

内田洋行 ajチェアの最大の特徴は、座る人の体重を検知して背もたれの反力を自動で調整する「オート・センシング・メカニズム」を搭載している点です。 一般的なオフィスチェアでは、レバーやダイヤルでリクライニングの固さを手動調整する必要がありますが、このチェアでは座った瞬間に最適な反力へ近づくため、共用席でも調整忘れのストレスが大きく減ります。 体重に比例して背の反力が強くなる構造のため、体格が違う複数のユーザーが入れ替わっても、極端に沈み込みすぎたり、反発が強すぎるといった違和感が起こりにくい設計です。 これにより、フリーアドレスオフィスや会議スペースなど「不特定多数が座る場」で真価を発揮するチェアと言えます。
3Dメッシュバックは、単なる一枚メッシュではなく、形状の異なる356個の開孔をエリアごとに設計し、部位に応じて伸びやすさや支え方を変化させているのが特徴です。 例えば、肩周りは動かしやすいようにしなやかさを重視し、腰付近はしっかり支えるためにコシのあるパターンを採用しており、メッシュの「見た目の透け感」だけに依存しない着座感のチューニングが行われています。 通気性についても、従来の樹脂メッシュチェア以上の通気性を確保することを目標に開発されており、長時間座り続けても背中の蒸れを抑えられるよう考えられています。 夏場の在宅ワークや空調が一定でないオフィス環境では、この通気性が疲労感の差となって現れやすく、メッシュチェアを選ぶ価値の大きなポイントになります。
参考)プレスリリース|内田洋行、アジア向けオフィスチェア「AJチェ…
座面の裏側には弓形の溝が段階的に設けられており、沈み込み量をエリアごとに調整する構造になっています。 坐骨部分は大きく沈み込み、太もも側は沈み込みを抑えることで骨盤が安定しやすく、腰椎まで自然なカーブを保てるよう設計されています。 これにより、前のめり姿勢と後傾姿勢を行き来するような作業スタイルでも、腰に負担を集中させずに支えることができます。 一般的には背もたれ側の機能が注目されがちですが、座面の作り込みが腰のラクさを大きく左右するため、この点は意外と見落とされやすい「通好みな」ポイントです。
参考)https://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/1209/24/news084.html
この部分の元情報: 内田洋行公式プレスリリース内、AJチェアの機能説明部分。
内田洋行公式のAJチェア製品情報
内田洋行 ajチェアは、日本および東アジア市場を主なターゲットとして設計されているため、サイズ感もアジア人の体格に合わせたバランスになっています。 代表的な仕様として、座面高さはおよそ415〜515mm、座幅は約470〜500mm、背高さは約965〜1065mm、脚幅は約650〜670mmといった数値が採用されています。 一般的な日本人の身長帯であれば、足裏を床につけたまま自然な角度で膝を曲げられるレンジとなっており、極端な高身長・低身長でなければ素直に「ちょうど良い」と感じやすい寸法です。
重量は肘なしタイプで約15.8kg、肘付きタイプで約16.8kgとされています。 キャスター脚ではあるものの、軽量チェアと比べるとしっかりした重量があり、そのぶん座った際の安定感やガタつきの少なさにつながっています。 フリーアドレススペースで頻繁に移動させる場合も、キャスターの転がり抵抗は十分に小さいため、日常使用で重さが大きなデメリットになるケースは少ないでしょう。
参考)【組立設置込】内田洋行 UCHIDA(ウチダ) AJチェア …
カラーバリエーションは、背面はブラックのメッシュを基調とし、座面カラーとしてブラック、グレー、ブルー、グリーン、レッドの5色が用意されています。 これにより、落ち着いたモノトーン系のオフィスだけでなく、コーポレートカラーや部署ごとのテーマカラーに合わせた空間づくりにも対応できます。 在宅ワーク環境でも、壁紙やデスクカラーと合わせて選ぶことで、視覚的なノイズを減らしつつ、自分らしいワークスペースを演出しやすいのがポイントです。
サイズとカラーのバランスは、会議室向け・集中ブース向け・執務エリア向けなど、用途別の使い分けとも相性が良く、複数フロアで同一シリーズを採用しても雰囲気を変えやすい構成になっています。 「同じシリーズでそろえたいけれど、フロアごとに印象は変えたい」というニーズに対して、ajチェアはコストと意匠のバランスがとれた選択肢と言えるでしょう。
この部分の元情報: オンライン販売ページの仕様表および記事内の寸法・色展開説明。
ajチェアには後継・兄弟モデルとして「AJチェア2(AJCHAIR2)」が存在し、外観は似ていても座り心地や仕様がブラッシュアップされています。 AJチェア2では、初代AJチェアで評価の高かった3Dメッシュをベースにしつつ、メッシュ素材やクッションの厚みを見直すことで、より「リッチになった座り心地」と表現される改善が行われています。 特に、座面クッションは長時間のデスクワークでの底付き感を抑える方向にアップデートされており、1日中座りっぱなしになるワーカーにとってありがたい変更です。
機能面では、AJチェア2にも座る人の体重に応じてリクライニング時の反力を自動調整するメカニズムが採用されており、基本的なコンセプトは初代と共通です。 一方で、バリエーションの整理や価格帯の見直しが行われ、現行モデルとして法人向けに提案しやすいラインナップ構成になっている点が異なります。 そのため、新品で導入する場合はAJチェア2、オフィス移転などで中古を含めてコスト圧縮を狙う場合は初代AJチェア、という選び方が現実的です。
参考)https://office-kagu.com/?mode=cateamp;cbid=86031amp;csid=62
選定のポイントとしては、次のような観点が挙げられます。
参考)内田洋行(UCHIDA) エージェイチェア2(AJCHAIR…
なお、AJチェア2はAJチェアのアイデンティティを継承しつつ、現代的なワークスタイルや多様な働き方に合わせてアップデートされた「成熟版」という位置付けで捉えるとイメージしやすいでしょう。
参考)https://www.monotaro.com/p/8092/3966/
この部分の元情報: AJチェア2の販売ページおよび商品説明。
内田洋行 ajチェアは、新品だと肘なしタイプで約5万円台、固定肘付きで6万円台からという価格帯でしたが、中古市場ではかなり手の届きやすい価格になっているケースが多く見られます。 オフィスバスターズなど中古オフィス家具店では、AJチェアシリーズが状態・仕様にもよりますが、定価の3割程度、場合によっては2万円以下でAクラスのチェアが手に入るという案内もあります。 また、ヘッドレスト付きや可動アーム仕様など、かつては上位グレードだった仕様が、型落ちやリニューアルのタイミングで割安に流通することも中古ならではのメリットです。
相場感をつかむ際には、次のようなポイントをあわせて確認しておくと安心です。
参考)https://www.officebusters.com/series/uchida/aj_chair/
特にメッシュバックチェアの場合、メッシュのたるみや破れは座り心地に直結するため、写真で背面のテンション感をしっかり確認したいところです。 座面クッションも、沈み込みが大きく残っている個体は長時間座ると疲れやすくなるため、「へたり具合」を商品説明やレビューでチェックすると失敗を減らせます。 中古ショップによってはメンテナンスやクリーニングを施した「リフレッシュ済み」品を扱っており、その場合、同じ中古でも耐久性や清潔感に大きな差が出る点も見逃せません。
参考)https://www.poweroffice.co.jp/view/item/000000003675
オフィス向けチェアは、法人移転やレイアウト変更のタイミングでまとまった数が中古市場に流れてくることがあり、その波にうまく乗れると状態の良い個体をまとめて揃えやすくなります。 在宅用に1脚だけ探す場合でも、会社で使い慣れたモデルを自宅に迎えることで、姿勢や感覚を統一できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
参考)Yahoo!オークション -「内田洋行 チェア」の落札相場・…
この部分の元情報: 中古オフィス家具店およびオークションサイトの相場解説ページ。
内田洋行 ajチェアの開発コンセプトには、日本を含む東アジアの働き方や身体特性に寄り添うという視点が色濃く反映されています。 国内やアジア圏の都市部では、長時間のデスクワークと、空調環境が必ずしも個人最適化されていないオフィス事情が重なり、「蒸れにくさ」と「姿勢維持のしやすさ」が椅子選びの重要な軸となっています。 そこでAJチェアは、3Dメッシュによる通気性と体重感知リクライニングを組み合わせることで、季節や服装が変わっても一定の快適性を保てるよう設計されています。
また、日本の多くのオフィスでは、まだまだ「自分専用の高級チェア」というより、フリーアドレスや共用席で「多数が同じ椅子を共有する」運用が一般的です。 この環境では、一人ひとりが細かい調整を行う前提の高機能チェアよりも、「座った瞬間からそこそこベストに近い状態」にしてくれるオート・センシング型の方が、実運用での満足度は高くなります。 少し極端に言えば、「調整機能の豊富さ」より「調整しなくていいこと」に価値をおくデザイン思想が、AJチェアのユニークなポジションと言えるでしょう。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/2b490a6c7cc9ef3622725db806d971daece757e8
さらに、内田洋行はオフィス空間のトータル設計や知的生産性の研究にも取り組んでおり、椅子単体ではなく「場づくり」の一要素としてAJチェアを位置づけています。 例えば、自発的な学びを促すオフィスやコラボレーションスペースの事例では、長く座り続けても疲れにくく、かつ「席を立って動きたくなる」軽快さが求められ、その両立にメッシュチェアや可動性の高いチェアが選ばれています。 AJチェアは、こうした働き方の変化に寄り添う「アジア発のオフィスチェア」として、単に座り心地だけでなく、ワークスタイルの変化を支える道具として設計されている点が見逃せません。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/38f0d30ce14ead5536081a461dc657254df72691
この部分の元情報: 内田洋行のオフィスづくり・知的生産性に関する記事とAJチェアのターゲット説明。