

稲葉製作所の収納庫はいわゆる「イナバ物置」ブランドとして展開され、小型から大型までかなり細かくシリーズが分かれています。
代表的なシリーズとして、小型~中型の「シンプリー」「アイビーストッカー」、断熱材入りで収納物にやさしい「フォルタプラス」「ナイソー」、大型倉庫やガレージ向けの「フォルタ」「ガレーディア」などがあります。
公式サイトでは、用途別に「小型物置・中型物置・大型倉庫・ガレージ」といったカテゴリでラインナップが整理されており、収納庫選びの第一歩としてどのカテゴリに当てはまるかを決めるのが実は近道です。
イナバ物置の収納庫全体に共通するコンセプトは「堅牢性・耐久性・収納力・使いやすさ」の4点で、板厚や補強構造、扉の機構にかなりこだわっているのが特徴です。
参考)イナバ物置が選ばれる理由とは
例えば扉にはステンレスの独自ヒンジ方式を採用し、一般的な蝶番よりも強度を高めて開閉のスムーズさと耐久性を両立させています。
参考)イナバ 物置 シリーズごとの特徴 - リフォーム・エクステリ…
また、屋根や壁の構造では雨水や熱、結露への対策がシリーズ共通のテーマになっており、単に「物をしまう箱」ではなく、収納物を守る設備として設計されている点が他社との違いとしてよく挙げられます。
収納庫選びで見落としがちなのが「断熱材の有無」と「庫内の換気」ですが、稲葉製作所では断熱材付きのシリーズを用意し、屋根上部のフィンや換気口で熱と湿気を逃がす工夫をしています。
特にナイソーやフォルタプラスなど断熱仕様の品番は、屋根裏に断熱材と化粧板、扉や側板にも断熱材や化粧板を採用しており、温度変化による収納物の変形や結露を抑える構造になっています。
参考)イナバ物置
園芸用品やタイヤなど温度変化に弱い物を入れる場合は、サイズより先に断熱仕様かどうかをチェックするのが、長期的にはコスパのよい選び方と言えます。
扉の開き方や鍵の仕様も収納庫の使い勝手に直結しますが、イナバ物置では右・左開きを現地で切り替えられたり、プッシュ式の仮ロック機能、リバーシブルキーの採用など細かな配慮があります。
また、パネルとフックを組み合わせて壁面収納を増やす仕組みや、バー+フックで小物を引っ掛けて収納できるなど、内部の収納力アップのためのアクセサリも用意されています。
こうした地味に見える装備が、日々の出し入れのストレスを減らし、収納庫の満足度を大きく左右するポイントです。
公式サイト「イナバ物置 ラインナップ」では、シリーズごとに写真や仕様、サイズバリエーションが一覧できるため、まずはここで全体像を把握し、自分の敷地と用途に合う候補を絞り込むとスムーズです。
参考)ラインナップ
イナバ物置公式 ラインナップ一覧(シリーズ構成と用途別の違いを確認する参考リンク)
稲葉製作所の収納庫の中でも「フォルタ」シリーズは、中型~大型の屋外収納庫・倉庫として人気が高く、多雪型やハイルーフ仕様などバリエーションが豊富です。
フォルタは一般型・多雪型・ハイルーフ型といった仕様に分かれ、同じ間口でも高さや耐荷重が異なるため、設置エリアの積雪条件や収納する物の高さに応じて選択できます。
Yahoo!ショッピングなどの通販サイトの仕様を見ると、間口3m前後・奥行1.3m前後・高さ2mクラスのモデルが中型~大型物置としてスタンダードサイズになっていることが分かります。
フォルタシリーズの耐久性を支えるポイントのひとつが、板厚と補強構造です。
指定建築材料として扱われるモデルもあり、雪荷重や風荷重に耐えるための設計が施されているため、屋外に長期間設置しても歪みや扉の不具合が出にくいと評価されています。
参考)イナバ物置 大型倉庫|物置、車庫|住宅設備|DIY、工具 お…
多雪型を選ぶと、積雪地帯で屋根に雪が載った状態でも安全性を確保できるよう強度がアップされており、豪雪地域のユーザーからのレビューでも安心感が指摘されています。
フォルタプラスは、フォルタに断熱材を追加したタイプで、収納物の温度変化に配慮したシリーズです。
断熱材入りの屋根や扉、側板によって庫内の急激な温度変化を抑え、結露や熱による収納物の変形を軽減する設計になっており、タイヤや工具、電動自転車のバッテリーなどを収納するユーザーに向いています。
通常のフォルタより価格は上がりますが、収納物の寿命やメンテナンスコストを考えると、長期的には十分回収できると考えるユーザーも多いはずです。
サイズ選びでは、外寸だけでなく「有効開口幅」と「棚板の奥行」も重要です。
公式や通販サイトの仕様には、扉の開口寸法として幅や高さが明記されており、ここを確認しておかないと、購入後に「奥まで荷物が入るのに、出し入れで引っかかる」といったストレスにつながります。
また、棚板を追加することで収納力を高められる一方で、大型の園芸機械や自転車などを収納する場合は、あえて棚板を減らす・片側だけにするなどのレイアウトも検討する価値があります。
意外と見落とされがちなポイントとして、フォルタシリーズの一部サイズは基礎の寸法に余裕が必要で、土間コンクリートやブロック基礎を先に打つ場合は、施工業者との事前調整が重要です。
特にDIYで設置する場合、説明書通りに基礎を作らないと、後で扉の建て付け調整に苦労したり、アジャストベースの調整幅を使い切ってしまうケースもあるため、設置前に仕様図の数値をよく読み込んでおきたいところです。
イナバ物置が選ばれる理由(構造と耐久性の考え方を確認する参考リンク)
稲葉製作所の収納庫の中で、断熱性や室内的な使い勝手を重視したシリーズが「ナイソー」系と小型収納庫「シンプリー」です。
ナイソーシリーズは二重構造を採用しており、屋根裏に断熱材と化粧板、後板・側板にも化粧板、扉にも断熱材を備えることで、熱や結露による収納物へのダメージを抑えることを狙った設計になっています。
シンプリーはコンパクトな小型収納庫ながら、木目調の内装や断熱材入りのモデルも用意され、庭先やベランダに置いても生活空間となじみやすいデザイン性が特徴です。
断熱構造のメリットは、単に「夏でも熱くなりにくい」だけではなく、庫内の温度変化がゆるやかになることで結露を防ぎ、紙類や布製品、精密機器など湿気に弱い物を傷みにくくする点にもあります。
特に自宅で使わない季節もの家電や衣類、アルバムや書類などを収納する場合、断熱仕様でない収納庫に比べてトラブルリスクが減るため、設置コストと天秤にかけながら検討する価値があります。
また、ナイソーシリーズでは、扉の跳ね返り防止機能や仮ロック機能など操作性の面も考えられており、日常的な「出し入れのストレス」を減らす工夫が随所に見られます。
シンプリー小型収納庫では、内装の木目調パネルや1cmピッチで調整可能な棚板など、細かな収納調整ができる点が特徴です。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/3346dbdf5520a608d51d37332041e7e744604c63
棚板を細かく動かせることで、文庫本サイズから大型辞書サイズまで無駄なく収納できるようになっており、狭いスペースを最大限有効活用したいユーザーに向いています。
さらに、上置きタイプの深型オープン棚などと組み合わせることで、壁面収納を天井近くまで立体的に使えるため、室内の「見せる収納」と屋外収納庫をうまく併用するレイアウトも考えられます。
意外なポイントとして、ナイソーや断熱仕様のシンプリーは、断熱材と化粧板のおかげで庫内の体感温度や雰囲気がかなり違うため、「納戸の延長」として半屋内的に使うユーザーもいます。
例えば、DIY工具やホビー用品を整理して作業スペースに近い場所にまとめたい場合、単なるスチール倉庫ではなく、断熱・化粧板付き収納庫を選ぶことで「ちょっとした隠れ家収納」のような使い方が可能です。
イナバ物置 シリーズごとの特徴(ナイソー・シンプリーなど各シリーズのポイント解説)
稲葉製作所の収納庫は、プロ施工だけでなくDIYで組み立てるユーザーも多く、組立説明書の分かりやすさがよく評価されています。
イナバ物置の説明書はイラストが豊富で部分的にカラー表示もあり、他社に比べて視覚的に理解しやすい構成になっているため、「DIYは初めて」という人でも手順を追いやすいとされています。
一方で、基礎づくりや水平出しなど、金属パネルの組立以外の工程でつまずくケースもあるため、「組立が簡単=全工程が楽」という意味ではない点には注意が必要です。
DIY組立の事例では、土間コンクリートを自前で打ち、アンカーボルトで固定したユーザーが、基礎の水平出しに2日ほどかけたというケースも紹介されています。
ここまで丁寧に基礎を作ると、本体の組立自体は電動ドリルなどを使って1時間ほどで完了し、扉の歪みもなく快適に使えているという報告があり、実は「収納庫の寿命は基礎で決まる」と言っても大げさではありません。
ブロック基礎で設置する場合でも、アジャストベースの調整範囲内に収まるようあらかじめ高さをそろえ、排水方向を意識した配置をしておくと、後々のトラブルをかなり防げます。
バイク保管庫シリーズのDIYレポートでは、「土間タイプ」か「床付タイプ」かで悩んだうえで、将来のカスタマイズ性やサイズ展開を考慮して土間タイプを選んだという実例があります。
参考)イナババイクガレージを建てました!(その1) - おばいき!
床付タイプは施工が手軽な反面、サイズバリエーションが少ないうえ、用途によっては床構造そのものが制約になり得るため、何をどのように収納するかを具体的にイメージして仕様選びをすることが重要だと気付かされます。
このような実例を読むと、カタログスペックだけでなく、施工方法や将来の使い方も含めて「収納庫のライフサイクル全体」を設計する視点が大切だと分かります。
メンテナンス面では、稲葉製作所の収納庫は基本的に錆びにくい塗装と構造が採用されているものの、海沿いや積雪地帯では定期的な点検が推奨されます。
具体的には、屋根や基礎まわりの落ち葉・雪の堆積を取り除く、扉レールのゴミを掃除する、コーキング箇所の劣化をチェックするといったシンプルな作業でも、10年スパンで見たときのコンディションに大きな差がつきます。
イナバ物置・収納庫の組立は難しいの?(DIY組立の実例と注意点の参考リンク)
稲葉製作所の収納庫は屋外設備というイメージが強いですが、家の中の収納計画や他の家具とのバランスを考えると、実は「インテリアの一部」として捉えると選びやすくなります。
例えば、室内の壁面収納としてMEMORIAのような1cmピッチで棚板が動かせる壁面収納を導入し、使用頻度の高い物を室内にまとめたうえで、季節物や大型の物をイナバ物置の収納庫に移すという「二段構え」の収納計画が考えられます。
このとき、屋外収納庫のシリーズ選びを「インテリア側に何を残すか」から逆算すると、必要な断熱性・サイズ・扉の使い勝手がかなりクリアになります。
また、庭や駐車スペースに設置する収納庫の場合、「見せる家具」としての役割も意外と大きくなります。
イナバ物置は無機質なスチール箱のイメージがありますが、実際には扉カラーやデザインがブラッシュアップされており、植栽やウッドフェンスと組み合わせることで、外構全体の印象を引き締める「アウトドア家具」として機能させることも可能です。
この視点で選ぶときは、フォルタやシンプリーのカラーラインナップだけでなく、隣接する室内家具の色味や質感との相性も考慮すると、屋内外の収納が一体感のある空間に仕上がります。
さらに、収納庫内部を「家具のように」ゾーニングする発想も有効です。
例えば、棚板の高さを変えて上段に軽い箱物、中段に頻繁に出し入れする工具や園芸用品、下段にタイヤや重量物を置くといったレイアウトを、室内の本棚やクローゼットの整理ルールと合わせておくと、家族全員が直感的に使いやすくなります。
フックやバーを積極的に活用し、「吊る収納」を増やすことで、床面の掃除が楽になり、湿気対策にもつながるなど、屋外収納庫と室内収納のノウハウが相互に応用できるのもおもしろい点です。
最後に、収納庫を導入するタイミングも家具と同じく重要です。
引っ越しやリフォーム、車の買い替え、趣味の道具が一気に増えるタイミングなど、「生活の節目」で稲葉製作所の収納庫を検討すると、単なる物置ではなく、生活動線とインテリアを支える頼れるパートナーとして位置付けやすくなります。