤を使う場合は風向きを確認し、近くの植物や建物の基礎に影響しないよう配慮が必要です。


配管確認さえ怠らなければ、ほとんどの失敗は防げます。


▶ 大阪市の抜根作業レポート|周辺環境と配管確認の重要性(ENISIA)


切り株を放置し続けると起こるシロアリ被害と抜根タイミングの見極め

「いずれやればいい」と切り株を放置してしまう方は少なくありません。しかし、放置期間が長くなるほどリスクと出費は膨らみます。これは見逃せないポイントです。


切り株はシロアリにとって格好の住み処です。枯れた木の根は柔らかく、食べやすい状態になっているため、伐採から1〜2年で巣が形成されるケースがあります。シロアリが根から家の基礎や床下に侵入した場合、駆除費用だけで25万円以上、修繕・リフォームを含めると合計で100〜250万円以上になることも珍しくありません。これは家一軒のリスクです。


また、切り株にスズメバチが巣を作るケースもあります。作業中に気づかず刺されるリスクがあるため、放置切り株に作業を始める前には必ず害虫の有無を確認しましょう。


抜根のベストタイミングは、「伐採直後」または「秋〜冬の休眠期」です。伐採直後であれば根が乾燥しておらず、土の密着度も低いため比較的引き抜きやすい状態にあります。休眠期は根の活動が止まり、土中の水分が少なくなるため掘り起こしの作業が軽くなるというメリットがあります。一方、春〜夏の成長期は根が活発に水分を吸い、土にしっかり密着しているため最も引き抜きにくいシーズンです。


業者に抜根を依頼する場合の費用相場は、幹の直径によって大きく異なります。


| 幹の直径(目安) | 業者依頼の抜根費用相場 |
|----------------|----------------------|
| 〜15cm(缶ジュース2本分) | 5,000円〜10,000円 |
| 15〜30cm(ペットボトル2本分) | 15,000円〜25,000円 |
| 30〜50cm(スイカほどの太さ) | 25,000円〜50,000円 |
| 51cm以上 | 25,000円〜それ以上 |


DIYでのチェーンブロック抜根なら、道具レンタル費用(1日2,000〜3,000円程度)だけで済むため、複数の切り株を一度に処理すれば大幅なコスト削減が可能です。ただし道具代、体力、時間を天秤にかけて判断することが大切です。


放置のリスクを考えれば、早めの対処が確実にお得です。


▶ 切り株の抜根費用と放置のリスクを詳しく解説(家工房マガジン)


チェーンブロック抜根後の根の処分方法と庭スペースの有効活用法

無事に抜根が終わったあとに、意外と困るのが「根の処分」です。大きな根株は重量もかさみ、放置するわけにもいきません。ここでは処分方法と、根を抜いた後のスペースの使い方をセットで紹介します。


処分方法の第一の選択肢は「ゴミとして自治体に出す」ことです。燃えるゴミとして出せるサイズ(自治体によって異なる)に切り分ければ、無料または数十円〜数百円で処分できます。根の形状は複雑なため、チェーンソーや鋸でこまめに切り分ける手間がかかりますが、最もコストを抑えられる方法です。


第二の選択肢は「自治体のゴミ処理施設(清掃工場)への直接持ち込み」です。大量の根株が出た場合に特に有効で、ある程度の重さや大きさのまま持ち込める自治体もあります。重量制によっては無料〜数百円で処理できることもあります。ただし、持ち込み予約が必要な自治体が多いため事前に確認が必要です。持ち込み用に軽トラをレンタルする場合は、別途レンタル費用(数千円)がかかります。


第三の選択肢が「業者への一括依頼」です。抜根の施工から根株の処分まで一括して任せられるため、手間が最小化されます。処分費を含めた費用は発生しますが、時間と体力を節約したい場合には合理的な選択です。


根を抜いた後のスペース活用については、庭の収納・整理整頓の観点からも面白い可能性があります。抜根後にできた穴を埋め戻して整地すれば、物置・ウッドデッキ・プランター置き場・家庭菜園スペースなどに転換できます。特にコンパクトな収納庫(幅1.2m×奥行0.6m程度)であれば、切り株1本分のスペースがあれば設置可能です。庭の見た目をすっきりさせながら収納力を高める一石二鳥のリノベーションが実現できます。


これは使えそうです。


根の処分方法を先に決めてから作業に入ると、後で慌てずに済みます。持ち込み先の予約状況や燃えるゴミの出せる曜日を確認するのが先決です。自治体の公式サイトで「草木ゴミ 持ち込み」と検索するのが最もスムーズな確認方法です。


▶ 抜根後の木の処分方法と注意点を詳しく解説(信太商店メディア)




Dragnwin 三脚ヘッド 1t チェーンブロック 三脚 3脚ヘッド チェーンブロック 1000kg チェーンブロック 三脚 ブロックハンガー チェーンブロック用 3脚ヘッド チェーンぶろっく