

ロータイプを選ぶとき、いちばん最初に決めたいのが「幅」と「奥行」です。見た目や価格から入ると、設置後に“通れない”“扉が干渉する”“冷蔵庫が開けにくい”が起きやすいので、寸法を優先します。
通路幅の目安は、1人作業なら90cm前後をおすすめする解説があります。振り向いたときに背面収納へ手が届きやすく、ムダな一歩が減るという考え方です。
参考:通路幅の目安(1人作業は90cm前後)
https://www.toyokitchen.co.jp/tksn/detail/30233
また、食器棚(キッチンボード)の奥行は「約45cmが一般的」とされる説明が複数あります。キッチン側(奥行60〜65cmが多い)と合わせて考えると、背面側の奥行が45cm前後だと通路を確保しやすい、という整理です。
参考:食器棚の一般的な奥行(約45cm)
https://yskitchen.co.jp/column/kitchen-aisle-width.html
ここで大事なコツは、「奥行が深いほど収納が増える」だけではない点です。奥行が深いと奥に置いた食器が取り出しにくく、結果として“使わない在庫”が増えがちです。ロータイプは上方向の収納が減る分、奥行の深さで取り返そうとしがちですが、普段使いの食器が手前で完結する設計にすると失敗しにくくなります。
ニトリ公式サイト内でも「食器棚 ロータイプ」の検索結果がまとまっており、ロータイプでも「隙間収納ロータイプ(幅1cm単位で選べる)」のように、幅の調整性を売りにしたカテゴリが確認できます。幅が微妙に合わずデッドスペースが出る場合、こうした“幅調整できるロータイプ”という発想は検討価値があります。
参考:ニトリ公式「食器棚 ロータイプ」一覧(隙間収納ロータイプ等の掲載)
https://www.nitori-net.jp/ec/keyword/%E9%A3%9F%E5%99%A8%E6%A3%9A%E3%80%80%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97/
✅寸法決めの実務メモ(測る順番)
ロータイプは「収納が少ない」のではなく、“収納の設計が問われる”タイプです。高さが抑えられる分、上段に詰め込む逃げ道がありません。だからこそ、引き出し・棚の使い分けで体感収納力が大きく変わります。
食器棚選びの一般論として、引き出しのレール(フルオープンレール、ソフトクローズレールなど)で使い勝手が変わる、という解説があります。奥まで開く引き出しは大皿の出し入れに向き、ゆっくり閉まる引き出しは食器の破損リスクを下げる、という方向性です。
参考:引き出しレール(フルオープン・ソフトクローズ等)の説明
https://my-best.com/15379
ロータイプでありがちな失敗は、「下段に重い鍋・家電・ストックを全部入れて、引き出しが重すぎて使わなくなる」ことです。おすすめは“重い物を入れる”より、“重い物は出し入れ頻度を下げる”設計です。たとえば鍋は毎日使うなら手前の開き戸棚に立てて置く、来客用の大皿は最下段奥に回す、というように頻度で階層化します。
🧠収納の割り振り例(ロータイプ向け)
“意外と効く”小技として、引き出しの中は「収納ボックスで面を揃える」より「立てる収納」で取り出しやすさを作るほうが、ロータイプでは効果が出やすいです。引き出しを全部開けたときに、何がどこにあるか見える状態が理想です。
ロータイプの価値は、食器棚でありながら「作業台(カウンター)」として成立しやすい点にあります。ここで重要なのが高さで、合わないと“置けたけど腰がつらい”“レンジが低くて覗き込む”など、地味なストレスになります。
キッチンカウンターの高さは、身長160cm台なら85cm、170cm台なら90cmが目安、という解説があります。多くのメーカーで85cmが標準として設定されラインナップが多い、という話もあり、ロータイプ食器棚を「簡易カウンター」として使うなら、この高さ帯を意識すると決めやすいです。
参考:身長別のキッチン高さ目安(160cm台→85cm等)
https://forest.toppan.com/refotoru/column/part/kitchen/article-2024-06-26-115/
さらに別の解説では、キッチンカウンター高さがJISで80/85/90/95cmと定められている、という情報も出ています。ここは「家具の高さがキッチンの標準高さ帯に寄せられている理由」を説明するときに使えます。
参考:JISに基づく高さ(80/85/90/95cm)
https://www.woodone.co.jp/media/cat02/4238/
ロータイプを検討している人は、背の高いハイタイプ食器棚が圧迫感になる、もしくは上段が届きにくい事情があることが多いです。だから“高さの最適化”は満足度に直結します。
📌チェックの仕方(自宅でできる)
食器棚は中身が割れ物なので、地震対策は“やりすぎ”くらいでちょうどいいです。ロータイプは背が低い分、ハイタイプより倒れにくいイメージを持たれがちですが、引き出しを開けた瞬間に重心が前へ寄ると、想定外の動きをします。
L字金具の取り付けでは、壁に柱や下地がある位置を確認して固定する、という注意が示されています。家具側も芯材(固定できる部位)を確認して取り付けるのが重要です。
参考:壁下地・芯材を確認してL字金具で固定する注意
https://www.murauchi.net/culture/eq_safety/03.html
また、東京都の防災情報では、L型金具はスライド式・上向き・下向きがあり、下向き取り付けが最も強度が高い、という説明があります。ロータイプの“油断しやすさ”を締める根拠として使いやすいポイントです。
参考:L型金具(下向き取り付けが最も強度が高い)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/bousai/1000027/1005737.html
🛠️ロータイプ食器棚の転倒対策チェック
ここまでやると「食器棚選び=収納家具」ではなく、「食器棚選び=家庭内のリスク管理」になります。特に賃貸の人は壁固定をためらうことが多いので、退去時の原状回復も含めて“どこまでやるか”を先に決めると迷いが減ります。
検索上位の“サイズ・収納・おすすめランキング”に埋もれやすいのが、蒸気対策です。ロータイプは天板に家電を置く比率が高く、炊飯器・電気ケトルなど「蒸気が出る家電」と相性問題が出やすいのに、購入前の検討から漏れがちです。
食器棚の選び方として、スライド棚の背面に蒸気を逃がす孔が開いている場合がある、という説明があります。さらにニトリでは、オプション追加でオープンスペース上部の素材をMOISS素材へ変更できる、とも説明されています(蒸気を吸収・放出し結露を防止できる素材、という位置づけ)。これは「ロータイプは家電置きになりやすい」という現実に対して、刺さりやすい情報です。
参考:蒸気対策(通気孔の説明、MOISS素材オプションの言及)
https://my-best.com/15379
この話が“意外に重要”な理由は、家具の寿命が「見える傷」より「見えない劣化」で決まることが多いからです。蒸気による結露が繰り返されると、表面の化粧材の浮き、内部材の劣化、カビ臭など、あとから効いてきます。ロータイプを長く使うなら、蒸気が当たる位置(上面・オープンスペース上部)を先に守るのが合理的です。
💡蒸気対策の実務(買う前〜買った後)
ニトリ 食器棚 ロータイプは、サイズの合わせ方さえ外さなければ、作業台としても収納としてもバランスを作りやすいカテゴリです。最後は「幅・奥行・高さ・地震・蒸気」の5点を、自分の家の優先順位で並べ替えて決めると、買った後の納得感が残ります。