

プラス fita の最大の特徴として語られるのが「コンパクト脚」と「シートスライドロッキング」の組み合わせです。
従来のオフィスチェアでは、安定性を確保するために脚の直径が大きくなりがちで、幅1100mmクラスの片袖机の下にうまく収まりきらないケースも少なくありませんでした。
一方でプラス fita は、脚直径約570mmと最小クラスのサイズ感に抑えることで、机下にスッと入り、キャスターを動かしたときの「引っかかり」や「つかえ」を感じにくい構造になっています。
このコンパクト脚と連動するのが、背もたれを倒すと座面が前方にスライドする「シートスライドロッキング」です。
参考)オフィスチェア「Fita(フィータ)」新発売|PLUS プラ…
一般的なロッキング機構は、背もたれと座面が一体で後方に倒れるため、背後の通路スペースを圧迫し、後ろを人が通る際に気を遣う場面がよく見られます。
参考)コンパクトで座り心地も快適な「プラス フィータ(Fita)」…
しかしプラス fita の場合、背もたれを倒すと座面が前方向に移動するため、使用者の重心はわずかに前に残り、背中側への突出量が抑えられます。
その結果、後ろを人が歩く通路幅を極端に広く取らなくても、ロッキング時に人の動線を邪魔しにくいという、省スペースオフィスにとって非常に実務的なメリットが生まれます。
さらに、シートスライドロッキングによって、背にもたれても手元のキーボードやマウス、ノートとの距離が大きく変わらないため、作業姿勢のままリラックスしやすいのもポイントです。
参考)https://office-kagu.com/?mode=cateamp;cbid=86031amp;csid=72
「姿勢が少し崩れるたびに、デスクとの距離を調整していた」という人にとっては、ロッキングのたびにワークポジションをやり直すストレスが減り、作業のリズムを崩さずに休憩を挟めます。
プラス fita の背もたれには、熱がこもりにくいメッシュ素材が採用されており、長時間のデスクワークでも背中が蒸れにくいのが特徴です。
一般的なメッシュチェアは通気性に優れる一方で、織り目が粗いものだと背中のラインが透けすぎてしまい、オフィスでの見た目が気になるという声もあります。
その点、プラス fita のクロスメッシュは細かく織り込まれており、体のラインが過度に透けにくく、座る人のシルエットをほどよくぼかしてくれます。
これにより、オープンなレイアウトのオフィスでも、視線が多く集まる位置に設置しやすいのが、家具としての「配慮された設計」と言える部分です。
座面にはモールドウレタンが採用されており、適度な弾力と沈み込みで体圧を分散し、長時間座っても底付き感が出にくい構造になっています。
参考)プラス(PLUS) オフィスチェア フィータ2チェア(Fit…
背幅約480mm、座幅約460mmというゆったりとしたサイズながら、本体全体はコンパクトにまとめられているため、スリムな見た目とゆったりした座り心地を同時に味わえる点もユニークです。
加えて、丸みを帯びたフレームとツートンカラーの組み合わせが、「いかにもオフィスチェア」という無機質さを和らげており、SOHOや自宅書斎など、生活空間に近い場所にも馴染みやすいデザインになっています。
参考)プラス Fita(フィータ)チェアをレビュー!|いすマニア
プラスの公式ニュースリリースでは、背もたれに採用されたクロスメッシュの色味が、自然をモチーフにした柔らかな色調の8色展開であることが紹介されており、オフィスのイメージに合わせてコーディネートしやすい点も強調されています。
単に「椅子を入れ替える」のではなく、「空間全体のトーンを揃える」ためのツールとして使えるのは、インテリア視点で家具を選ぶ人にとって大きな魅力でしょう。
プラス フィータのデザインやメッシュ素材、サイズ感の概要は、プロのレビュー記事が写真付きでわかりやすくまとまっています。
コンパクトで座り心地も快適な「プラス フィータ(Fita)」をプロがレビュー
現在新品で入手しやすいのは、プラスが展開する後継シリーズ「Fita2(フィータ2)」であり、初代 Fita はメーカー廃番のため、中古市場や在庫限りで見かける程度になっています。
ただし、コンパクト設計・メッシュ背・快適なロッキングというコンセプト自体は Fita2 にも受け継がれており、「コンパクトでよく動く椅子」という意味では両者は近いキャラクターです。
Fita2 の仕様を見ると、背幅480mm、座幅460mm、座面高さ約400〜490mmと、初代 Fita と同等のゆったり感を持ちながら、シンクロロッキングやロッキング強度調節、座面高さ調節など、現代のオフィスチェアに求められる調節機能を備えています。
参考)https://item.rakuten.co.jp/office-com/ga-kc-ft61mkl/
また、アジャスト肘モデルでは、高さを80mm範囲で調整できるほか、肘パッドの前後スライド30mm、左右角度30度の調節が可能で、PC作業時の肩や腕への負担軽減に配慮されています。
選び方の視点としては、次のようなポイントが挙げられます。
また、プラス ガラージの通販ページでは Fita2 シリーズがラインナップされており、採用されているメッシュやカラーバリエーション、脚・肘の仕様が一覧で確認できます。
参考)Fitaの通販
実際に導入するときは、脚の素材(樹脂脚かメタル脚か)、肘の有無、張地カラーを決めていくことになりますが、「デスク下に入るか」「ロッキング時に通路をどれくらい圧迫するか」という観点から、事前にオフィスの寸法を測っておくと失敗しにくくなります。
プラス Fita2 の公式ページでは、「多機能コンパクトなメッシュチェア」としての考え方や、サイズ・仕様が整理されています。
オフィスチェア Fita2(フィータ2) - プラス ファニチャーカンパニー
プラス fita シリーズは「省スペースでレイアウト自由度が高い」という点が非常に特徴的で、オフィスでも自宅でも、工夫次第でスペース効率を大きく高められます。
コンパクト脚とロッキング時の前方スライド構造により、デスク後方の必要通路幅を抑えられるため、壁付けデスクや通路際の席でもストレスなく使えるのが強みです。
特に、幅1100mm 程度の片袖机を多く使っているオフィスでは、「どうしても椅子が全部は収まりきらない」「引いた椅子の脚が通路にはみ出す」といった悩みを抱えがちですが、Fita 系なら机下への収納性が高く、退席時も通路をすっきり保ちやすくなります。
在宅ワークでの活用という観点では、机の幅が 1000mm 前後しかないコンパクトなPCデスクにも合わせやすく、一般的な大型オフィスチェアほどの「存在感の大きさ」に悩まされないのが利点です。
ノートPCと外付けモニターを置いた狭めのワークスペースでも、脚まわりが窮屈になりにくく、椅子を回転させて振り向いたときに隣の棚や壁に頻繁に当たるといったストレスも軽減できます。
また、カラーコーディネートを活かして「ゾーニング」を行うのも、プラス fita シリーズならではの使い方です。
たとえば、
といった運用をすると、サインや掲示物に頼りすぎずに、自然と利用者の行動を誘導できます。
在宅環境では、デスク周りの小物や収納家具と色を合わせることで、ワークスペースだけ浮いてしまう「オフィス感」を抑え、インテリアに溶け込ませることも可能です。
さらに、「コンパクトな椅子 = 小柄な人向け」というイメージを持たれがちですが、プラス fita / Fita2 は背幅・座幅がゆったりしているため、体格が大きめの人でも窮屈になりにくい点が意外なポイントです。
省スペースチェアでありながら、座る人の快適性を犠牲にしていない設計は、オフィス家具メーカーとしてのノウハウが反映されている部分と言えるでしょう。
プラス ガラージの Fita 系商品一覧では、カラーラインナップや脚・肘のバリエーション、利用シーンに合わせた写真が見られます。
Fita の通販 | ガラージ 【Garage】 - プラス
あまり表立って語られませんが、プラス Fita / Fita2 のシリーズは、サステナビリティや長寿命利用という観点からも興味深い椅子です。
Fita2 では、背面と座面の張地にバイオPETクロスが採用されており、石油由来原料だけに頼らない素材使いで、環境負荷軽減を意識した設計になっています。
こうしたバイオ系ポリエステル素材は、一般的なファブリックと比べても十分な耐久性を持ちながら、再生可能資源の活用を進められる点で、オフィス家具分野でも採用が増えつつあります。
さらに、省スペースで軽やかなデザインの椅子は、「長く使えるかどうか」という観点でも有利です。
大型で重いチェアは、一度オフィスレイアウトを変えようとしたときに「動かすのが大変」「新レイアウトに合わない」といった理由で買い替え候補になりやすく、結果として家具のライフサイクルを短くしてしまう場合があります。
一方、プラス fita のようにコンパクトかつ汎用性の高いデザインの椅子は、新しいレイアウトや用途にも転用しやすく、「会議室からフリーアドレス席へ」「固定席からサテライトオフィスへ」など、場所を変えながら使い続けやすいのです。
これからのワークスタイルでは、「一人一脚の固定席」から「時間帯や業務内容に応じて席を選ぶ」スタイルへ移行していくと言われています。
その意味で、プラス fita / Fita2 のようなコンパクトメッシュチェアは、
といった点から、「働き方が変わっても使い続けられる椅子」としてのポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。
在宅ワークでも、「将来引っ越しをして部屋のサイズが変わる」「仕事用と趣味用の机を入れ替える」といったライフスタイルの変化は起こりがちです。
その際に、巨大なゲーミングチェアやハイバックチェアは置き場に困りがちですが、プラス fita クラスのコンパクトチェアなら、書斎からリビング脇のデスクへ、あるいは家族の子ども部屋へと、比較的スムーズに用途変更ができます。
「いまの働き方」だけでなく、「数年後の自分の生活や仕事のスタイル」までイメージしながら椅子を選ぶなら、コンパクトかつ長く使えるデザインのプラス fita シリーズが、意外と合理的な選択肢に見えてくるのではないでしょうか。