

アイリスチトセのスタッキングチェアの中でも、樹脂座タイプはコストと機能のバランスが良く、オフィスや学校、集会施設など幅広いシーンで採用されているシリーズです。
代表例としてよく扱われるのがASL-110PP系のモデルで、寸法はおおむねW500×D525×H750mm前後、座面高さは420mm程度と、会議室・研修室向けの標準的なサイズ感にまとまっています。
重量は約3.9kgで、同クラスのスタッキングチェアとしては比較的軽量な部類に入り、10脚までスタッキング可能なため、片付けやレイアウト変更が頻繁な現場でも扱いやすいのが特徴です。
背座シェルにはポリプロピレン(PP)を採用しており、座面には通気孔が設けられているタイプもあります。
参考)【たのめーる】アイリスチトセ スタッキングチェア 樹脂座タイ…
この通気孔のおかげで、長時間座っても蒸れにくく、夏場や人数の多い会場での使用時に不快感を軽減しやすいというメリットがあります。
色展開は、ブルー・アイボリー・ブラックに加え、背ホワイト/座グリーンといったツートンカラーも用意されており、空間デザインや企業イメージカラーに合わせた選択がしやすくなっています。
参考)https://www.kaunet.com/rakuraku/variation/00008028/
脚部はスチール(電着塗装)で、耐久性とコストのバランスを取った仕様です。
参考)https://www.kaunet.com/kaunet/goods/42395218/
スタッキング時には前脚と後脚の位置関係を揃える設計で、誰が積んでも一定の安定感を保ちやすく、現場スタッフの熟練度に左右されにくいのも実務面で地味に効いてくるポイントです。
10脚積み上げたまま廊下の端に寄せても占有面積が小さく収まるので、会議のない時間帯は通路を広く確保でき、非常導線の確保にも有利になります。
意外と見落とされがちなのが「組立サービス」の有無です。
アイリスチトセのスタッキングチェアは完成品で届くケースもありますが、販売店によっては「お客様組立て」と「組立てサービス付き」で価格が分かれている場合があります。
数十脚単位で導入する場合、組立工数は意外と大きな負担になるため、導入現場の人手や納期を考えたうえで、多少単価が上がっても組立サービス付きのプランを選んだ方が結果的に現場負荷が軽くなることも少なくありません。
同じスタッキングチェアでも、アイリスチトセでは樹脂座タイプのほか、座クッションタイプやメッシュタイプなど、座り心地や見た目が異なるバリエーションを展開しています。
座クッションタイプは、背にPP、座にはPVCレザーとウレタンを組み合わせた構造で、座面高さは約430mm、質量は約3.8kgと、樹脂座タイプに近い軽さを保ちながらクッション性を高めているのが特徴です。
横連結機能を備えたモデルもあり、セミナーや説明会で椅子どうしを固定して列を乱れにくくしたい場面に向いています。
一方、樹脂メッシュを採用したスタッキングチェアは、張地にビニールレザーやメッシュ生地を使い、背面の通気性と耐久性を両立させています。
寸法は幅490×奥行525×高さ790mm前後、質量は4.4kg程度で、樹脂座のみのタイプよりほんの少し重くなる代わりに、長時間使用に耐えるしっかりとした座り心地を得やすい設計です。
参考)アイリスチトセ 樹脂メッシュスタッキングチェア ホワイト/ア…
本体部3年、外装・表面仕上げ1年といった保証期間が設定されているモデルもあり、オフィス家具としての耐久性・信頼性を重視したラインだと分かります。
メッシュ系スタッキングチェアの中でも、2025年総合カタログで紹介されているMELECAシリーズは、再生樹脂を座枠に使用しつつ、頑丈な脚フレームと通気性の良い背シェルを組み合わせた構造になっています。
座枠には海洋プラスチック由来の再生樹脂を1脚あたり約158g使用しており、環境負荷軽減とSDGsへの貢献を意識した商品設計である点は、スタンダードなスタッキングチェアとの差別化ポイントと言えるでしょう。
弾力のあるメッシュ生地を採用し、たわみにくく長期間の使用に耐えることをうたっているため、社内研修室や学校など、日常的に着座時間が長い環境で特にメリットを発揮しやすい仕様です。
座クッションとメッシュのどちらを選ぶべきかは、利用者の属性と使用時間で変わります。
短時間の会議が中心で、移動や片付けが多い現場なら、軽量な樹脂座タイプやシンプルなクッションタイプが扱いやすく、長時間の講義や研修がメインなら、通気性と体圧分散を重視したメッシュ系に投資する価値があります。
見た目も、レザー調のクッションはフォーマルで落ち着いた印象、メッシュは軽快で現代的な印象になるため、「どんな雰囲気の空間をつくりたいか」という観点で選び分けるのも有効です。
価格帯に目を向けると、アイリスチトセのスタッキングチェアは、通販サイトやオフィス用品カタログで、1脚あたり5,000〜7,000円前後(税抜〜税込)を中心としたゾーンで展開されていることが多く、4脚セットや12脚セットなど、まとめ買い用のバリエーションも用意されています。
例えば、背座樹脂タイプでは、4脚入りセットで1脚あたり5,317〜5,775円(税込)程度の価格帯が紹介されており、組立てサービス付きの場合には1脚あたり6,609〜7,400円(税込)といった水準になるケースが見られます。
同じ型番でも「お客様組立て」「組立てサービス付き」「セット販売」といった違いで単価が変わるため、導入時のトータルコストを正しく比較するには、単純な表示価格だけでなく「1脚あたりの実質単価」を計算しておくことが重要です。
サイズ選定では、幅500mm前後のスタッキングチェアを10脚並べると、人と人との肩幅に加えて左右のクリアランスを考慮して、横方向に6〜7m程度のスペースが必要になることを頭に入れておくとレイアウト計画が立てやすくなります。
通路幅を確保したい場合、会議室の長辺・短辺の寸法から「何列何脚までなら無理なく配置できるか」をざっくり算出し、その範囲でスタッキングチェアの幅や奥行、テーブルとの組み合わせを検討すると、後から通路が狭すぎる・出入りしづらいといったトラブルを避けやすくなります。
奥行きが約525〜535mmのモデルが多いため、テーブルの奥行き(450mm・600mm・700mmなど)とのバランスを見ながら、脚を組んでも窮屈にならないだけのスペースを確保出来るかも事前にシミュレーションしておきたいところです。
参考)アイリスチトセ スタッキングチェア オレンジ LTS-4F:…
カラー選定では、ブルーやブラックといった濃色は汚れが目立ちにくく、業務用として長く使いやすい一方、アイボリーなどの明るい色は空間全体を広く軽やかに見せる効果があります。
参考)アイリスチトセ スタッキングチェア 樹脂座タイプ グリーン …
背がホワイトで座がグリーンといったツートンカラーは、単色よりも空間にリズムを生みやすく、学校の教室や公共施設の待合スペースなど、少しポップな雰囲気を出したい場面に向いています。
同じシリーズ内でカラーのみ違う構成にしておけば、会議室ごと・用途ごとに色で区別する運用もできるため、「何色を標準にするか」という決め方だけでなく、「色をどう使い分けるか」という視点も持っておくと、後々の運用がスムーズになります。
価格を抑えたい場合は、セット販売を軸に、最低限必要な脚数+予備数を決めておくと、後から少量追加する際の単価差に悩まされにくくなります。
特に年度末や新年度のタイミングは、需要が集中して在庫が薄くなることもあり、欲しい色だけが欠品して別カラーを混ぜざるを得ない、という事態も起こりえます。
そのため、レイアウトやカラーの構成案を先に固め、納期を確保したうえで発注することが、結果的に「安く・思い通りの構成で」スタッキングチェアを揃える近道になります。
アイリスチトセの2025総合カタログでは、スタッキングチェアの中でも特に環境配慮と耐久性に力を入れたシリーズが紹介されており、単なる「積み重ねられる椅子」としてではなく、SDGsやライフサイクルコストの観点からも検討できるようになっています。
MELECAなどのメッシュスタッキングチェアでは、脚フレームに直径16mm級の太めのパイプを採用しており、「スタッキングチェアとしてトップクラスの太さ」と表現されるほど強度にこだわった設計です。
1脚あたりの脚フレームが太くなることで、荷重が集中しやすい前脚部分の曲がりやすさを抑え、長年の使用でもたわみにくいという実務上のメリットが期待できます。
また、座枠に再生樹脂を用いることで、海洋プラスチックごみの削減に貢献するだけでなく、廃棄時にも素材ごとの分別がしやすい「分別設計」が採用されている点も特徴的です。
これは、椅子の寿命を迎えたときに金属・樹脂・張地を分けて処理しやすいように配慮した設計であり、自治体や事業所単位での廃棄コストや環境負荷の低減にもつながります。
一般的なスタッキングチェアの選び方では、購入価格や座り心地ばかりが注目されがちですが、こうした「廃棄しやすさ」や「素材循環」を意識した設計は、長期的な視点で見たときの隠れた価値と言えるでしょう。
カタログ上では、各モデルについて「再生樹脂使用」「部品交換」「廃材の利用」といったピクトグラムやアイコンで環境関連の情報が示されている箇所があります。
導入する企業や学校が環境方針を掲げている場合、これらのアイコンを根拠として、CSR報告書やサステナビリティレポートに「環境配慮型家具の採用」として記載することもでき、椅子選びがそのまま企業イメージ向上につながるケースも考えられます。
耐久性についても、メッシュ生地は適度な弾力がありながらたわみにくく、長期間利用してもヘタりにくいとされていますが、実際には使用頻度や座る人の体格によって体感が変わるため、可能であればショールームやサンプル貸出を活用して実際の座り心地を確かめるのが理想的です。
意外なポイントとして、スタッキングチェアの「背筋が伸びやすい形状」という設計コンセプトがあります。
背もたれのシェル形状を工夫することで、自然と骨盤が立ちやすくなり、長時間座っても前かがみになりにくいよう配慮されたモデルもあり、単にクッションを厚くするのとは異なるアプローチで快適性を高めています。
こうした「姿勢保持」を意識した設計は、長時間の講義や研修、試験会場など、集中力を必要とするシーンでこそ違いが出やすく、スタッキングチェアであっても座り心地を妥協したくない現場にとって重要な判断材料になります。
アイリスチトセのスタッキングチェア全般の仕様や環境配慮の取り組みを俯瞰するには、公式の総合カタログが便利です(シリーズごとの仕様一覧と環境アイコンの意味を確認するのに有用です)。
アイリスチトセ 2025総合カタログ スタッキングチェア掲載ページ
スタッキングチェアというと、大規模オフィスや会議室向けのイメージが強いですが、アイリスチトセのスタッキングチェアはサイズと重量のバランスが良く、家庭や小規模オフィスでも意外と使い勝手の良い選択肢になります。
例えば、来客用の補助椅子として4脚だけ導入し、普段は部屋の隅やクローゼットにスタックしておき、来客時やオンライン会議が重なったときにだけ出して使う、という使い方です。
折りたたみチェアよりも座り心地とデザイン性に優れ、使用頻度の低い椅子を「安いから」と妥協して選んでしまうより、スタッキングチェアで適度な質感をキープした方が、結果的に来客時の印象が良くなることもあります。
また、在宅ワーク用のサブチェアとして、メッシュ系のスタッキングチェアを一脚置いておくのも一案です。
メインのワークチェアで長時間座って疲れたとき、意図的に違う座り心地の椅子に一時的に切り替えることで、姿勢や体重のかかり方が変わり、腰や肩の負担を分散しやすくなります。
キャスターが付いていないモデルなら、子どもがいる家庭でも余計な転倒リスクを増やさず、必要に応じてダイニングテーブルや学習机のサブチェアとして使い回すことも可能です。
小規模オフィスやコワーキングスペースでは、「常設席はオフィスチェア、イベント時はスタッキングチェアを増設」という二段構えのレイアウトが現実的です。
スタッキングチェアを10脚程度まとめて保管しておけば、セミナーやワークショップ、社内説明会など、スポット的に人数が増えるイベントにも柔軟に対応できます。
このとき、カラーをあえて既存のオフィスチェアと変えることで、「イベント用」「来客用」といった用途の違いを視覚的に区別しやすくなり、利用者の動線や誘導もしやすくなります。
さらに、DIYが好きな人であれば、樹脂座タイプのスタッキングチェアに着脱可能なクッションやカバーを組み合わせて、季節ごとに座り心地や色味を変える楽しみ方もあります。
座面サイズがほぼ共通しているシリーズであれば、市販のクッションや自作カバーを使ってもフィットさせやすく、椅子本体はそのままに印象だけを変えることができます。
こうした工夫を加えることで、「業務用の椅子をそのまま家庭に持ち込む」だけでなく、生活スタイルに合わせた柔らかなアレンジがしやすくなり、スタッキングチェアのイメージも少し変わってくるのではないでしょうか。