

飛騨産業の「森のことば」は、節や白太をふくむホワイトオーク材をあえて活かしたシリーズで、「無垢材の個性を隠さず見せる」ことをコンセプトに2001年に誕生しました。
従来は見た目が悪いとして取り除かれてきた節のある部分を積極的に使い、森林資源の有効活用と、自然の表情そのものを暮らしに取り込むという思想が評価され、発売当初から飛騨産業を代表するラインに成長しています。
デザインは過度な装飾を排したシンプルで直線的なシルエットで、直線的なフレームと分厚い無垢材のボリューム感によって、ナチュラルでありながら存在感のあるリビングをつくれる点も、ソファを含むシリーズ全体の大きな魅力です。
ソファはロースタイル寄りの座面高とどっしりした木フレームを組み合わせ、「森の中でくつろぐ」ような包まれ感を目指して設計されており、シリーズとしてダイニング・収納・ベンチとトータルコーディネートできるため、中古でも「まとめて揃えたい」という指名買いが起きやすいのが特徴です。
一方で、節や虎斑がしっかり見えるため、実際の住空間に置くと「思った以上に木の主張が強い」と感じる声もあり、好みが分かれやすいシリーズであることを理解して選ぶことが、満足度の高い中古購入につながります。
森のことば ソファの中古相場をざっくり把握するうえで、まず新品価格のレンジを押さえておくと、値付けの妥当性を判断しやすくなります。
シリーズ全体としては、ダイニングチェアが約5万円前後、150cmクラスのダイニングテーブルが約17万円前後とされ、ソファは張地ランクによって差はあるものの、2人掛けでおおよそ20万〜30万円台に位置づけられています。
中古市場では、Yahoo!オークションの「飛騨産業 森のことば ソファ」関連の成約データ120日分から、約13件の平均落札価格が約85,194円という情報があり、コンディションやサイズ差をならしたざっくりした中心値として参考になります。
3人掛けの美中古品として紹介されている事例では、「現在の新品価格が30万円以上(約390,500円)」のモデルに対して中古販売されているケースが確認でき、新品の定価と比較すると、おおよそ3割〜4割程度まで価格が落ちて流通している実例が読み取れます。
また、買取専門店が「森のことば ibuki ソファ 3P」の最大買取価格を58,000円、平均買取相場を53,000円と公表しており、この水準から逆算すると、小売中古価格としては10万円前後が狙われやすいゾーンであることも推測できます。
この部分の参考リンク:森のことばシリーズ全体の特徴や価格帯、ソファの位置づけを整理するのに役立つ解説ページです。
森のことばのソファを中古で探すときは、まずサイズと仕様のバリエーションを意識しておくと失敗が減ります。3人掛けの両肘付きローソファ(3P)がシリーズの中でも代表的なモデルで、横幅約194cm・奥行約83cm・高さ約73cm・座面高約31cmと、ローソファとしてはほどよい存在感の大きさです。
このサイズ感は、一般的な日本のマンションリビングだと「壁一面をほぼ使い切る」ことが多く、間取りによってはドアや窓の開閉動線を圧迫する可能性もあるため、事前に図面上でシミュレーションしておくのが無難です。
木部はナラ材(ホワイトオーク)無垢を贅沢に使っており、節や虎斑のほか、板そのものが厚めに取られているため、同クラスのソファと比べても重量級です。
中古個体では、木部の角の小傷や打痕、日焼けによる色味の変化はかなりの確率で見られますが、無垢材ならではの「味」として楽しめるかどうかが、購入者の価値観の分かれ目になりやすいポイントです。
クッション部はウレタンとフェザーを組み合わせたような仕様のモデルが多く、座面のへたり具合や、腰掛けたときの沈み込みの左右差をしっかり確認することが重要です。フェザー比率が高い個体では、定期的なパンパン叩きやローテーションで復元しやすい一方、経年でウレタンの劣化が進んでいる場合は、中材交換を前提にした予算組みも検討したほうが安心でしょう。
森のことばのソファは、その存在感ゆえに「店頭で見たときよりも、自宅に置いたときに大きく感じる」という声が少なくありません。
事前にやっておきたいのは、マスキングテープや新聞紙で床にソファの外形を再現し、リビングの動線(テレビとの距離、ドアの開閉、ダイニングへの抜けなど)を実際に歩いて確認することです。ローソファだから圧迫感が少ないと思っていても、無垢材フレームのボリュームが視覚的な重さとして効いてくる場合があります。
また、森のことばは「節や木目を魅せる」デザインのため、壁側にぴったり付けるのか、背面も見せるアイランド的な置き方にするのかで印象が大きく変わります。
中古で背面や脚元にキズが多い個体は、壁付けで使う前提ならあまり気にならないことも多く、見せ方を工夫することでコストを抑えた“賢い買い物”に変えられます。逆に、部屋の中央に置く予定なら、背面の表情や脚のラインも含めて状態をよくチェックしておきたいところです。
張地選びも重要で、明るめのファブリックやベージュ系レザーは木の存在感をやわらげ、ダークトーンやグリーン系は森の中のような“こもり感”を強調します。中古の場合、現状の張地を活かすのか、いずれ張替え前提で選ぶのかで許容できる汚れや色焼けのラインも変わってくるため、ライフスタイルと合わせて検討するとよいでしょう。
この部分の参考リンク:森のことばソファの評判や「好き嫌いが分かれるポイント」、室内での存在感について詳しく触れている記事です。
好き嫌いも多いソファ!?飛騨産業の森のことばソファで後悔しない選び方
森のことばの無垢材フレームは、多くのモデルで植物系オイル仕上げが採用されており、小傷や軽い汚れなら、自分でメンテナンスしながら育てていけるのが大きな強みです。
サンドペーパーで目立たない部分を軽くならしてから全体を薄く研磨し、オイルを塗り込んで拭き上げるだけでも、艶感が蘇り、手触りもぐっとしっとりしてきます。これを数年おきの「儀式」として楽しめる人にとって、中古の森のことばは非常に相性の良い家具と言えます。
また、節や白太が前面に出ているため、経年で日焼けや色ムラが出ると、一本ごとに木肌のグラデーションが変わり、最初からビンテージ家具のような味わいが出てくるのもポイントです。
クッションについては、中古で入手したタイミングで、カバーを外して丸洗い可能かどうか、内部の中材交換サービスを受けられるかどうかを確認すると安心です。飛騨産業はパーツ単位の交換や修理に対応しているケースもあるため、長く付き合う前提なら、購入店やメーカーサポートの窓口を把握しておくと心強いでしょう。
独自の楽しみ方として、「あえて傷の多い個体を選び、リペアのプロセスを趣味として楽しむ」というスタンスもあります。オイル塗装のやり直しや、座面の張替え、クッションの中材入れ替えを通して、自分だけの一脚に育てていく経験は、新品購入では得られない“ストーリーのある家具との付き合い方”になり得ます。
この部分の参考リンク:森のことばシリーズの開発背景や仕上げ方法、節の活かし方など、長く使う前提の設計思想を知るのに役立つ解説ページです。
森のことば ソファの中古価格は、ここ数年の木材価格高騰と新品価格の上昇を背景に、じわじわと底値が切り上がっている傾向があります。
ホワイトオーク無垢材をこれだけ厚く使ったソファは、新品市場でも選択肢が限られてきており、「今後さらに同等クラスの新作が減るのではないか」と見る専門店も増えています。
その意味で、森のことばは単なる「一時の流行モデル」ではなく、長期的にはビンテージ的な価値が高まりやすいシリーズの一つとして、中古での人気が定着していく可能性が高いと言えます。とくに、3Pローソファや「ibuki」などの派生モデルは、オークションの成約数や買取店での取扱実績が蓄積されており、今後も安定した流通が続くと考えられます。
もう一つ見逃せないのが、都市部のコンパクトな住まい向けに開発された「コンパクト2Pソファ」の登場です。幅147.5cmという扱いやすいサイズで、これまで物理的に諦めていた層にも森のことばを届けるモデルとして、今後数年で中古市場にも流入してくることが予想されます。
こうした新旧モデルが混在することで、「大型3Pを中心に据え、コンパクト2Pをサブとして追加する」「リビングを3Pからコンパクト2Pへ入れ替え、余った3Pはワークスペースへ」というような柔軟なレイアウト変更がしやすくなり、中古市場をうまく活用する人ほど、暮らしと家具の距離感を楽しめる時代になっていくのではないでしょうか。
この部分の参考リンク:森のことば コンパクト2Pソファの特徴や開発背景を解説している記事で、今後の中古流通を見通すうえでも役立ちます。
【2025年夏】飛騨産業〈森のことば〉コンパクト2Pソファ解説