
トランクルームにすることはできるか?
結論から言うと、「トランクルームに住むことはできない」
となります。
法律に違反している(違法)わけではないですが、多くの場合、トランクルーム業者の定める規約に違反することになります。
例えば、ハローストレージの規約には、禁止事項として以下が定められています。
参考)ハローストレージの利用規約
禁止事項
住居としての使用はもちろんダメ。
さらに、飲食も禁止なので、「ごはんを食べる場所」としての利用もできなさそうですね。
関連)ハローストレージの評判ン
一方、キュラーズは、「住居としての使用禁止」「飲食禁止」とは明記されていません。
参考)使用規程 | お客様サポート|トランクルーム・キュラーズ(Quraz)
結果として、施設を汚したら損害賠償請求する、という項目で住むことを間接的に禁止しているということでしょうか。
第4条に、「包装が開封済みの食品や飲料等は収納できない」という項目がありますが、収納ではなく、コンビニで買ってきて、中ですぐ食べるとどうなのか…?は明記されていません。
連続利用時間の制限も特にないように見えるので、中で寝泊まりしても規約には触れないのでしょうか。
ただ、「中で住んでもいいですか?」と聞いてしまったら、当然NGという回答になると思います。
関連)キュラーズの評判
利用規約に明記されていないトランクルームに住むとしたら、どういうリスクや危険性が考えられるでしょうか?
まず、屋内タイプのトランクルームだと、屋内タイプの場合、カードキーなどによる入室記録で、「トランクルームに入ったまま、長時間出て来ない」ということわかります。トランクルーム側としては、事故などの可能性も考えて、確認に来ることもあるでしょう。
そこで人が寝ていたら、規約違反ということになり、即日退去や違約金請求などのペナルティの可能性があります。
屋外タイプでは、アナログな南京錠を使用していて、基本入出場の記録は取っていないことがほとんどです。
例えば、ハローストレージの屋外タイプではYaleというメーカーの南京錠を使っていて、とても頑丈ではありますが、開閉を記録するような仕組みはありません。
しかし、不審な使われ方をしていると通報されるケースもあります。「ずっと人が居る気配がする」などの通報があると、誘拐・監禁などの可能性も考慮して、管理者が確認にくるケースもあります。
また、内側からは鍵がかからないので、たとえ仮眠と言えども安心して寝ることはできないと思います。また、外からは解錠されていることがわかってしまうので、住んでいることがバレると何者かが乱入してきて襲われる可能性もあります。
シャッターを下ろしていると、外からいたずらで南京錠を掛けられたり、針金でロック箇所をぐるぐる巻かれたりという可能性も考えられます。
多くのトランクルームでは、「トランクルームで生活するのはダメ」「長時間の滞在もNG」と規約で縛っているところがほとんど。
短時間居るだけでも、一般的にコンセントなどの電源もありませんし、ライトやモバイルバッテリーが必要になってきます。
また、本気で住む目的の場合、登録時に住所が必要となるので、他に住居がないと借りることができません。(ホームレスに借りられることを防止するため?)
そんな中、トランクルームの多様なニーズに応えるためか、滞在型トランクルームというサービスが出てきました。
例えば、u-spaceというトランクルームサービスには、プライベートオフィスがついている物件があります。
以前は「隠れ家ルーム」という名称でした。地域にもよりますが、千葉の柏市で、1.7畳の個室オフィスが13,200円とリーズナブル。
また、趣味の空間として使える、ライゼボックスというトランクルームサービスもあります。趣味用の部屋に使える「ライゼホビー」というタイプの施設では、照明、空調付きでコンセントもあり、ガレージまでついています。
関連)ライゼボックスの評判
ものすごく楽しそうなのですが、現在は大阪、兵庫、京都、奈良など関西周辺でのみ新規契約できるようです。
関連)トランクルーム(格安)