

薬物依存症とは、薬物の使用を自分自身でコントロールできず、やめられなくなる状態を指す精神障害です。 大麻や覚せい剤などの違法薬物だけでなく、睡眠薬や鎮痛剤など医療用医薬品でも発症する可能性があります。
saiseikai.or(https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/drug_dependence/)
病態メカニズムとしては、薬物使用を繰り返すことで脳内の報酬系神経路に機能変化が生じ、依存症状態を形成すると考えられています。 この変化により、薬物への渇望が強まり、使用行動の制御が困難になります。
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ICD-10(『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』)では、診断コードF1x.2が依存症(dependence syndrome)に該当し、前年に3つ以上の診断基準が同時に存在した場合に診断が確定されます。
ja.wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E7%89%A9%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87)
アメリカの最新の診断基準であるDSM-5によると、以下の症状があり、いずれか2項目以上が直近1年以内にみられれば、薬物依存症と診断されます。
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| 項目 | 基準・内容 | 備考 |
|---|---|---|
| コントロール障害 | 薬物の使用をコントロールできなくなる | 使用開始・終了・量が制御不能 |
| 社会的障害 | 薬物の使用によって生活上のトラブルが生じている | 仕事・家庭・対人関係の悪化 |
| 危険な使用 | 身体面および精神面で危険な使用をする | 運転中や妊娠中の使用など |
| 耐性 | 最初の頃と比べて同じ感覚を味わうための摂取量が増える | 脳が薬物に慣れる状態 |
| 離脱 | 依存物質の使用をやめたり量を減らすと、薬物本来の作用とは異なる不快な症状が出現する | 禁断症状とも呼ばれる |
ICD-10の診断基準では、過去1年間の期間に以下の項目のうち3つ以上がともに存在した場合に依存症の診断が確定されます。
primary-care.sysmex.co(https://primary-care.sysmex.co.jp/speed-search/disease/index.cgi?c=disease-2&pk=333)
なお、依存症を診断するような検査は存在せず、尿検査で直近の薬物使用を確認することは可能でも、陽性であったとしても依存症かどうかは判断できません。 問診を行い、ICD-10の診断基準を用いて診断していく必要があります。
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薬物依存症の症状の特徴として、次にいつ薬物を使うか日常的に考える、薬物使用時のことを思い出すとドキドキしたりそわそわする、周囲の人に嘘をついてまで薬物を使おうとするなどの行動がみられます。
ohishi-clinic.or(https://www.ohishi-clinic.or.jp/drug/drug-case/)
また、薬物を使っていないときの性行為では物足りない、「1回だけなら大丈夫」と考え使用を始めるものの結局連続で使ってしまう、執行猶予中あるいは出所したばかりなのに薬物を使っているなどの症状も報告されています。
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さらに、主治医が自分の言うとおりの薬を処方してくれないと気分を害す、薬を服用した状態でないと外に出られない人と話ができない、よりたくさんの薬を処方してもらうために複数の医療機関を受診する(ドクターショッピング)、1日100錠の咳止めを服用するなど、用量の増大や医療機関の不正受診も特徴的な症状です。
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薬物が切れると身体的あるいは精神的に不調になる、薬の使用量が増える傾向にある、薬の使用間隔が短くなる傾向がある、薬を確保するためにかなりの時間とお金を使うといった症状も、薬物依存症の典型的な臨床所見として重要です。
rakunan-hosp(https://www.rakunan-hosp.jp/gairai/case/yakubutsu.html)
特定の物質や行動、関係性に心を奪われ、のめりこみ、制御をできなくなる「やめたくても、やめられない」習慣に陥るのが依存の本質です。 耐性(慣れ)と離脱(禁断症状)を起こす物質使用に対して「依存」という用語が用いられます。
mhlw.go(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubutsuranyou_taisaku/kaigi/zenkoku_h29/dl/s9.pdf)
医療現場では、患者の薬物使用歴を詳細に聴取し、DSM-5やICD-10の診断基準に照らして評価することが重要です。 尿検査などの生化学的検査は直近の使用を確認する補助手段として有用ですが、依存症の診断自体は問診と診断基準に基づいて行われます。
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鑑別診断としては、単なる薬物乱用(依存に至っていない使用)や、他の精神疾患(うつ病、不安障害、統合失調症など)に伴う薬物使用との区別が必要です。 薬物依存症では、薬物優先により他の楽しいことを軽視するようになり、薬物の入手や摂取、作用に要する時間が増加している点が特徴的です。
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また、頻繁に、大量に、あるいは目的よりも長期間摂取されている、持続して渇望しており、使用の制御に失敗している、複数の医者を訪れたり、チェーン・スモーキングしたりなど、入手や使用、また作用からの回復に多くの時間を要しているなどの所見も鑑別に役立ちます。
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物質の使用が原因で、他の楽しいことを軽視するようになり、物質の入手や摂取、作用に要する時間が増加している、重要な社会的活動、または娯楽が、使用のために減っている、物質の使用が原因となる身体や心理的な問題が持続しているが、物質が使用されているなどの徴候も、診断基準に含まれます。
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参考として、厚生労働省の薬物依存症対策に関する資料や、各都道府県の精神保健福祉センターの情報が参考になります。 厚生労働省 薬物依存症対策
mhlw.go(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubutsuranyou_taisaku/kaigi/zenkoku_h29/dl/s9.pdf)
薬物依存症の治療では、治療関係作り、治療の動機付け、精神症状に対する薬物療法、解毒・中毒性精神病の治療、疾病教育・情報提供、行動修正プログラム、自助グループ・リハビリ施設へのつなぎ、生活上の問題の整理と解決援助、家族支援・家族教育など、多面的なアプローチが必要です。
moj.go(https://www.moj.go.jp/content/001310399.pdf)
医療従事者の役割としては、患者が「やめたいのにやめられない」というジレンマに苦しんでいることを理解し、非審判的な態度で接することが重要です。 薬物依存症は「薬物への渇望をコントロールできず、生活に支障をきたす病気」であり、国内の覚せい剤取締法違反者は年間約1万人以上と報告されています。
note(https://note.com/takasi1007/n/ndb321d292dda)
患者さんは身体的・精神的なサポートが不可欠であり、看護ケアのポイントとして、心理面では幻覚や妄想の頻度・病識の有無を0-10点評価などでアセスメントし、適切な介入を行うことが求められます。
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薬物依存症の原因や症状、治療法について解説した資料によると、薬物依存症とは、薬物の使用を自分自身でコントロールできず、やめられなくなる状態のことをいいます。 仮説ですが、薬物使用を繰り返すことで脳内の報酬系の神経路に機能の変化が起こり、障害といえる依存症の状態をつくり出すと考えられています。
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薬物依存症についてさらに詳しい情報は、専門医療機関や依存症治療センターのウェブサイトで確認できます。 薬物依存症について|OATIS
oatis(http://www.oatis.jp/addiction/dr-addiction/)