春の日差しが降り注ぐ中、私はクローゼットの奥深くに眠っていたスキー板を取り出した。しかし、目に飛び込んできたのは、かつての輝きを失い、錆び付いてしまった愛用の板。
数ヶ月前のスキーシーズン終了後、私は板を丁寧に拭き上げ、専用のケースに入れて保管したはずだった。しかし、まさかこんなことになっているとは…。
原因は、湿気だった。クローゼットは密閉性が高く、湿気が溜まりやすかったのだ。さらに、ケースは通気性の悪い素材だったため、湿気が内部に閉じ込められてしまった。
私は愕然としながら、ネットでスキー板の保管方法を調べた。すると、一般的に推奨されている方法は、以下の通りだった。
私はこれらの方法を全く実践していなかった。まさに、教科書通りの失敗例だったのだ。
さらに調べを進めると、意外な事実が判明した。スキー板は、金属製のエッジ部分から錆び始めることが多いという。
私の板も例外ではなく、エッジ部分を中心に錆が広がっていた。
愛用の板をダメにしてしまった悔しさ、そして二度とこのような失敗を繰り返さないという決意。この経験は、私にスキー板の保管方法について深く考えさせてくれた。
そして、今シーズンは、以下の対策を講じて保管する。
二度とあの悪夢を繰り返さないために。
たしかに、湿気はスキー板の敵。エッジ部分が錆びると全然滑らなくなってしまいますからね。
でも、それだけじゃない。
スキー板の保管は、独身か妻帯者かで微妙に状況が変わってきます。
以下は「スキー板に塗ったワックスが臭い」という悩み。
34歳女性です。
夫が部屋においているスキー板が、すごく臭いのです。
3月に入って、夫がスキー板にワックスを塗って、部屋に保管しています。
甘いような、夏の日焼け止めオイルのようなにおい。
カーテンや布団にもにおいが染み付いて、頭が痛くなってきます。
どうにかする方法は無いんでしょうか?
結局、この奥様は、保管用の場所を借りることで解決したみたいです。ある程度理解がある人で良かったですね。
夫の趣味は理解しています。
毎日遅くまで仕事してる夫に、せめて好きな趣味くらいはさせてあげたい。
でも臭いんです。スキーのワックスのにおいが、じわじわと家の中に充満してくるみたいです。
シンナーのように、健康に被害がないかどうかも心配です。
ワックスのにおいが辛い、と夫に伝えましたところ、最初は「そうかな?そんなににおう?」と疑っていました。夫にとっては好きなにおいで、気にならないのかも知れません。
どこかに預かってくれるところはないかと、近所のトランクルームに見学に行きました。
ですが、基本、においがするものは預かれないとのこと。
何重にも袋に入れれば良さそうだったのですが、スキー道具を預けるだけだと割高に感じます。
半年間無料などのキャンペーンをやっているそうですが、今回は見送りました。
見学に行ったトランクルームは、ハローストレージというところ。
夫が、このようなサービスを探してきました。
スキー板をチューニングしてくれるサービスだそうです。シーズンの終わりに、次のシーズンまでスキー板を保管してくれます。
値段もお手頃で、これぐらいなら…と思えるお値段。
この手のサービスにしては、板だけでなく、オプション料金でブーツ、ウェア、ストックまで預かってくれるのが良いのだそう。
トータル1年間、13,900円。
夫がついでに見つけてきたのが、ウェアなどを9ヶ月タダで預かってくれるクリーニング。
預かり料は、クリーニング代に含まれているとのことでスキーウェア以外にも、かさばるコートやダウンジャケットを預けられます。
これはこれでいいのですが、今回はスキー板をチューニングしてくれるところに、ウェアも一緒に預けるということになりました。
夫も、どうどうとスキー板のチューニングを使うことが出来て、嬉しいとのことでした。
私も、ワックスのにおいで具合が悪くなるほどだったので、スッキリ。良かったと思います。
スキー板を長期保管する前に、適切なメンテナンスを行うことが大切です。以下の手順に従って、スキー板をメンテナンスしましょう。
これらの手順を踏むことで、スキー板を最適な状態で保管することができます。特に、ワックスを塗って保管することは、滑走面の乾燥や酸化を防ぐ効果があるため、重要なポイントです。
スキー板を長期保管する際は、以下の特徴を持つ場所を選びましょう。
🏠 湿気が少ない
🌡️ 温度変化が少ない
🌞 直射日光が当たらない
💨 適度に風通しが良い
🚫 雨や雪が当たらない
これらの条件を満たす場所として、以下のような場所がおすすめです:
スキー板の保管に適さない場所:
❌ 屋外の物置(温度変化が大きい)
❌ ベランダ(直射日光や雨に晒される)
❌ 浴室や洗面所(湿気が多い)
❌ 車内(温度変化が激しい)
意外にも、家の中でも土間が保管に適していることがあります。土間は温度変化が比較的少なく、湿気も適度に保たれているため、スキー板の保管に向いています。さらに、土間はスキー板のメンテナンスや作業スペースとしても活用できるため、一石二鳥の保管場所となります。
スキー板の保管方法には、縦置きと横置きがありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
縦置きのメリット:
縦置きのデメリット:
横置きのメリット:
横置きのデメリット:
結論として、可能であれば縦置きでの保管をおすすめします。ただし、横置きでも適切な注意を払えば問題ありません。横置きの場合は、板の上に重いものを置かないよう注意し、定期的に裏返すなどの対策を取りましょう。
スキー板を長期間保管する際は、以下の点に注意しましょう:
これらの注意点を守ることで、長期保管中のスキー板の劣化を最小限に抑えることができます。特に、定期的な点検は重要で、早期に問題を発見し対処することができます。
スキー板の大敵である湿気とカビ。これらを防ぐための対策を詳しく見ていきましょう。
カビ防止策:
湿気対策:
意外な湿気対策として、炭を利用する方法があります。炭には優れた調湿効果があり、スキー板の保管場所に置くことで湿度を適度に保つことができます。また、炭には消臭効果もあるため、スキーブーツなどの臭い対策にも有効です。
これらの対策を組み合わせることで、スキー板をカビや湿気から守り、長期間良好な状態で保管することができます。特に、湿度管理は重要で、定期的なチェックと対策を怠らないようにしましょう。
以上の点に注意してスキー板を保管することで、次のシーズンも最高のコンディションでスキーを楽しむことができます。適切な保管は、スキー板の寿命を延ばすだけでなく、安全性の維持にも繋がります。スキーシーズン終了後のメンテナンスと保管を、スキーを楽しむための重要な一部として捉え、丁寧に行いましょう。