キャッスルマン病の診断基準を完全解説|組織像と除外診断の要点

キャッスルマン病の診断基準を完全解説|組織像と除外診断の要点

キャッスルマン病 診断基準の基礎知識と核心ガイド

診断に必須の3大要件と病型分類
リンパ節腫大と組織像の両立

長径1cm以上のリンパ節腫大に加え、硝子血管型・形質細胞型など特徴的な病理所見が診断の第一歩です。

類似疾患の徹底的な除外

悪性リンパ腫、結核、膠原病、IgG4関連疾患など、リンパ節腫大を呈する他疾患を確実に除外する必要があります。

単中心性と多中心性の鑑別

病変が1領域に限局する単中心性か、複数領域に広がる多中心性かで治療戦略が全く異なります。


診断基準の全体像と2大必須要件


診断の第一歩は、以下の2項目を同時に満たすことです。まず「腫大した(長径1cm以上の)リンパ節を認める」こと。次に「リンパ節または臓器の病理組織所見が、下記のいずれかのキャッスルマン病の組織像に合致する」ことです。組織像は主に①硝子血管型、②形質細胞型、③硝子血管型と形質細胞型の混合型の3つに分類されます。
mhlw-grants.niph.go(https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2016/162051/201610045B_upload/201610045B0003.pdf)


組織学的サブタイプと病理診断のポイント

組織型 主な病型 特徴的所見
硝子血管型(HV型) 単中心性(UCD) onion-skinning、lollipop病変、萎縮胚中心
形質細胞型(PC型) 多中心性(MCD) 形質細胞シート状浸潤、過形成胚中心
混合型 UCD/MCD双方 HV型とPC型の混合所見


臨床的病型分類と除外診断の徹底

診断においては、リンパ節腫大の原因として以下の疾患を除外できることが必須条件(基準B)です。除外すべき疾患には、悪性リンパ腫(ホジキン・非ホジキンリンパ腫)、多発性骨髄腫、形質細胞腫、濾胞樹状細胞肉腫などの悪性・リンパ増殖性疾患、結核、HIV、EBV、CMV、トキソプラズマ症などの感染症、全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ、成人Still病、若年性特発性関節炎、自己免疫性リンパ増殖症候群(ALPS)などの膠原病・自己免疫疾患、IgG4関連疾患、サルコイドーシスなどが含まれます。
ncgmkohnodai(https://www.ncgmkohnodai.org/%E8%A1%80%E6%B6%B2/castleman%E7%97%85/)

  • 悪性・リンパ増殖性疾患:悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、形質細胞腫、濾胞樹状細胞肉腫
  • 感染症:結核、HIV、EBV関連リンパ増殖性疾患、CMV、トキソプラズマ症
  • 膠原病・自己免疫疾患:SLE、関節リウマチ、成人Still病、若年性特発性関節炎、ALPS
  • その他:IgG4関連疾患、サルコイドーシス


特発性多中心性キャッスルマン病(iMCD)の国際診断基準

重症度分類と治療指針の概要




月刊インナービジョン2026年8月号 Vol.41, No.8−Women’s Imaging 2026 Breast Imaging Vol.21 Breast Imaging Framework ―診断を支える基準と技術―